二胡LESSON123

明日は今学期最後のレッスンです。
えぇ、先週の日記を書いていないので、無理やり書いているところです。
多分、軽いウツなのだと思います。
弾くことが苦痛で苦痛でたまんないんです。
正確に言うと、上手くなりたいから、弾きたいんだけど、弾いて自分の音を聴くと頭がガンガンします。
比喩じゃなくて、本当に、この音がウザくて頭痛い…。
幼い頃から親が弾かせてくれて、お金もあって、いい先生に恵まれて、上手く弾けるようになった人に殺意すら覚えます。
結局のところ、「一生懸命」なんて、意味ないんですよね。
皆、一生懸命なのは一緒。
違うのは、才能とお金と練習方法と運…他にもあるかな?

余談ですが、私の先輩ががっこのレッスン室で、大事な書き込みがいろいろしてあったテキスト(楽譜)をなくしちゃったそうです。
誰が持ち去ったのか大方検討はついてるんだそうです。
まぁ、私は彼女らと一回り以上も年も違えば、立っている土俵が違うので、嫌な思いをしたことはありませんが、結構、裏でイジメとか嫌がらせとかあるんですよね…
皆、私に対してはそういう裏の泣き言を言っても、社会生活に影響がないと思うのか、悔しさを吐き出しちゃったりするんですなぁ。
コンクールとかにしても、結局のところ、学校ごとや先生ごとに入選枠みたいなのがあると言いますし、同じ専攻の子は競争相手であってお友達にはなれませんものね。

相手に嫌な思いさせたり、陥れたところで、自分が上手くなれるわけでもなく、そういうことするのは、おバカですね、とは思います。
自分が楽しくないから、順調そうに見える他人も道づれにしてやれってことでしょ。

でもね…他人を呪いたくなる気持ち、分からなくもない(^^;;
虐められちゃったり、嫌がらせされたり、はかりごとに陥れられちゃう子が羨ましくもあるというか…。
イジメにあった子には、
「あなたに魅力があるから、おバカが余計なこと仕掛けてくるのよ、放っておけば天罰下るって」と言ってあげるんだけどね。
私なんて、出来なくて笑われることはあっても、陰でモノ取られたり、先生に有る事無い事告げ口されたりとかいうことは無いもんねぇ…

大型原創民族音楽劇「大紅灯籠」

「芸術評論」の講義に出たら、先生は講義を早々にお開きにして、皆にミュージカルのチケットをくださったのでありました。今から観に行っておいで〜19時半開演よ、ってな。
大型原創民族音楽劇「大紅灯籠」、英訳すれば、ミュージカル レッド ランタン ですかね。
制作者は北京大学芸術学院民族音楽及びミュージカル研究センターで、つまり我々の先生方が芸術監督だったり、脚本家だったりするわけで、上演場所も北京大学内の劇場(初演は天橋劇場だったと思います)。
だから、二階席の安いチケットが先生のカバンの中にどっさり~
まさか、期末試験は、これ観た感想書け(芸術評論しろ)じゃないだろうなぁ?

張芸謀が映画化もしてるから、皆あらすじは知っていると思うけど、簡単に紹介すると、こんな感じです。
時は民国時代、江南のお金持ちが4人目の奥さん(つまりお妾)をもらいました。
当然、家の中は、4人の女性の愛情争奪戦。
4番目の奥さんはそれに疲れて、旦那さんの息子に恋して告白するも、息子は同性愛者だだったんです~ショック!
3番目の奥さんはお医者様との不倫がばれて、制裁されて井戸に落とされ死亡。
4番目の奥さんは、それを見て発狂。
それでも悲劇は終わらず、発狂している四番目の奥さんの傍らで、5番目の奥さんをおもらいになるところで幕が下ります。

このミュージカルの芸術的意義は、「伝統と現代の融和」。
題材は古い時代の話で、長い袖をヒラヒラなびかせる古典的な舞踊もあるけど、お面を付けた黒服の人たちがラップ踊ってたりもします。
こういうストーリーだけに人物の心理描写が大事なわけですが、第4夫人や第3夫人のもやもやした心境は、お面付けた怪しげな黒服のダンサーさんたちが見事に表現してくれていたような気がします。
蛍光色の線だけがワザと目立つように真っ暗な舞台で踊ってる時とか、気持ち悪かったですぅ。
そして、西洋ミュージカルっぽさを取り入れつつ、京劇を思わせるような歌も歌われます。
舞台美術は、全体的に綺麗でした。
クライマックスに雪(花吹雪?)が降り始めますが、狂った第4夫人が舞台前面、バックで第5夫人が嫁いでくる賑やかさのアンバランスに不気味さを添えていましたね。

音楽はどうだったって?
えと、生演奏じゃないんで、さびしかった~
私的にはやっぱり、京劇みたいに舞台わきで、又はオペラみたいに舞台下でオケが生演奏してほしかったなぁ…
パンフには民族打楽器中心の音楽と書かれていて、実際にも心理描写シーンなどでよく使われていたんだけど、今っぽさを出すためなのか、普通の場面ではピアノの音色が大活躍だったと思います。
まだ22日、23日の晩もやってるはずです。安い席で多分50元くらいかな。

芸術学部って、映画見たり、舞台見たり、美術作品観たりするのが仕事だから、いいなぁってか?
う~ん、批評しようと構えて(いわゆる仕事的に)観るのと純粋に趣味で観るのとは違うような気がするなぁ。
でも、普通、映画や舞台が好きな人が、評論家になったりするんだよね?
分析すればするほど、直観的な感動は無くなってしまうんじゃないかと思うけど、そこはどうなんだろう?

ついでに言うと、私は専門家でもないのに、どうも子どもの頃からドラマ等の見方がおかしいようで、楽しむために観ているというより、「何でここでこの人の顔をアップにしたのか→多分、この人を怪しく見せて犯人だと視聴者に想わせる作戦なんだな→でもこのドラマ2時間枠だし、時間的にこの人が犯人だとしたら間が持たないから、この人は犯人じゃないんだな」ってな具合に制作者の意図を探ってしまうのです(^^;
なんとも、まぁ、しょうもない癖ですねぇ。

訪日準備中…

…じゃない、帰国準備や~~~

GWの予定は東京見物(笑)です。

さて、私の喋る中国語は変なので(訛りがあります)、中国国内で、よく「あんた何処の国の人?」と聞かれます。
また、逆に日本の飛行場やバス停では、日本人に英語で話しかけられたりします。以前、お土産物売り場で英語で話しかけられた時は、その人がどうやって日本文化を紹介するのか興味があったのでそのまま、日本語が分からないフリをして遊んでしまいました(ゴメンね)。身長があるので日本語が分かる人だとは思わないのでしょう。顔はバリバリの日本人だと思いますけどね~。ついでにいうと民族衣装大好きなので、服装の色彩感覚などもおかしいらしい…)。

「あなたどこの国の人」と聞かれて、私はたまに「それって、私の国籍を聞いてるの?それとも血統を聞いてるの?一番長く住んでいたところを聞いてるの?」と笑いながら質問し返すことがあります。
例えがおかしいかもしれませんが、「男ですか、女ですか」と聞かれて、すぐに答えられない人いらっしゃいますよね、それに似てるかなぁと思わなくもありません。

私の国籍は日本で、母語も日本語ですが、世の中にはいろんなパターンの人がいます。

いわゆるハーフやクォーターの人もいれば、政治的事情により台湾とカナダのパスポートの両方を持っている人もいるし、両親とも日本人で自分も日本人だけど、実は片親は帰化した日本人という人もいれば、両親とも日本国籍の日本人だけど、長年両親の都合で外国にいたため、母語が英語で日本語で思考できないし、日本人らしい立ち振る舞いが苦手という人もいますね。
以上は私の友人・知人の例ですが…

だから、私は国籍的には日本人ですが、10年以上、中国で勉強してきて働いてもきたし、なにより中国人には、自分に必要なことをいっぱい教えてもらったので、脳的には、中国人と日本人のハーフじゃないかなと思います。