二胡LESSON91

え~本日もナナ先生宅のワンちゃん4匹、元気いっぱい。
子犬二匹はだんだん大きくなってきたせいか、自己主張するようになり、二匹でがうぅううと喧嘩することしばしば。
今まではレッスン中は静かだったのに、どうも最近ダメでして…
途中でがうがう喧嘩始めたので、私も思わず、

「うらぁ、私の音を聴けぇぇぇ!!!」

とばかりに思い切り弾いてやりました。
私の二本目の二胡って、実はかなり共鳴するので、イヌの耳にはキツかったかな(笑)
あれ?すごい、喧嘩やめだぞ(^^;

【長弓】

その調子!と言われました。この状態をキープすべくがんばります。

【賽馬】

57、58小節目、60~68小節目にある頓弓ですが、やはり二回続く頓弓のうち、前が短めで後が長めになってしまうようです。
それから、私は特に外弦から内弦への移動を伴う頓弓とかになると、後の音の頭がきちんと発音されてないような気がしたので、解決方法をお尋ねしたところ、
こういう練習方法はどうかしら?と次のような練習方法を教えてくださいました。
一弓でD調で言うところのド(内弦)ソ(外弦)ドソドソドソ…と弾いてみるのを繰り返す。
一弓で弾くドソの数が少なければまだ、それなりに音出せますが、ドソドソドソドソドソとすごいたくさんのドソを一弓で出そうと思うと、ひぇ~音が飛び跳ねるよ、こりゃ。
当然ですが、この道何年のナナ先生のドソは、神業のように、綺麗に一直線に続くのでありました。

【春詩】

あいかわらず、高いド(小指を使う)から低いミ(人差し指)へポジション移動するとき、突然、崖から飛び降りるように移るため、音が全然「春」じゃないと言われました。
「飛び降りるよう」な効果の音、これ、三弦のトシミネ先生も言ってたなぁ。
結局のところ、欠点はすべての楽器に通じているのでしょうね。

どうやら、私は、とにかく、音だけを捜しに急いでポジション移動するので、
「ひゅん!!!」っと音が滑ってしまって(まるで飛び降り自殺)
「はう~ん」という感じの脱力系色っぽい滑音にならないのです(ははは、文字で書くのは難しいね)

解決する方法は、幸い、急いで捜しに行く音程そのものは合ってるので、後はその過程の問題。
小指を弦から離したら、人差し指だけで急いで音を捜して弦を押さえにいくのではなく、もとの手型にきちんと戻って弦を押さえてから、その状態で、手首使って上へポジション移動すれば、綺麗な滑音を帯びたまま、ポジション移動もきちんとできて音程も合うはず。

ビブラートですが、いちおう、かける方法そのものは間違ってないらしいですが、一つの音符にいっぱいいっぱいまでかかっていないのです。
要するに最後の方は次の音に移らなきゃってことでいっぱいいっぱいで、きちんとかかってないってことです。
ひたすら練習するしかなさそうです。
また、私はビブラートの速さを自在に変化させるなんて高度なことはできず、いまんところ、旋律とビブラートがきちんと合っていない状態なのです。
まぁ、正直、こういうビブラートは聴き苦しいので、ない方がいい。
負荷かけて、徐々に速くしていかないといけないんでしょうねぇ。

自分って一番気の毒な聴衆なんだよなぁと思います。
特に大人は、人生経験長いから、いい音知りすぎてるし。
また、私のように、周囲が超上手い人ばかりの環境にいる場合、聴くに堪えない自分の音を毎日聴いて、それでも、応援し続けてあげないといけないわけでしょ。
よほど、鈍いか、神経図太くないと続けられないよね。

【速い曲の練習の仕方】

どの器楽の先生も皆、こうおっしゃいます。
最初はとにかく、アホみたいにゆっくり弾け。
一音一音がきっちり聴こえるようになって、そのよい状態を100%再現できるようになって初めて、少し負荷をかけてスピードをちょっと上げる。
これの繰り返し。
確かに、いい加減でいいのなら、意外とスピードって最初から速くても弾けちゃったりするんですよね。
でも、一音一音がザツ。
部活動の合奏みたいのなら、これでもいいんですが、こういうザツな弾き方が身についてしまった場合、後できちんと弾こうと思っても、本人は自分がザツな弾き方をしてきたことに気付いていないことも多く、また、変な癖はそれを身に付けてきた期間の倍以上の時間をかけないととれないんですよね。
(皆さん、だいたいこうおっしゃいます。)

ちなみに、私が柳琴をやめたのも、これが理由の一つです。
その楽器に関しては素人の先生に習って(この方はピアノと二胡ならわりとプロフェッショナルだったんです)、全然基礎が身につかず、変な持ち方と弾き方の癖がついて、無理やりなら簡単な曲が弾けたけど、全然、次のステップにはいけず、それなりの先生に習いなおしてみたけど、積み上げたものをすべて崩すのは、ゼロから始める子の数倍の年月を費やすであろうことが分かり、もう嫌になりました(笑)
私の個人的な意見ですが、最初の一年くらいはその道の一流の人に教えてもらった方がいいんじゃないかと思います。
なんか、経済的な問題やら、こんな初心者は引受けてくれないんじゃないかとか、いろいろあると思いますが、その楽器のちゃんとした専門教育を受けてきた先生に習っておいた方が、後後、楽かなぁと思うわけです。
まぁ、何をもって専門教育を受けてきた先生、基礎を叩き込まれてきた先生っていうのかも難しいですけどね。
例えば、三弦の先生なんかは、みなさん、それでは日頃、ニーズがないので、副科やオーケストラで必ず琵琶、中阮、大阮持ちますから、そっちの楽器でもそこそこの腕だったりします(でも普通は、そっちの専攻の方の腕には及びません…例外もありますが)
筝とピアノのはなんか相性がいいのか、どっちもやってた、あるいは子どもの頃、途中で鞍替えした子、意外といるしなぁ…
二胡の方だと高胡とか京胡とかいわゆる胡系はなんでもござれっていう人もいるしなぁ。
リーズナブルに、ちょっとかじりたいだけなら、こういう副業的な先生に習うのもいいんでしょうけど、すご~く上手くなりたい人は最初から、その楽器の先生に習った方がいいよね、と思います。

二胡に関しては、変な癖付く前に気付いてもらえるので、ラッキーだったなと思います。

譜面のプリントミス

譜面のプリントミスって、意外と多いですよね。
二胡、三弦、三味線、いろいろ見つけてしまいます(^^;

私は譜面読むの苦手で、聴いて覚える方なので、何度も聴いた後、確認のために譜面見ると、あれ?と思うことがあります。
逆に、市販されているCDとかでも、演奏家がミスってる(数音すっ飛ばしている)というのもないこともないですが…こっちは、稀ですね。

でも、今日、発見したのは、中国三弦のむか~しの曲で、もとはと言えば、口伝だったもの。
だから、演奏家によって、ところどころ、違うのは当たり前だったりします。
そんなわけで、私も間違ってるんじゃないかと判断できず、でも、1年前の、先生の演奏録音を聴いたとき、譜面どおりに弾いてない…ということでお尋ねしたら、先生も即答できない…と悩んじゃいました。

結論は、曲全体の構造からみて、私が指摘したパターンの方が道理に合っているので、多分、そっちが正しいだろうと…
実際、先生だって無意識に、当時、譜面見てたのに、譜面どおりではなく、私が思ってたように弾いてたわけだしねぇ。
おそらく、先生も子どもの頃、そういう風に習ったから、無意識にそう弾き続けてきたんじゃないんですかねぇ。

翻訳の校正とかでもそうだけど、人って自分の見たいようにしか見えないんですよ。
譜面も、そう思ってるとそういう風に見えてしまう。
だから、何年も誰も気づかないまま、時が過ぎていることもある(^^;
で、私のような素人は、玄人の方と違って、見たいように見えるものがまだ育っていないので、先入観なしに譜面を見るから、気付くわけですな(笑)
譜面の校正は、高弟にさせるのではなく、初心者に一度弾かせた方がすぐに分かるんでないかい?(笑)

二胡LESSON90

まずは長弓

私の場合(というか多くの初心者にありがちと思うけど)、拉弓と推弓の折り返し地点が、よろしくないんです。
まぁ、急激にそこで速度が速くなるわけですね。
つまり、手首の使い方の問題です。
まぁ、よく、魚が泳ぐ時の尻尾のようにといわれてますが、ふにゃふにゃ動けばいいってもんでもないんですよね。
これも、教える先生の方針もあると思うので、私が言ってることを鵜呑みしないでくださいね…
まったく、手首がガチガチに固まっている状態じゃ、上手な弓使い出来ないと思います。
でも、いわゆる、魚の尻尾みたくゆらゆら、あるいはふにゃふにゃ、っていうのは、確かに弓の速度が遅い時はそう見えますが、弓の速度が速くなるにつれて、そんなにふにゃふにゃには見えませんね。

おそらく、他人の話等を聞いていると、世の中には、手首を魚の尻尾みたいにとうるさく言う先生と、手首なんてふにゃふにゃ使うな~と言う先生の二種類があるかと思うんです。
でも、どっちの先生もやってることに大差ないような気がするのは私だけかな?

弓を返した時に、音がまったく違和感がないように(一直線に聴こえつづける)というのは、手首がうまく脱力していて、徐々に変化しているんだろうなと思います(上手く書けないね…)。
私の場合は、急にぐにゃっと手首が返るから、そこで速度が変わって音に変化が出てしまうのであります。
そして、快弓くらい速くなってくると、実際、手首は外見的にはほとんど固まっているように見えますが(速いから変化の幅が狭いだけ)、中身はやっぱり手首の力抜けてるんじゃないかなと、私はそういう気がします。

次は音階
盲目の人を見習おうと前回のブログで書いた通り、最近は目をつぶって、練習したりもするので、手の感覚がよくなったせいか、ナナ先生に前よりもポジション移動に違和感なくなったと言われました。
わーい。

そういえば、我が三弦の先生、仁王トシミネ先生は、たまに目をつぶっているか、他ごとをしながら私の演奏を聴いてますね。
視覚によって、余分な情報を入れないためなのでしょうね。
他ごとしてて聴いてないかと思いきや、ちゃんと細かいところ、聴こえてるのがコワイ。
目つぶって動かないから、寝てるのかと思ったら、ず~っと聴いていたりするンです、超コワイ。

賽馬

さぁ、私はこの曲を何カ月やってるんでしょうね~
っていうか、この曲で、ありとあらゆる基礎技術を練習しちゃえってことが多分、ナナ先生の目的なんじゃないかな。
いちおう、メロディ弾けちゃってるから、普通の教室の先生だったら、とっくの昔にOK出して飽きさせないように次の課題曲に行っているような気がする…
今回、新しく出された課題は、57、58小節目、60~68小節目にある頓弓。
多くの趣味の人がテキトーに流しちゃう箇所ですよね。
流しちゃうっていうより、技術不足で、弓が勢いで流れていってしまう、あるいは適当に飛び跳ねていくのでしょうね。
まず一つ目の注意点は、二つの音を同じ弓で推すとき、その二つの音をきっちり均等に出すこと(通常、初心者は後の音が長くなりがち…)
つまり弓の長さが均等であること。
二つ目の注意点は、譜面は8分音符が二つだけど、イメージとしては十六分音符の次に十六分休符が入ると思えということ。
そして、その休符のとき、瞬時に弓は止まっているのだと…
それが一番、雑音が入らずに綺麗に聴こえるのだとか…
「そもそも曲自体、速くて流れがあるので、弓が勢いで滑って、コンマ何秒か止まらないよ~」
と漏らしたら
「それが技術と言うものです」と諭されてしまった(^^;

春詩

ハイ、相変わらず、練習不足でございます。
「次に何の音だっけなんて考えながら弾いてちゃだめよ~」と叱られました。
ハイ、すみませんです。
ハ長調の曲ですが、ハ長調の音階弾く時のような指づかいではなく、ちょっと曲の都合で変則的な指使いをするせいか、とっさに混乱して、違う音弾いちゃったりするンですね…
でも、これもたくさん練習してたら、そんなポカミスしないわな。

「出だしは自由なテンポだから、弾く人によってずいぶん処理の仕方が違うわけで、弾きにくいと思うけど、あなた、リズム感はわりとあるのよね」とナナ先生にほめられ(?)ちゃいました。
…っていうか私は譜面読むのは苦手だけど、聴いて真似するのは好きな方で、で、いろんなバージョンがあれば、一応好きな人のを真似します。
はぁ、まぁ、思えば、他の先生にもリズムで叱られることは少ないような気が…
そりゃそうだわな、どの楽器にせよ、課題曲の音源は、何百回も聴いてるんだから(笑)
仁王トシミネ先生には、初見だと「リズムに気をつけんかい!」としかられるんですけど…歌ってもらうとちゃんと合わせられたりするんですよね(笑)

自分で譜面見てきちんと弾けず、歌ってもらって初めて弾けるなんて、動物ですみませんね、って感じですか(^^;

【余談】
レッスンの進め方として、一つの曲をなが~くじっくり、細かくやるというのと、曲をどんどん仕上げていくというのがあると思います。
往々にして後者は趣味の教室の先生なんかが採る方法かな。
もちろん、後者の方法でも長年やってれば、それなりに上手くなるけど、前者の方法の方が技術は伸びるというのがナナ先生のご見解。
つーか、自分と従姉を比べてみると、そうだったと思うとのこと。
まぁ、他の音楽家もそう言ってたような気がする。
もちろん、趣味でやる場合は、曲のレパートリーも増えないと、発表会とかで弾くものなくなっちゃうし、皆と遊べないから、いろんな曲を弾かせてあげないと気の毒だよね。
ご年配の方とかだと、この先、何年楽しめるか、分かんないし。
身体的機能の関係から、努力したからといって技術が飛躍的に伸びるわけでもあるまいって方もいらっしゃるだろうし…
若くて将来が楽しみな人なら、じっくり育ててあげたらいいんだと思う…
じゃあ、この先どうなるか分らない中年(自分)はどうなんだろうね…
ナナ先生も、ビミョーなんだと思う。
私が真剣なのをご存じだから、なるべく、音大附属受験の子なんかと同じような注意の仕方をするけど、じゃあ、10年後に音大、あるいは師範大の音楽科受けて受かる腕になるかっていうと、そら無理でしょう、って分かってるわけで…

歳とってると、日々の進歩と老化どっちが勝ってるのかビミョ―だ。
10年後は老化がもっと激しくなってるだけだしね…もう脳細胞なんて、毎日死んでる数の方が多いし(笑)

中途半端な生徒でスミマセンって感じですね。