楽しかった~青森の民謡唄祭り

8月25日は、「青森の唄祭り」というのが、品川区立総合区民会館きゅりあんでありました。
これは、津軽の民謡.民舞のコンクールなのですが、それだけだとお客様も飽きちゃうので、間にプロによるショーが入ったり、夕方には、各先生方の社中の合奏があったりします。
私はお客として、合奏参加者として行ってきました。

とぉぉってもご機嫌なことがありました。
控室は、いろんな会の方が一緒だったのですが、隣は福豊会だったのですね。
津軽三味線デュオ「輝&輝」さんを生で見ちゃった。
かわいい(^^)
若い女の子が楽しそうに弾く三味線、こちらもハッピーになれて大好きです。
輝&輝さんは、YOUTUBEとかCDで、器楽曲を拝聴していましたが、佳泉さんが(コンクール本番前の練習で)唄ってる…というのを初めて横で聴いてて、何でもできていいな~と思いました。
まぁ、ちゃんと津軽三味線やってる人は、唄の伴奏できるんだから、唄と太鼓のパート知ってて当たり前なわけですが…
外国人あるいは普通の人に、津軽三味線やってると言えば、え?唄うの?って驚かれますからね…

夜はプロのステージ観ました。
ずっと松田隆行先生の生の唄、聴きたかったんで、ご機嫌度上昇~
小山会の先生方+民舞の「津軽三下がり」はとっても華やかで綺麗でした。
三下がり、音程取りにくいし、興味なかったけど、三下がり習いたくなったよ~

オオトリの津軽よされ節、三代目角田洋若先生の踊り+各会の先生方全員の三味線伴奏、凄すぎました。
なんちゅう、豪華さ。
名人の三味線と言っても、先生方みなさん、それぞれ、個性というか、癖がおありになります。
それが勢ぞろいなので、おもちゃ箱ぶっちゃけたような愉快な音たち。
そして私、角田先生の踊り、初めて見たんですが、カッコよかった。
踊りなんて全然興味ないけど(簡単に踊れる盆踊りは別よ)、すごく素敵だと思いました。
あ、私は運動神経鈍いので、自分が踊れないから、自分が踊ることに興味ないと言っているだけで、踊りの伴奏にはすごーく興味があります。

私は一門の合奏に参加させていただきました。
会の服はブルーの着物しか持っていないので、今回のベージュの着物は師匠からの借り物だったわけですが、身丈が短くてオハショリできない。
私の身長は177、そんじょそこらの男性より高いです。
でも、凄いんです。
小山会のお姐さま方が着つけて下さったら、オハショリがある!
種明かしすると、腰紐をずっと下(腰骨)で結んで、あたかもオハショリがある様に見せかけているのです。
さすが!
ありがとうございました。

で、本番、どうだったのよ…って?
わはは…ちょこっと間違えました。
ゴメンナサイ。
前に座っていらした貢新先生には分かっちゃいました(^^;

写真は小山会の貢新先生とツーショット。
すごい、ごまかしたオハショリでしょ?
オハショリの線のすぐ下がもう、腰ひも(笑)
実際には、ほとんど対丈でしか着られない長さだったのです。
gongxinlaoshi

みんようみっくす♪

私は三味線の練習を始める時、決まった順番である曲を弾いてから、その日、本当に練習すべきものを弾いていたりします。
まず、いわゆる小山流の二上がりメドレーってやつを自分で弾き唄います。
「津軽じょんから節(旧節)」
「りんご節」
「がんにん節」
「十三の砂山」
「黒石よされ節」

次に合奏曲の「六段」
その次が「津軽じょんから節(新節)」

ここまでやったら、本来、練習すべきこと、したかったことをする、ってな感じです。

しかし、お盆以来、「郡上節(かわさき)」が頭から離れないので、飽きるまで三味線で弾いて遊んでしまいました。
そしたら、翌日、りんご節を弾いていたつもりが、途中から郡上節になってしまい、なかなかりんご節に戻れないという怪奇現象がっ!

ぎゃぁ~~~~~

え~???全然リズムちゃうのに、音階が似ているというだけで…(^^;

「のだめカンタービレ」第10話 コンクール本選のシーン。
のだめがストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」を弾いていると、「今日の料理」のテーマが混ざってしまう。

そういうことってありません?

私はじょんから節弾いてたつもりがタント節になってたり、小原節弾いてたつもりが途中からじょんから節になってたりするんだけど…(^^;;;

楽器を弾く女子に、か弱い人はいない

昨日、津軽三味線の小山貢山先生のお宅へ行ってきました。
なんで自分の師匠以外の人のところへわざわざ行くの?っていう理由は、CD受け取りに行くため。
(別に師匠も知ってるから、問題ないです)
貢山先生は、以前、初心者向けの楽譜とDVDを出してて、それに沿った内容のCDをお出しになってんですね。
中国にも、ちょっとだけ三味線を触ってみたいっていう人もいまして、そういう人にとっては、(日本自体にはあまり興味のない人、とにかく器楽だけ好きっていう若い人にとっては)わけわからん日本の民謡弾いても楽しくないんで、最適な教材なわけです。
そういう人に頼まれて、買ってきました。
普通にオンラインで買いたい人はここ↓

http://store.shimamura.co.jp/shop/g/g4948667200493/

さて、CD受け取るだけなら、送ってもらえばいいじゃん、というところですが、せっかくだから、日本の筝をちょっとだけ教えてもらいました。
彼は、筝もやってますから。

私は以前、ブログにも書きましたが、私が弾く三味線の音は中国三弦の音色に似てて、私が弾く中国三弦の音は中国の古筝の音色に似てて、私が弾く二胡のピチカートは日本の筝の音色に似てるんですって…
筝を弾けもしない私の音が、何だって人にそう言われちゃうのか、気味悪いと思っていました。
単に、私が日本人であるという思い込み、イメージから、そういう感想を持つ人がいるのか、本当に筝っぽいのか、自分でも知りたくなったんです。

ちなみに、うちは高台に建っているのですが、真下のお宅は生田流の師範の先生のお宅らしく、いつも筝の音が聴こえてます…
しかし、長期にわたって習う気もないのに、ほんのお遊びで触りたいだけなのに、そういうお師匠さんのお家のドアをたたく勇気はなく…
一回だけのお遊びでも全然OKっていう貢山先生にお願いしました。
彼は外国人の日本文化体験レッスンよくやってらっしゃるので、一回だけっていうのも気になさらないようです。

で、たった一回だけのお遊びで、自分の音色の謎が解けたかっていうと…
どうでしょうかねぇ…
同じ弦楽器だからね、似てる音出そうと思えば、出るんじゃないかな~
例えば、中国三弦の曲で、中国の古琴の音を模倣した楽曲って、本当にあるし、実力のある人が弾けば、本当にそういう音するしね。
で、私はたまに無意識に、出ちゃうことが、あるっていうだけではないだろうか。
コントロールして出せるなら、それは技術だけど、私のは単なる偶然だから、話にならない。

余談ですが、弦を押したりするとき、普通に下までえいって押せるので、
「初めての人は、ふつう、そこまでしっかり押せませんよ」と言われてしまいました。
まぁ、私の力持ちぶりは、一門の先生方にバレバレな今日この頃ですからねぇ。
師匠にも、「そんな重い三味線と撥は男でも持つのキツイんじゃなーか」って言われましたし、私の三味線持つたび「おもっ!」って言います(それ言うの、何度目?)。
よくブログにコメントくださるドラゴン先生にも、チューナー改造したとき「女の人で自分でできる人は少ないかも」って言われちゃいましたしねぇ。
でも、世の楽器を弾く女性である程度弾ける人って、日頃、日常生活においては、「できないぶりっ子」してるんじゃないでしょうか、って私は思うんですけど(笑)。