雅号授与式

先週、三味線の雅号授与式に行ってきました。
天気予報によると午後から雪とのことで、一門には雨男が少なくないと聞いてますが、私はものすごい晴れ女なので、私が家に帰るまで雪は降らないだろうと思っていたら、案の定、その後、東京には雪は降りませんでした(^^;

賞状みたいなお免状と木札をいただきました。
晴れ女のくせに、雅号に「雨」とは、これいかに…
免状は壁に掛けとけばいいのかと思うのですが、木札ってどうすればいいの?と思い、先生に伺ったら、壁に掛けるというより、立てかけて使ってる人が多いというお返事でした。
多分、踊りや三味線などの和の芸事で名取になると、木札をいただけるのだと思いますが、みなさん、どこにどうやって置いているのでしょうね…
興味のあるところです。

kifuda

結構、大きいのよってことが分かるように、電子ピアノの上に置いて、隣にボールペン置いて写してみました。

しかしながら、名前持ってても、実際、あなたすぐに伴奏できる曲、いったい何曲あるのよって聞かれたら、ものすごく恥ずかしい数しか言えないので、本来、ブログに書くものではないのですが、敢えて書いたのは、これから頑張りますよって意味です、ハイ。

ちなみに家族に、名取になるのに50曲ぐらい覚えたの?って聞かれました。
なんで、50という数字だと思ったの?と聞いたら、落語の立川流では二つ目になるのに古典落語を50覚えて、試験ではその中から抜き打ちで出るんだとか(立川談春さんの本に書いてあるらしい)。
プロの落語家になるのと、普通の芸事の名取じゃ全然違うわけだから、そんなに覚えてなくてもいいし、試験は中国の音大の大学院の試験とは違って(日本の音大のことはよく知りません)、数曲の課題曲のうち、当日、くじを引いて決めるわけではないのですよ…

小山流では、名取試験は課題曲と自由曲の二つで、課題曲はあらかじめ分かっていますし、自由曲はあらかじめ決めておけます。

長身で手長猿の私が着物を着るときの悩み

数年前、「着物ってカワイイ」と、ハマって以来、用事がなければ木綿の着物をよく着ている私ですが、私は着物向きの体型ではないので、自分が着られるサイズの着物を見つけるのに非常に苦労します。

いつもは、いわゆるトールサイズと言われている着物を着ています。
しかし、私からしたら、この着物のどこがトールやねん、と言うくらい、世の中の既製品は、裄丈、つまり、首の後ろの骨のグリグリから、手首のグリグリまでの長さが短いです。
私は背があるだけじゃなくて(背が高いのは着物の場合、なんとでもなる)、手長猿も真っ青なくらい、手が長いんです。

通常、トールサイズは、裄丈72ぐらいです。
普通の女性なら、裄丈が70以上のものを着たら、ズルズルでございます。
私は自分サイズで仕立てたら、裄丈80要ります(笑)
ちなみに、呉服屋さんも、こんなに手の長い人、男さんでも、あまりいないですよ(^_^;)と顔が引きつっておられます。
ちなみに身長は177.5です。

所属している三味線の会の会服は、私の裄丈に合わせて仕立ててもらったので、十分な裄丈があるのですが、それはそれで、胸、腰回りまで大きめにできちゃってて、着づらいです。
そうなんです、身体が大きい人と、手足が長い人って別物でして、私が大きいサイズを着る場合、上手く着ないとモタモタになります(笑)
いつも周囲のお姉様方が直してくれます。

ま、それでも、普段着や三味線の会服は、人の腕を見て「みっともない」とご指摘するコワイお姉様はいないのでいいんですが、フォーマルな場では、オーマイガット!!なのですわ。

一応、準フォーマルに着られそうな色無地を持ってますが(裄丈72)、色無地ってちょっと寂しい。
これに派手めの帯をどこかで見つけて、三味線の名取授与式に行こう思ってたんだけど、みんな華やかにしてるのに、自分だけ、こんなん寂しい…寂しいようと思いまして…で、やっぱり訪問着にしようと予定変更を決意。

実は、たまーに、お若い方(おそらく身長が170近くあって手も長い人)が数回手を通しただけだろうというフォーマルな場で着られる着物がリサイクル品として出回ることがあります。
私も、そういう着物を持っています。
なんと、裄が73.5もあります。

homongi

しかーし、そういう着物は、袖丈(たもと)も長〜い!
写真だけ見ると、そんなに長いように見えませんが、袖が二尺(74〜76センチ程度)ぐらいあります。
二尺袖って、よく卒業式に若いお嬢さん方が袴に合わせる、袖の長い着物と同じ。
成人式で着るような大振袖ほど長くないけど、通常よりかなり長いやつ。

私の持ってる訪問着は呉服屋さん目線だと、色といい、袖丈といい、オススメ年代が20から30代でして…
袖も、もしかして丸すぎ?
ごめん、オバサンが公の場で二尺袖ってまずいかな〜と悩み、ググってみると、訪問着などは袖が長めでも華やかでいいとのこと。
それに、袖丈何センチがどうこうと言うのではなく、着てみて袖が自分のふくらはぎまであったら振袖、膝ぐらいなら小振袖、それより短いのであれば、やや袖が長いだけとおっしゃっている記事も発見。
確かに袖が二尺もあったら、普通の人が着たら、小振袖かもしれないけど、私が着たら、床上からは全然遠いから、オッケーよ、多分!
と勝手に解釈して、名取式は訪問着で行くことにしました。
もう、ええわ、例えば、この記事見た人がなんと思おうとも、私は着たくても普通の着物が着られないのよ(;_;)
写真は後に残るけど、現場に居合わせてない人には、あまり分からないわ、きっと…多分。

若い子がどんどん着物着れば、着丈も裄丈もどんどん長くなるのにな〜
和裁習って自分で縫うたらええやんと思うでしょうが、着物って反物の幅が決まってるので、裄丈伸ばすにも72センチぐらいが限界なんです。
幅の広い反物は、ないことはないですけど、少ない上に、値段も相当なもので…
若い子がしょっちゅう着れば、安くもなるだろうし、若い子だってシックな色柄が好きな子もいるわけで。
今、ネットでよく見る裄丈72、73という絹のお値打ちな着物(レンタルも含む)は、ほとんど、若いお嬢さんの成人式用の大振袖やら訪問着。
私が若い頃は、こんな品皆無だったから、大振袖は、7歳の時以来、着てません…しくしく。

さすがに名取式に既婚の中年の私が大振袖なんて着られないし(^_^;)
先生は、いつも民謡の唄い手さんをそばで見てるせいか、別に振袖でもいいじゃん、とおっしゃったことがありますが(多分、冗談だと思うけど)、いくらなんでも、私が女優さん並みに美しくなければ、そんなん、世間の目が怖くて着れない。

唄い手さん、ウラヤマシイ…40歳超えても舞台上なら何着てもオッケーd(^_^o)だもんね。
あぁ、やっぱり、あと10年もしたら、この色柄は着られないんだろうか…
自分さえよけりゃ、いいのか…?
例えば、一生懸命、お稽古して、ちまたの民謡発表会とかで唄えるレベルになれば、50歳でも80歳でも、こんなん着て唄っても許される?
だって、こういう着物、もう着れなくなってタンスで眠らせたまま死んでいくなんて悲しい〜
(普通の女性には着られないほどあちこち長いので、お知り合いにモデル並みに身長のあるお嬢さんが何かの折に着たい場合、お貸ししまっせ)