袂を汚さずに二胡弾くには?

えっと、私は普段着の着物が好きです。
身長176.5センチで、手足がそんじょそこらの男性より長い私は、そりゃ、子供のころから着物が似合わない、似合わないと言われ続けました。
成人式に振袖を着たこともなければ、結婚式で打掛を着たこともありません。
その反動か、今、ポリエステルや木綿、ウールの普段着の着物を、よく家で着ています。
私の母は、大昔(母が高校生だった頃)の普段着の着物や羽織を持っています。

私、いわゆるちゃんとした着物は、好きではありません。
なぜなら、裄が足りないと「みっともない」と世間から言われ(そんなこと知るかい、もっと裄のある着物作ってくれよ~)、帯をテキトーに結べば、「そんな可笑しな格好して」と叱られるのですから、伝統とか世間ってやつはホント、面倒くさいからです。
だから、若いころ、お友達の結婚式はチャイナドレスと決めてました。
テレビなどでたびたび話題になるので名古屋人の結婚事情をご存じの方もいると思いますが、名古屋女子のお嫁入り道具は大変なんですよね。
お嫁に行くときに着物をあつらえるのは常識で、娘が3人もいたら家は破産って言われてるんですけど…私は高価な着物なんて一枚も持ってません。
でも、普段着なら、世間に何と言われようと「私がこれが好きなんだから文句あるかい」という感じ(笑)

で、着物着て三味線は弾けますが、二胡、うまく弾けないんですよね。
袂に松脂がくっついてしまった…
でも、日本の胡弓とかは着物で弾いてたんだろうから、私の弾き方が悪いのかなぁ。
どうやったら、袂にひっかからずに弾けるんだろう。
仕方がないので、腰ひもで袂を結んで弾いてたら、家族に
「女中さんみたいだね」
と言われてしまいました。
う…
じゃあ、割烹着着て弾くかな…(^^;

視力あがった?

実は20歳まで視力は1.5ありました。
その後も二十いくつかまでは運転免許の更新、裸眼でOKでした。
実際のところ、左右の視力差がありまして、右目だけ悪くて左はそうでもないんですよね。
ただ、運転免許の更新というものは、両目で0.7だか見えないといけないんですよね?たぶん。
そして、記憶によると3回目の更新ぐらいから、メガネという条件が付きました。
日常生活に支障がないので、めったにメガネをかけることはありませんでした。
ちなみに、私の死んだ父は古い時代の人で

「女がメガネなんてかけた日には、嫁の貰い手がなくなるから、絶対ダメ。」

死んだ爺さんに至っては、

「女は見た目が大事だ。捨て犬だって可愛い犬から、貰われていくだろ?」

と幼いころから、現実を容赦なく教えてくれるような正直な人で、ビジュアルにはうるさかったな~

で、どうせ中国に帰ればメガネはあるので、今度はコンタクトにしようと思い、眼科へ行ったら、左目は0.9見えてますよと言われてしまいました。
確かに、仕事を辞めて専業学生になってからというもの、楽譜以外のものをあまり熱心に見なくなりました。
それまではPCを見ている時間の長いこと、長いこと。
お疲れ気味だったんでしょうね。
今じゃその楽譜ですら、あまり見てないし(笑)

そんなわけで、左目にコンタクト入れたら過剰矯正になるからしないほうがいいということになって、右目だけ、コンタクトを入れることにしました。
昔と違って、最近は1回使い捨てコンタクトってあるんですね…
わはは…昔からコンタクト使っている人からしたら常識なんだろうけど、こんなものまで、使い捨てできるんだ~ってなんかすごいと思いました。
そういや、私の三弦の先生はメガネかけてないので、聞いてみたところ、裸眼で思いっきりクリアに見えるそうです。
本人いわく

「勉強というものをしたことがないから、目は悪くなりようがない」

なるほど…
兄弟子先生方もメガネってかけてないけど、舞台に立つ者としてビジュアル重視でコンタクトなのか、
遺伝的に目がよいのか…
それともお勉強したことないから視力いいのか、どうなんだろう?

心弾かれる音楽?

本日のデート、東京都現代美術館「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」

展覧会概要

本展は総合アドバイザーに音楽家の坂本龍一を迎え、この二つの表現が交差、連動することで生まれてくる多様な作品の紹介を通して、「私たちの時代」における見ること、聴くことの本質的な意味を問いかけます。

長谷川祐子(本展企画者/東京都現代美術館チーフ・キュレーター)

アートと音楽は、二つの異なるジャンルということになっている。しかし音をもってするアート、あるいは視覚表現による音楽というものも、あるんじゃないか。また、アートとも音楽とも、どちらとも言えず、どちらとも言える表現というものもあるんじゃないか。アートと音楽による共感覚、またその境界領域を探ることで、ヒトの芸術表現の根源だけでなく、その未来も垣間見えるんじゃないか、そんな期待をこめてこの展覧会は催されます。

本展総合アドバイザー 坂本龍一

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/138

何かとよくわからない現代アートでありますが、芸術学研究科の院生として、一応、勉強のために見に行ってきました。
正直な感想を書きますが、やっぱり、現代アートってよく分からんわ~
n(ー_ー?)ン?

でも、入ってすぐの作品には理屈抜きで、心ひかれるものがありましたね。
セレスト・ブルシエ=ムジュノ|Céleste Boursier-Mougenotさんの作品なのですが、青い丸いプールに複数の白い陶器のお椀が浮いているのですが、それが流水に乗って動くために、お椀同士がぶつかるたびに、何とも言えない音が会場に響き渡ります。
それは、もう、リズムとか規則性は全くなくて、単なる偶然の音楽です。
陶器と陶器のぶつかる音、カツーンというか、コーンというか、ちょっとカタカナで言いにくい音ですが、すごく響くいい音。
まるで天国のオアシスだわ~
私には心と心が接触する音に聴こえました。
まさに、心弾かれる音楽というわけ。
↓参考URLです。
http://www.mot-art-museum.jp/music/celeste-boursier-mougenot.html

後の作品は、正直、よくわかんなかった。
教授の作品に至っては…こんなこと言っていいのかな…
一緒に観た隣の人も(全然知らない人です)
「これって…どこをどう感じたらいいんだろう?」
「これは何?って聞くのは、野暮ってものでしょうか…」と悩んでおりまして(笑)
凡人にはチョット分かりづらい表現でしたね。

あ、そうそう、ジョン・ケージの「4分33秒」(注:音楽は音を鳴らすものという常識を覆す、「無音の」音楽)の楽譜見ましたよ。
ピアノで演奏(?)されることの多い曲ですが、三味線や二胡でやった人、いないのかなぁ~
今度、自分がやってみよう(^^;