来年の目標

法律条文風に、来年の「してはならないこと」を書きだしてみました。

筝の練習は一日1時間以上してはならない。
二胡の練習は一日2時間以上してはならない。
ネットは一日30分以上見てはならない。

三弦と三味線に関してはこの限りでない。
(やりたいだけ、やれば?)

私って…一生、まっとうな人生をおくれそうにもないんだろうな。

北京教会物語

クリスマスイブですね。
主の平和がみなさんとともにありますように。

北京にもたくさん教会があります。
バチカンが台湾を認めていることから、中国との関係はビミョ―ですが、実際には聖職者の方が香港などを経由して行ったり来たりしているようです。
ご存じの通り、中国はかつて、いろいろあったため、中年層では宗教を信じている方が少ないのですが、お年寄りはそりゃもう熱心な信者さんが多いです。
また、キリスト教などは、若い子が最初は外国文化へのあこがれや、外国人との交流や、英語を話したいという目的で近づいて、そのうち信者になるというパターンもありますね。

観光客が一番よく行くのは、王府井にある聖ヨセフ堂(俗称:東堂)ではないでしょうか。
ここは、人がよく集まるショッピング街なので、教会にもかかわらず、ミサの時間以外は鍵をかけています。
http://www.catholic-bj.org/newsjq_title.asp?classid=60&id=1849

司教座聖堂(カテドラル)は通称、南堂と呼ばれている宣武門にある教会です。

さて、昔、北京のカテドラルでクリスマスミサのお手伝いをしたことがあります。
そのときは、立て続けに、3回か4回ミサにあずかって、さらに夜中に帰る手段がなかったので、そのまま教会の地下で寝て、朝ミサにも出ました。
あんまり、外国人は教会の敷地内の地下室や、奥の教会施設に入ったことないんじゃないかな。
(私は外国人だって分かんないし…昔は教会の仕事に熱心な知り合いがいたので、よくくっついて歩いていたんだよね)

私はカトリック教徒なので、ミサに行くべきところですが、24時の深夜ミサはとてもじゃないけど、クリスチャンじゃない人の見学が多いし、交通が不便だから、まず行こうとは思わない。
前夜のミサはだいたい18:00頃から始まります。
でも、24日は午後6時まで講義があるので、行けそうにもない。
25日の朝ミサにするかなぁ。

いっそ、次の日曜まで行くのがまんするか…

最近、教会行ってないんだよね。
昔、名古屋の南山大学の傍に住んでいた頃は、毎朝、南山大学のロゴスセンターのミサに行ってたんだけどね。
神父は南山大のフランス文学(あれ、フランス語だったかも)の先生で、ドイツ人なんだけど日本語ぺらぺら~なのに聖書のところどころに漢字に平仮名がふってあって、かわゆかった(^^;

ちなみに私の携帯アドレスを知っている方は、「なんだ、このメアド、本人の名前と全然関係ないじゃん。覚えられないよ」と思っているかと思いますが、それは洗礼名なんです(^^;

ところで、面白い教会建築としては、救世主堂(通称、北堂)を見ないわけにはいかないでしょう。
遠くから見ると美しい建物ですが、近づくと中洋折衷が微妙です。
かわゆいことに、なぜか、敷地内に獅子やら蟇(ひき)(注:カメに似た伝説中の動物で竜の第1子とされ、重いものを背負うのを好むことから、石碑の台にその形を刻することが多い)の石像が…
まぁ、日本の神社の狛犬だって、古代インドで、仏の両脇に守護獣としてライオンの像を置いたのが狛犬の起源らしいから、教会に獅子がいたっていいんだよね。

指甲(つけ爪)


つけ爪と言っても、お洒落のためにする可愛いヤツではありません。
三弦を弾くための道具です。

もともと三弦は人差し指と親指で爪弾きます。
河南南陽地区の河南板頭曲(歌の開演前に観客に開演を知らせるために弾いた器楽曲、又は早く来たお客さんに退屈しのぎに聴いてもらう器楽曲)ですと、そこに中指も加わります。
最近では琵琶の奏法をとりいれて、五本の指を使う楽曲もあります。
指を三本以上使う奏法を輪指といいまして、五本全部使って掻き鳴らすのは五輪指、四本なら四輪指、三本なら三輪指、これらの組み合わせの輪指等です。

私はまだ五本の指全部使えません(^^;
が、つい先日、練習方法を教えてもらったので、まだ指が動くうちに練習しようと思います。

歳くってるからなぁ、たとえマスターできたとしても、使い物になるぐらい速くできるようになるんだろうか???
いちおう、大昔にピアノ弾いてたから、薬指や小指が独立して動かないということはないけど、どうなんだろうね。

さて、この爪ですが、セルロイドで出来てます(加工がしやすいから)。
それを医療用などに使われるテープで巻きます。
(何回か使って、テープの粘着力が低下してきたら、換えるっていう感じです)
昔は鼈甲なんかもよく使われたみたいです。
筝の爪などは、水牛とかも使われるみたいですが、三弦では聞いたことないですね。
日本の筝のような象牙ちゅうのも、聞いたことないなぁ。
京劇三弦の先生で、ステンレス製を使っているとおっしゃった人もいますが、私的には「え~!!ステンレス?」ですね。
いくら摩耗が少ないと言っても、音が硬くなりすぎやしませんか…???
日本だったら、ステンレス製の爪で、お琴とか弾こうとか、ステンレスの撥で三味線弾こうって発想は絶対にしないよね。
琵琶の爪などはセルロイドが主流みたいですね。

習い始めの頃、当然といえば当然ですが、なかなか思うように弦がはじけないので、この爪がボロボロになります(笑)
信じられないくらい弦に深く入り込んだりすると、かなり上の方まで弦によってこすれた痕跡がつきますし、角度がオカシイ場合は、斜めに摩耗していったり、ギザギザになったりということもあります。
私のこの爪は3個目ですが、最初のは摩耗がひどくて換えて、二個目は失くしてしまい、3個目なんです。
使い始めて何カ月もたっているのに、きちんと頭の方からすり減っていって、我ながら感心。
人間、いちおう進歩はするもんですね。
面白いことに、皆さん、最初に使った爪は捨てずにとってある人が多いんですよ。
記念なんでしょうかね。
ちなみに私の一個目の爪は、先生のおさがりで、もともと摩耗していて、私がさらにそれをボロボロにしてしまって、人には見せられないです。
何で自分で新しいの買わなかったのかって?
腹立つことに、ちまたの普通の楽器屋では、まず扱ってないんですよ!
超マイナー楽器だから。

爪…ちまたで売っているのは、昔ながらの超でかい爪(ここまで長いと使いづらい、今時これを使うのは民間芸人の爺様ぐらいじゃなかろうか…)
弦…ちまたで売っているのは絹製(三味線の弦と同じ感じ)、でも我々が使うのはスチール弦。スチール弦の中でも、最近の改良弦は、普通の楽器屋ではなかなか置いていない。

中国人は楽器や道具をどんどん変えていく…変えすぎも、どうかと思う時もある(^^;
しかし…何故、外国人の私が三弦の附属品探しに苦労して、爪や、改良弦のことを楽器屋さんに説明しなきゃならんのだ???