何が弾きたい?ではなく、私の何を聴いてみたいですか?

三弦のレッスン中…
もう、この曲は、後はお前が練習重ねて完成させればいいから、次、何弾きたい?とトシミネ先生(仮名ですよ)に聞かれました。
「この系列の曲で、ゆっくりしたのが好きか、速いのがいいか、どっち?」

私の答えは…
「ぶっちゃけ、私が極端に速い曲を弾こうとしても、どんなに練習しても、もう子供みたいには上手くならないし、聴けたものではない。かといって、遅めの曲は現代の若い子は絶対にツマンナイって言うと思う。正直、聴衆受けが良くて、私でも良さを引き出せる曲は何でしょうね…」

あれ弾きたい、これ弾きたいって欲求が全くないわけではないけど、自分の気持ちより、自分にどの程度完成させることができるかどうかをまず考えちゃうんですよね。
先生としては、興味のある曲をやらせれば、意気込みが違うので上達につながるって思うンでしょうね。

でもね…自分がどんなに好きな曲でも、下手くそだったら、誰が聴いてくれるのよ。
聴いてくれる人がいて、聴いてくれる人が夢中になってくれて、聴いてくれた人に喜んでもらってなんぼでしょ?
自己満足だけじゃ嫌…じゃあ、トライできる曲は限られてくると思うんだけど。
プロを目指す若い人ならともかく、私がこんなことが言うのは変かもしれないけど…
私、ものすごく理想が高いので、自分が弾くことに関しては、いつまでも完全に「楽しく」はなれないと思います(^^;
でも、たま~に楽しいなぁって思う瞬間というのは、なくもないか(先生が一緒に弾いてくれる時とかね)。

トシミネ先生が「お前は、俺と一緒だと、割とよく弾けてるよね?何でだろ?」って言うので、
「先生と一緒だと、自分の音じゃなくて、先生の音が聴こえるから気分がいいし(自分の音にウンザリ)、自分の音程が若干狂った時、直しやすいからです」と言ったら、何か呆れられました。

だから、私は「趣味」で音楽をやってるとは言えないと思います。
でも、こういう人間は、一体どこをめざしてよいのかも分かんないので、たまに落ち込みます…
救いなのは、普通の人間はここで、こんなにイタイ自分に、もう耐えられないのでしょうが、私は鈍いせいか、そのうちまた、淡々と練習してます。

二胡のナナ先生も、次に何やりたいって聞くので「現代曲と定番の伝統曲、どっちがいいですかね?」と聞いてみました。
ナナ先生の答えは後者だったので、じゃあ、もう、こりゃ世界中で誰も知らないって人がいない名曲中の名曲「二泉映月」とかでもいいですかねと思い打診したら、あっさり、「いいよ~やってみよ」と言われました。
おそらく、これはゆっくりした曲なので、誰でもそれなりに弾けますが(多分、中級以上の人ならやったことあると思う)、実際のところ、技術的な問題より、表現の上手い人とそうでない人の差がはっきりつくような、オソロシイ曲だという気がします。

津軽三味線のほうですが、前回帰国時、お師匠様が「次はこれやってみたら?」って津軽じょんから節新節曲弾を提案してきました。
でも、曲弾って、お師匠様の模範演奏のようなスピード感と弾みがあれば、華があっていいのですが、そうでないとツマンナイ練習曲みたいに聴こえちゃいますよね(汗)
これは聴かせるものではなく、演奏者を見て楽しんでもらうものだという気もする…
私はと言えば、こんなんだから、見ても楽しいかどうか保証しかねる(^^;
人は見た目が8割って言うし、これは統計的にも裏付けがあるんですよね。

年齢…若くない(今後、干支を聞かれたら、その年の干支を答えますので宜しく)
ルックス…並み(だと思いたい。身長だけはやたらあって176.5センチ。若いころは嫌だったけど、今となっては、そのおかげで手が大きいのだから、よかったと思っているのが救い)

男性や若くて可愛い女の子たちの曲弾きはなんかこう、かっこいいんだけど、若くはない女性グループが、が~って弾いてるのって見たことないかも。
やる人がいないのか、いても人目につかないのか、私が単に見たことないだけなのか…

技能のおすそわけ?!

このところ毎日更新していたので、何か、更新しないとマズイじゃんないかと強迫観念みたいなものが生まれそう。
だから、週に二、三回更新をペースにしようかなと思う今日この頃。

私、昔から、メールや作文書かせると長くなっちゃうんです。
だから、後でバッサリ切ることになります。
(これでも、いいたいことの半分くらいしか書いていないということです)

書くことなくても、書けてしまうんです(^^;

例えば、小学校の作文の時間、最近、これといった面白い出来事や感動したことなんてないなぁ…と思い悩み、その時間中、「いかに書くことがないか」ということをひたすら作文に書きました。
そして、先生に呼び出されたので、「こりゃ叱られるな」と思ったら
「よくも、まぁ、何も書くことがないっていうだけのことで、これだけ、あれこれ思いめぐらせて、作文用紙を埋められるもんだね、大したもんだ」と感心されました。

で、やっぱり、そういう訳わかんないことをブログに書くわけにはいかないだろうから、週二、三回の更新にしようと思います。

そういえば、うちの三弦の先生ですが、昇進のためには論文を何本か書かなくちゃいけないわけですが、「子どもの頃から楽器ばっかり弾いてきたので、文章書くの頭痛い」んだそうです。
「何字くらいの文章書いてるの?」って聞いたら
「今書いてるのは、四千くらいは要るんじゃないか」との返事。

「たったの四千字じゃん!がんばれ~.☆.+:^ヽ(∇ ̄*)o♪♪o(* ̄∇)ノ^;+.☆.」

と先生を励ましてあげました(日頃のお返し???)。

だって博士論文なんて十万字以上だよ。
十万字の中国語を書いたことのある私に怖いもんなんてない~
(人によっては先に母語で書いて翻訳する人もいますが、私はいつもダイレクトに中国語で書いてネイティブに文法ミスを直してもらいます)

先生の技能の十分の一と私の技能の十分の一を、お互いにおすそわけができたら、どんなにいいでしょう。
十分の一くらい人にあげても先生は先生やるのに困んないと思うし、それは私も同じ。
現実はおすそわけなんて出来ない…

調弦


皆さまは調弦する際は、何をお使いになるのでしょうか?

私はチューナーですね。

でも、音叉ももってます。でも(A=440)の音叉なので、先生が442が今のスタンダードだからそうしろと言うんで困ります(^^;
また、AなのでGを聴きたい三弦の調弦時は不便です(自分の脳内で下げないといけない)

先日、部屋を片付けたら、YAMAHA銀座店で一年前に購入したハーモニカのアクセサリーが出てきました。
おお、これ一応、ちゃんと1オクターブ出るちゃんとしたハーモニカなんです。
Gの音を聴くのに便利かも。(でもA=440みたいだけど)
身につけて歩くことにしました。
でも、C#が欲しいとか不便だな。
誰か邦楽器用の調子笛をお洒落にデザインして、首から下げられるアクセサリーにしてくれないかなぁ。

写真はト音記号のつもり。ちょっと無理があるか…