雅号授与式

先週、三味線の雅号授与式に行ってきました。
天気予報によると午後から雪とのことで、一門には雨男が少なくないと聞いてますが、私はものすごい晴れ女なので、私が家に帰るまで雪は降らないだろうと思っていたら、案の定、その後、東京には雪は降りませんでした(^^;

賞状みたいなお免状と木札をいただきました。
晴れ女のくせに、雅号に「雨」とは、これいかに…
免状は壁に掛けとけばいいのかと思うのですが、木札ってどうすればいいの?と思い、先生に伺ったら、壁に掛けるというより、立てかけて使ってる人が多いというお返事でした。
多分、踊りや三味線などの和の芸事で名取になると、木札をいただけるのだと思いますが、みなさん、どこにどうやって置いているのでしょうね…
興味のあるところです。

kifuda

結構、大きいのよってことが分かるように、電子ピアノの上に置いて、隣にボールペン置いて写してみました。

しかしながら、名前持ってても、実際、あなたすぐに伴奏できる曲、いったい何曲あるのよって聞かれたら、ものすごく恥ずかしい数しか言えないので、本来、ブログに書くものではないのですが、敢えて書いたのは、これから頑張りますよって意味です、ハイ。

ちなみに家族に、名取になるのに50曲ぐらい覚えたの?って聞かれました。
なんで、50という数字だと思ったの?と聞いたら、落語の立川流では二つ目になるのに古典落語を50覚えて、試験ではその中から抜き打ちで出るんだとか(立川談春さんの本に書いてあるらしい)。
プロの落語家になるのと、普通の芸事の名取じゃ全然違うわけだから、そんなに覚えてなくてもいいし、試験は中国の音大の大学院の試験とは違って(日本の音大のことはよく知りません)、数曲の課題曲のうち、当日、くじを引いて決めるわけではないのですよ…

小山流では、名取試験は課題曲と自由曲の二つで、課題曲はあらかじめ分かっていますし、自由曲はあらかじめ決めておけます。

とりあえず見た目をなおしたい

小山会定期演奏会
もう師走
三味線関係の忘年会も先週、終わって、もう何の予定もない…
ううむ、来年こそはボランティアとかで年末年始が三味線弾くのに忙しいという生活をしてみたいよ。

さて、三味線の小山会の忘年会で、お友達が春の小山会演奏会の動画を記録したDVDをくださった。
私とその方は習った年数が一年程度しか違わないので、どの合奏でもその方と席が隣。
その方のご家族が記録したものの中から私も映っているものを編集してくださったのです。

ううむ…私は自分の演奏中の表情が大嫌い。
それはつまらなさそうに弾いているから…
いや「つまらなさそう」ではなく、本当に「つまらない」からそういう表情しているのですが…
自分がつまらなかったら、見てる(聴いてる)お客さんもツマラナイに決まってるからこの悪い癖を治したいけど、なかなか治らない。

私が本番つまらないのは、

1、下手な自分が許せない(しかし、これは舞台に一旦立ってしまったら諦めて、その時点で最善をつくすしかない…)

2、舞台上だと音響などの環境にもよるけど、反響音などで自分の音が聴こえづらかったり、大人数すぎると合わない人もいて、やたらその外れた音が気になること(これも、自分だって間違えることあるし、もう一旦出て行った音なので、落ちた滴が元に戻らないように諦めるしかないし、たとえ反響音などで自分には綺麗に聞こえていない音でも、客席側からはわりと普通に聴こえている場合も多いので、気にするのをやめることである…)

3、結局のところ、聞いてくれる人の中に一人でも自分に共感してくれる人がいるかもしれないということが信じられない…(そういう経験がまったくないからなのだから、これは友達作って褒めてもらうしかしょうがない(笑))

対処法が分かっているのなら、治せよ…(と自分で突っ込む)

この季節になると、テレビとかでカラオケがどうしたら上手になるか(上手に見えるか)という話題がのぼるけど、その中に「見た目」を直すということにも触れられていて実に興味深いんですよね。
そこそこ弾けるけど決して上手くない人が二人いたとして、下手に見える人とそうでない人がいるのも事実。
技術を上げるのは、当然だけど、それには身体能力などの限界があるのも事実。
だからそれ以外のことをできるだけ治して、できれば後者の人間になりたいけど、後者はコミュニケーション能力の問題なので、これもある意味、生まれつき上手な人と、経験を積むことで多少マシになる人の二種類がいて、私は後者を目指して頑張るしかないんだよね。

そういえば、見た目の話で思い出したけど、私は手が大きいというか、指が長い(実際にはさほど長くないけど、長くてすらっと見えるらしい)
だから、見た目、弾いてる時に手元が美しく見えるんじゃないかと言ってくださった先生がいらっしゃいました。
実際、モタモタのかき回しをしても、もしかしたら、合奏で大人数で弾いてる場合なんて、私のモタモタの音は客席に聴こえないだろうから、もしかすると、すごく上手に弾いているように見えていたりするのだろうか…

と思ったらチョット嬉しい(笑)
しかし、冒頭の写真だけど、着物をもっとちゃんと着ろよ…襟元、くずれてるよ~(泣)
当たり前と言えば当たり前だけど、着物を速くきちんと着れる人は、三味線も上手。

今日は雨でよかった

kojikai
さて、本日は埼玉県飯能市民会館で小山会の先輩、小山貢治先生のところの民謡唄まつりを拝聴してきました。
後半のゲストの部には、これまた小山会の先輩で民謡歌手の小山みつな先生もご出場。
楽しい民謡の時間をありがとうございました。

貢治会では、民謡を民謡そのものらしく演奏せず、アレンジが効いている場合は、例えば斎太郎節は「サイタラ」、「ソーラン節」は「ソーラン」という風に、カタカナ表記で、節を省くのがお約束なんだとか。
今回も20曲中、この2つがそういう楽しいノリでした。
また、津軽もののほか、飯能メドレーとか、全然分からなかったけど、お客様が楽しそうで、いい感じでした。
みつな先生は湯河原のご出身だそうですが、湯河原やっさの飯能バージョンも唄ってくださって、やー、すごく面白かったです。

私は昨日も武道館で東京音頭唄いましたが、今日も東京音頭唄ったので、頭の中が東京音頭でグルグル…(^_^;)
関東では、お客様参加の曲は東京音頭が多いんですね。
私は東京生まれではないので、東京音頭って踊れませーん。
名古屋生まれの岐阜育ちな私が得意なのは、かわさきとか、春駒とかかな。

ところで、みつな先生の息子さんで太鼓と踊りで楽しませてくれたまーくんは、今日は本来なら運動会で舞台に出演できないと思っていたそうですが、雨のため、運動会は明日に延期になったそうです。
実は、私、ものすごい晴れ女なんですよね。
例えば、昔、私が「冗談じゃねぇ〜〜雨なんか降ったら、楽器が持ち運べんやろ〜〜」と怒って空を睨んだら、台風の進路さえ大幅に変わったという…(^_^;)
今日も、午前中は用があって、遅くに家を出たため、開演から1時間遅れで飯能市民会館に着いたんです。
そのせいでしょうねぇ〜〜朝は雨降りだったのに、私が歩いているときは雨なんて全然降ってなかったけど。

ところで、私事ですが、雅号は「小山貢雨(おやま みう)」でもらう予定です。
晴れ女のくせに雨とはこれいかに…(^_^;)
恵みの雨ってことで。
将来、師範になって、弟子を出せるようになったら、弟子は、「小山雨なんとか」になるわけですね。
「雨女」「雨男」という雅号は、理論上、可能なわけですが、却下です…(^_^;)