黄金律(おうごんりつ、英: Golden Rule)は、多くの宗教、道徳や哲学で見出される「他人にしてもらいたいと思うような行為をせよ」という内容の倫理学的言明である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/黄金律
子供の頃、「他人にしてもらいたいと思うことを、自分が先にしなさい」と言われたけど、このゴールデンルールは非常に難しいと思ったものです…
だって、これ、その社会における大多数の人と自分が同じ文化背景を持っていて、大多数の人と同じ思考パターンを共有してないと、成り立たないのですね。
自分はこうされたら嬉しいと思うことをしても、相手のニーズに全く合ってないということが多々あったので、その都度、学習してこういう時はこうするみたいなデータベースを構築してきました。
生活年齢が上がるにつれて、データベースの量も増え、おかげで叱られることも減りましたが、でも、やっぱり、やらかしちゃうことあります。
外国にいる方が私にとって楽なのは、中国とか米国だと日本よりは異文化が混ざっているので、割とダイレクトに要求を出してくれるということと(言わなくても分かるでしょ!というのがない)、こちらが不適切な行為をしても、外国人だからしょうがないわねと大目に見てもらえるからなのだと思います。
また、私はストレートに「何で?」って聞くことがありますが、本当に分からないから聞いているだけで、反抗(反対)してるわけじゃないんですよね…
決して、私の「何で?」は「何であなたはそうなの?私はそういうのについていけない」っていう意味ではありません。
もちろん、本当に価値観が違いすぎてついていけない場合もあるでしょうが…そういう時は、ついていけない理由を事細かく並べた上で、ハッキリそう言います。
そうでない以上、その価値観を尊重するためにも、「何で?」って聞いてるだけだったりして。
外見的にフツーの日本人で正常な私は、フツーのことがフツーにできて当たり前なはず(と他人はフツーにそう思う)ので、とんでもなくびっくりさせたり、気分を害したりさせてしまって、自分もどーんと落ち込みます。
(ちなみに、私は日本国籍の日本人で日本育ちで、両親も日本人です)
そういえば、最初の大学時代、中国政治学の加々美光行先生が、中国人と日本人って見た目似てるし、実際、文化も共通部分があるから、うっかり、同じ考え方を持っていると勘違いしたまま交流するので、誤解が生じて、関係がこじれるというようなことをおっしゃってました。
これが欧米人相手なら、最初から、違う世界の人だと構えて話してるから、期待を裏切られたとか思うこともないんですよね。
ちなみに、私はたまに留学生仲間にアンケートに協力してとか頼まれますが、政治的なものに関してだけは一律、断っています。
よほど個人的に親しい仲であれば、政治が絡む話も相手がふれば、話に将来性があるのでしないこともないけど…
普通は、相互理解というよりは、相手はこちらを説得したいだけだもんね。
なんか、相手の国の言語や文化を知らない人同士が、自分の思い込みで相手を避難してるだけで、逆に相手の国の言葉も文化もある程度わかる人は、相手のホームグラウンドで話をしても無意味とわかっているので、そういう問題に触れたくないというか…私はそういう気がします。
ゴールデンルール、ってその社会の多数派のルールなのよね。
でも、誰だって、厳密には、他人と自分の価値観が完全に一致することは皆無のはずだから、合わせて生きてるんですよね。
ただ、合わせなくてはならない部分がとても少ない極めてフツーの人や、そもそも合わせる必要を感じない才能ある人(他人が合わせてくれる)は、本当に羨ましいですね。
私は、自分が楽に生きるためにも、他人に迷惑をかけないためにも、その社会の大多数の人が何を求めているのか、これからもデータベースを更新していかねばなりません。