競争ではなく散歩する馬

久しぶりに二胡のレッスンに行ってきました。
ナナ先生宅のドアをノックするとワンちゃん達が大騒ぎ…で、ドアの向こうから「あ~ちょっと、待ってね!」と慌てるナナ先生の声。
六時にって約束してて、きっかり六時なのだけど、この慌てようは何だろう???と思っていたら、
最近、ナナ先生はお疲れ気味で、知らず知らずのうちに眠ってしまっていたんだそうな…

さて、タイトルの「賽馬」ですが、二胡ではおなじみの曲ですよね。
もう、聞きあきたよっていうのが、先生方の本音かもしれません。
二胡の初級者が必ずと言って弾きたがる曲…
私はというと、別に大した思い入れはないのだけど、もう何弾いていいか分かんないし、この際、今、快弓の練習している訳だから、賽馬はちょうどいいんじゃないかってだけの理由でナナ先生にやってみていいかと聞きました。
それから、二胡やってて、これ弾けないっていうのも、将来、何だか恥ずかしいかなと思って…

快弓の訓練にはもってこいの曲だそうです。
でも、特に複雑な技巧や変化がある曲ではないし、心情や情緒をなどを深く追求するような曲じゃないので、あんまり一生懸命、こればっか練習する必要はないよ、って言われました。
さっさとクリアしてほしいみたい。
ナナ先生はこういう俗っぽいのはどうも、好みではないのかな(笑)
私個人の感想としても、もし、これが遅い曲だったら、難しくないですよね?

昔、職場の同僚が、「游鯉さんも二胡やってるんですね~僕も前に習ったことあるんですよ、賽馬とかやりました?」とお聞きになるので
「習ったことはないけど、自分で手探りでさらってみると、馬が走ってくれずに、歩いちゃうんだよね~」と返事しました。

しかしながら、最初から速く弾こうとすると、絶対に穴があくというか、手落ちだらけのスカスカの演奏になってしまうので、それじゃ練習の意味がないから、始めはめっちゃ遅く弾きなさいとナナ先生に言われました。
つまり、明日から馬を歩かせることになりました。
ちゃんと歩けるようになったら、小走りへ…小走り出来たら、ちょっと気合い入れて走ってみて…
今週中に全速力の競走馬にはなれないと思う(^^;

基礎練の方ですが、相変わらず、弓の引きと押しの境目が綺麗じゃないようで、なかなか美しく弓をかえすことができません(あ~ん)

ところで、私は、課題曲を弾いている期間中は、いつも誰か特定の方がお弾きになる課題曲ばかりを繰り返し聴きます。
毎回、同じ人と言うわけではありません。
その人のその曲が収録されたCDっていうのが存在しないということもあるし、真似したくても、1%も真似できそうにもないという場合もあって、別の方の音源を聴くこともあります…本当は特定の方のばかり聴く方がいいのだろうけど。
今回の賽馬は誰がいいかと検討したところ…普通、二胡の伴奏と言えば、普通は楊琴とかピアノですけど、津軽三味線の伴奏で賽馬というのがありまして…これにしました。賽馬ってラドレミソラ~という民謡音階と相性がいいんですよね。
「響蘭」小山貢、玉蘭、小山豊 2,800円(税込) の中に収録されています。
最初に聴いた時は、何かううむ~って思ったのですが、何回も聴いていると慣れてくるというか…でも考えてみたら、二胡のメロディを唄だと思えば、三味線で何とでも伴奏できちゃいますよね。
いつか三味線の兄弟子先生が、私の賽馬の伴奏してくれると嬉しいなとひそかに思っています。

外出は…

外出は控えなさいね、と三弦の先生に言われました。

まぁ、大使館からも、数日に一回の割で注意を呼び掛けるメールが来てますからね。

周りではいきなり声かけられて殴られたとかいう話は聞いてませんが、そういう被害もあるらしいから…

先生には「まぁ、お前は喋っても割と標準語に近いから、外地から来た人か、外国育ちの華人に見えなくもないけど、注意するにこしたことはない」と言われました。

ニュースで見たところでは、大使館付近のバス停には、バスは止まらないらしいですよ。
通過しちゃうらしいです。
そっち方面に行きたい人は、前の駅で降りて途中から徒歩らしい。
デモとかの影響と警戒してるってことなのかな?

先生に「三味線、弾きたいけど、弾いたらやっぱ中国人の気分を害するかな?」と聞いたら、「大学には外から来る人もいるし、変な奴もいるかもしれんしなぁ。まぁ、レッスン室に入ったら内側から鍵かけとけ」と言われました。

「万が一、変な奴が現れたら、すぐに電話して来いよ」と言ってくれる先生はとってもいい人だと思いました。
でも…先生、三弦より重いもの持てるのかな(^^?
そういえば、昔、ヒーローものかなにかの子ども番組で、腕力で悪者をやっつけるんじゃなくて、楽器かきならして、変な音波みたいなのを発して敵をへろへろにしてしまうという技があったなぁ…

灯心糕

中国では新入生がやってくる季節です。
先日、コンクールで知り合った古筝のミズキちゃん(仮名)も今学期から大学の一年生です。
灯心
で、さっそく
「お姉ちゃん(彼女は年上の私をこう呼びます…本当の年齢知ったらぶっ飛ぶだろうな。)、お土産が渡したいんだけど、どこにいるの~?」とメールが来ました。

そして、いただいたのがこちらのお菓子。
灯心(行燈等の芯みたいでしょ)のような形状だから、そういう名前がついているらしく、実際にもライターであぶると火がつくそうです。
お砂糖と米粉が原料だからでしょうね。

甘いです。