12日(日)は、光舜堂さんの無料調整講座に行ってきました。
こういうものは、やはり、書いてあるものを読んでも伝わりにくく、実際、やってるところを見ながら、説明聞いて、自分の耳で確かめるのが一番ですね。
多くの人がついやっている調整方法、実は方向違いに行きやすいっていうのにはビックリ。
というのは、駒だけを取っ替え引っ替えするという奴です。
先生方もよくやってるから、素人は何気に真似しちゃいますよね。
私は駒を手元にたくさん持っていないので、やらなかっただけです(笑)
よく分かっている人がやる分には、いろいろ、音色にこだわりがあってやっているのでしょうけど、まず、自分の楽器を最大限「鳴らす」ことを覚えるべきで、そうなると、まず見るべきところ、違うみたいです。
参加された方の楽器をそれぞれ見てビックリ。
二胡にはある程度の規格があるはずですが、内弦、外弦の木軸の間の距離が微妙に違うのです。
おやまぁ…。
私なんて、幸か不幸か、先生と一対一のレッスンしか受けたことないので(先生、滅多に自分の二胡弾かないし…)、多くの二胡を見比べたことないんですね。
距離が違うということは、弦の張力に差が出るということです。
鳴らすための調整の手順はだいたい、こんな感じだったような…
1、まず、どの駒使うか決めちゃう。決めたら変えない(駒の高さ変えたら、手順3の意味がなくなる)
2、その駒をつけた状態で、弦を適度な張力ではる。
3、その時、弦と竿が平行になっているか確認する。
4、千斤(上駒)を巻く
5、千斤は、弦が振動した時、駒が動かない程度の締め具合にプラスα程度の力を加えたぐらい?(コマが動かない程度の緩々だと、ちょいボワァとした音、締め過ぎは音はクリアでも伸びないので、ボワァとなる手前とも言える?)
弦と棹が平行になるかどうかは、弦を木軸に通す穴の位置、木軸を棹に差し込む穴の深さとも関係するので、そこは弦を巻く時に上手く巻くしかないか。
木軸を棹に差した時、ガタガタと動くようなら、削ってガタガタ治そうね(でも素人は取り返しがつかないほど削り過ぎないようお気をつけあそばせ…木軸が棹に当たっている場所だけツルツル光っているので、そこをちょっと削ります…)
つまるところ、弦と棹が平行という状態がホームポジション。
そこから、どの程度千斤を締めるか、いろいろ力を加減してみるのが王道。
私は、手持ちの駒が少なかったせいで、調整というと、いつも、千斤を巻き直していたんですが、穴の位置とか全然、気にしてなかったよ〜。
わけも分からず、千斤何度も巻き直してた(笑)
もっとマニアックな話になってくると、弦のメーカーによって、張力のクセも違うとか、あったりするんだけどね。
いろいろ言い出すとキリがない…
面白かった発言といえば…
参加されたある方が、自分の二胡は、外弦の軸と内弦の軸の距離が、普通より広いため、そういう二胡は外と内の音色の差がかなり出るということ。
でも、そういうのは、民族楽器としては、ありですよね。
規格からずれ過ぎてるから、絶対ダメだみたいなこと、言わないから、私みたいに民族音楽好きにはいいですよね。
職人さんっていうと、自分のこだわりが強くて、その他は全否定みたいな怖いイメージありますが、光舜堂さんそういうことはないので、好きです(*^_^*)
そういう中国らしい二胡は、劉天華の良宵とかの、ソソと同じ音なのに、わざわざ、外弦と内弦を使い分けるような曲のためにとっておけばいいんですよね。
西洋クラシックをメインに演奏される方なら、そういう二胡はちょいまずいでしょうが…(笑)
いや〜覚えていることを書いたつもりですが、私、記憶力は人並みにありますが、流動性知能が低くて、初めてのことに対する処理能力が著しく低いので、間違いがあったり、不適切な言い回しで、誤解されるような表記があったら、ごめんなさい。
職人的な部分に興味ある方は、光舜堂一度行ってみたらいいと思います。
あ、でも、二月は休業だね。
休業開けには、有料の実践講座をされるということなので、マニアックな方は参加されてはいかがでしょうか?
どっかで、三味線の調整講座もやってないかなぁ…ボソッ。
女子は職人的マニアックなことに興味ないと思われるのか、誰もあまり教えてくれないしなぁ。