ヒアリング力がありすぎて、リスニング力の弱い私。

え〜音楽の聴音や語学のリスニング力upのノウハウ話でなくてゴメンなさい。
前回に続く、私のひよこ頭絡みの話です。

二胡のレッスン中、高音域の音まで使う曲を弾いていて、あんまり高いので、音程あってるのかどうか分からん(^_^;)という事態に…
高い音が皆同じに聞こえるので、年齢のせいかと不安になり、ナナ先生にそう訴えたら、年取ったら普通は全く聞こえないんだから、聞こえてて区別つかないだけなら、高音を聞く機会が少なすぎて、訓練が足りないだけよ、と言われました。
そうか、そうだよなぁ、モスキート音とか、そもそも、中年には聞こえないんだったね。
よくよく考えれば、二胡の高音と言ったって、たかが知れてる周波数よね。
失礼しました。

人間の耳で「きく」は、中国語では「聽」でして、英語みたく細かい区別はないようです。

英語は大雑把に言えば、こうだっけ?
hearは「勝手に鳥の鳴く声が聞こえてきちゃうのよね〜」って感じで、
listenは「あなたのお話を真面目に聴いてるわよ」って感じ?

私は「耳の機能」としては、30Hzから14000Hzまで聞こえます。
静かなところでは、人が普段気に留めない小さな音もよく聞こえます。
とくにモーター系の音は聞こえちゃいますね。
子どもの頃、冷蔵庫を買い換えたら、霜を取る時にこれまで聞いたことない音が響いて、一人で留守番してた私は怖さのあまり、隣の家に避難しました。
大人にとっては、聞こえない音か、聞こえても小さすぎる音、気にも留めない音だったんでしょうね〜。
「あの時は、何がそんなに怖かったの?」と今だに問われる事件でした。
今だって、地震くる寸前の地響とかも、夜中で眠りが浅ければ、聞こえることがあります。
プロの演奏家のCDとかで、あ、なんか変な音混ざったとかっていうのも、気になります(^_^;)
語学のリスニングスコアは、通常、文法のスコアを上回ります。

でも、実は私、「脳の情報処理機能」として、日常の日本語会話リスニング力がめっちゃ弱いんです。
例えば、宴会などで人が大勢いるところだと、肝心の相手の話を聴き取りにくいのです。「え、何?」と男女構わず、自分の耳を話手の顔の方に持ってくので、異性はきっと困っちゃいますよね…他意はありません、聴き取りづらいだけです。
あと、新幹線のデッキとか、駅のホームとか、デパートとか大学の廊下で、携帯電話に出ると、相手の話が聴こえないので、まず左耳にピッタリ携帯を押し当てて、右手でギュッと右の耳抑えて外の雑音カットして、柱やドアの影に隠れてはじめて電話の主の声が聞こえるという…
見るからに挙動不審な怪しい人ですよね…。

昔からこうだったので、耳が遠いんかなぁ?、ぐらいに思ってたんですが、耳が悪いわけじゃなかったんです。
実は、大多数の人の耳では、聴きたい音だけ選択して、あとのどうでもいい雑音の音量を勝手に調節できるんですってね。
「カクテルパーティ効果」というのだそうです。
そういう、大多数の人が自然にしている調節が、私には出来ない…
だって、これ、中枢神経とかそういう話なので、鍛えて、訓練してできるというものでもないわけで…。
何らかの事情で、脳が情報処理できないとこうなる人がいるらしい。
いえ、あたしは別にそんな珍しい人というわけではなく、意外といるらしいです。
おそらく、昔からそうだと、そういう風に聞こえているのが当たり前なので、まさか、自分が他人と違って聞こえているとは夢にも思わないんでしょう。
我慢の限界を超える聴覚過敏なら、ノイローゼになったりとか、幻聴を疑われて病院送りで気づくでしょうけどね。
私も音楽やってなかったら、自分は耳悪いんやなぁ、で終わってたと思います。

私の場合は、何か趣味に没頭していない限り、つまり普通の状態だと、可聴域の音を全部、混沌とした音として拾ってしまい、肝心の話し手の声が紛れて聞き取りづらいということみたいです。

そのくせ、自分の興味あることをしている時は、集中しすぎて呼ばれても気づかなかったということもあり、ハタからみたら、お前、反抗してるのか?って感じですよね…うぅ、聞こえないものは、聞こえないんだもん。
これって、少人数の合奏は耳に優しいけど、大人数はキツイってことだよね。
自分が当事者でない場合は、誰かの外れた音が、普通の人より気になって気になってしょうがないってことでもある…
それって、やな奴すぎないか⁇。

大昔、手話を習いに行ったことがありました。
ほとんど実践する機会もなく、忘れてしまいましたが…。
耳が聞こえない人は、ハタから「そうは見えない」ので、「聞いとるんか、オラァ」と誤解され、辛い思いをしたというエピソードをたくさん聴きましたが、聞こえすぎるが故に聴こえないって、言ってもわかんないですよね、私と同じ脳の構造した人以外は…(・_・;

そもそも、私、道歩きながら、別のことできないし、皆がウルサイ道路歩きながら、普通に携帯に出て、話聴きながら相槌打てるのが凄いなぁと思ってたんですよね(^◇^;)