三弦-海を越えて アジアから日本へ

東京芸術劇場で「三弦-海を越えて アジアから日本へ」というコンサートを鑑賞してきました。
これは東京発・伝統WA感動というプロジェクトの一つなのですが、昨年もこの関係でお琴や三味線を聴きに行ったかな。

さて、そもそも、何故、このコンサートに行ったかと言えば、
大三弦と津軽三味線の演奏があったからです。
そもそも、こういう楽器が合奏できるの?というのが素朴な疑問。
私はどちらも少し弾けるだけに、いちおう、その楽器の特性というものは分かっているつもり。
中国本土における改良の賜物の大三弦(今も進化中)と、日本に伝来して北のはずれに行きついた津軽三味線(今も進化中)は全然、違う音色だものね。
どちらかがメインを弾いているときは、もう一方は弾かないか、大人しく寄り添うように合わせるというのは、何だかわかる気がします。
どっちもがんがん弾いたらうまく融合しないものね。
「潮流にのって」というこの日のために創られた曲だそうです。
四回書き直したとか。
今っぽいお洒落な雰囲気でした。
都会の地下にあるレストランか何かで、壁には水槽がいっぱい並んでいるようなお店のBGMにしたら、なんか合いそうです。
(注:あくまで、私の感性では、こんな感じと言ってるだけなので、鵜呑みにしないでくださいね)

この企画、別に大三弦と津軽のためにあるわけではなく、
第一部では義太夫三味線、地唄三味線、長唄三味線などの演奏がありまして、
てっとりばやく、三味線音楽のいいとこだけ聴きたい人にはもってこいのないようでした。
琉球舞踊も見られて、ほんと、楽しかったです。
琉球舞踊の人の髪型と着物の感じを今度、真似してみようかな…
初めてみたのはモンゴルの三弦。
ほとんど、大陸の大三弦と変わらないような気がするのだけど、右手は竹の棒をピックにして弾くらしいです。
かなり素朴な感じがよかったですね。
だいたい、恋の歌か、馬をテーマにした曲が多いらしいです。

撥買っちゃった…

撥です

セールをやっているという相模原市の三味線屋さんまで行ってきました。
三味線本体を買ったお店ではないのですが、ちょっと見てみたかったので…

撥ってある程度の大きさの約束事はあるみたいですが、実際ほんと、いろいろな大きさや重さがあるものですね。
でも、ギターのピックとかに比べたら、値段が値段なので、あれもこれも買って使って試すっちゅーわけにもいかないのが辛い。
結局、どれがいいといっても、本人の手の大きさや好みと言う問題もあり一概にどれがいいとは言い切れないというか…
私は割ってしまった撥の大きさ、重さを基準に選ぶつもりだったのですが…
結局、前のよりちょっと高いものを買ってしまいましたね。
だって、握った感じが心地よすぎて
「もう、君を離したくない」というトレンディドラマでも言わないようなセリフを私に吐かせてしまったからです。
黒水牛台だそうです。
木のものが滑りにくいと聞いていたので、それも試してみたかったのですが、店頭にはなかった~残念。
商品になる前の握り部分を見せていただき、これに重りを加えるんだということを教えていただきました。

撥先もちょっと柔らかいかなぁ。
でも、私は硬くてピシッとした音より、ちょっと柔らかい音の方が好きなんですよ。
しかも、この鼈甲の色、すごく綺麗なんだよなぁ。

そして、重さをはかったら、170グラムもありました。
店では160グラムと言っていたけど、うちの秤ではかると170なんだけどなぁ。
演奏に使用する撥の重さの目安は
 女性94~131グラム、
 男性は131~169グラムが目安(何が根拠になっているのかな)だという記事もみたけど
えへへ、それがホントなら、私のは重め???
重い方が楽なんだけどなぁ。

世の中には重りを入れられないために、かなり軽くなってしまうスケルトンの撥っていうのも存在するみたいだけど、
80グラムしかないと、相当、叩かないと糸に負けちゃうんじゃないかなぁ…
アクリル製のスケルトン撥ってどういう音するのかなぁ。

あぁ…貧乏。
下手なのに、こんな撥持ってて恥ずかしいかもしれない。
君に恥ずかしい想いをさせないように、私は今日からがんばらなくては。
撥にも名前つけてあげるべきかな?

三弦ずれ

よく、新しい靴を履くと靴ずれってありますよね。
べろ~ん、と皮がめくれてイタイやつです。

靴ずれではなく、三弦と三味線のせいで、左手の人差し指の付け根の皮がめくれちゃいました…
もっとも、三味線を弾く方は指スリを親指と人差し指に引っ掛けていると思うので、そういうことはないと思いますが、中国三弦は基本的にあまりそういうものをつけない人が多いので、私もそのまま弾いてます。

もっとも、津軽三味線の六段とかをかなり速いスピードで弾こうと思えば、指スリないと不便ですけど、それ以外なら別になくても弾けちゃいますからね。

でも、ここ数日、三弦系の楽器を練習する時間が短くて、急にたくさん弾いたせいなのでしょうね。
それと、練習不足で、脱力しきれずに、へんなとこで擦ってたんだろうな。
べろ~んっていくとは思わなかったなぁ。

で、そうなっても弾かなきゃいけないから、絆創膏なんて貼ってられるかいな。
液体絆創膏の出番ですよ

あいたたた…
液体絆創膏ってすごくしみるんですよねぇ。

傍で演奏している方を見ているときは、美しいなぁと思っていたものですが、
練習している姿っていうのは…ヒドイのは私だけじゃないよね。