手動踏切


そういえば、がっこからさほど遠くない距離に、北京西駅があります。
先日、ナナ先生のご自宅に行く途中、ちょっと違う道を通ったら、道に迷っちゃいました(笑)

なんか手前に門があって、オジサン4人が門の開け閉めを管理しているようなところに出てしまいました。
工場とか、役所とかの敷地にでも入りこんでしまったのかと思ったら、

手動式踏切だったのか!

写真はハミ~北京西駅を走る電車。
最近は快速電車もいっぱい走っているけど、相変わらず、中国の電車って遅いんだよな~
いや、電車に限らず車も遅い。
それぐらい遅く走ってないと、人をひいてしまうからなんだろうなぁ。

当然、オジサンたちの出勤時間外(早朝、夜間など)は、ここは通行止め。
でも、柵を乗り越える人、いるんだろうなぁ…

キティちゃんにご指導賜る【二胡LESSON84】

えっと、二週間ぶりなのは、私がサボっていたからではありません。
ナナ先生、お疲れ気味で、胃腸炎で3日間ダウン。
しばらく学校の用事以外は無理せず休養…

レッスン内容は特に書くことないんですよね…
初心に戻ってというか…手の形を再確認してもらいました。
これ、文章では書き辛いし、写真もないので、読んでくださっている方には伝わりにくいですよね。

ただ、手の大きさ、指の長さには個人差があるので、これが絶対という形はあり得ないのだけど、基本形はあるわけで、それから外れていると指自体が動かないということはあるので、努力の割にはあまりにも指が動かない方は、再確認してもらった方がいいんじゃないかなぁ。
手首の角度によっては、指に繋がっている神経を圧迫しているようなこともあるわけで、指も動かなくて当然なんだよね。
決して自分がトロいわけではないので、早く気付いた方がいい(^^;

後、曲が最後の方にいくにつれて、おざなりになっていることを指摘されました。
多分、練習の仕方に問題あると指摘されました。
そのとおりですね。
最後の方は飽きちゃって、きちんと練習してなかったりして…

【余談】
個人レッスンの場合、先生のご自宅に直接伺うということもありますよね。
私は子どもの頃に、数年、ピアノ教室に通ったことがありますが、私の同級生のご実家がやっている保育園が教室だったので、先生の私生活は全く見えませんでした。
しかしながら、その後の習い事は、先生宅に伺うという形態ばかりなので、先生のお家とお洋服が興味深い…

ナナ先生のアパートは、ワンルームなので、レッスンしてくれる場所どころか、生活のすべてが丸見え。
そういうこともあってか、ナナ先生のお部屋は整ってます。
ベットも目の前にあるしね…
ワンちゃん飼っているので、いつも犬の匂い充満(笑)
私は子どもの頃から犬を飼っていて、犬と寝て、犬と風呂入ったりもしてたんで、犬の匂いOKです。
私が二胡弾き始めると、ワンちゃん穴掘りのしぐさを始めるんだよね…
何かご意見あるのかしらね(--;
本日のナナ先生のファッションは、なんと、キティちゃんのスェット。
パーカーの帽子をかぶるとキティちゃんの顔と耳がそのまま頭に乗っかるわけで、超可愛い~!!
ちなみに韓国からの輸入の品物だそうで、ネットで注文してから一カ月待ったそうです。
お写真撮りたかったけど、うら若き女性演奏者のルームウェアですから、撮ってもいいかなんて聞けませんでした。
私も着たいぞ…

18歳頃から20歳ぐらいまで、バイオリンを教えていただいたことがあるのですが(20歳から夜間大学に行ったため、昼間は仕事、夜勉強で、練習する時間ゼロだから辞めちゃいました)、先生のお部屋が羨ましかったなぁ。
何で先生を知ったかと言えば、高校へ行くまでの道の途中にご自宅があって、レッスンする部屋がちょうど通りに面していたから、いつも「いいなぁ…自分でお金稼げるようになったら、絶対に行ってやる」と思ってたんです。
ただ、今、弾けるかと聞かれれば、全く弾けない(汗)
ずっと基礎やスケールばかり弾いてただけだったしね。
役に立ったことといえば、二胡初めて持った時に、普通に音が出せたことぐらいか…
先生の妹さんがピアノ専攻だった関係なのか、普通の小さな一軒家で、狭い部屋なのにグランドピアノがあるの(笑)
あれで、音が響いて頭、がんがんにならないというのだから、壁の音響には気を使ってたんだろうなぁ。
先生は、おしゃれな感じのお爺ちゃんで、いつも首にスカーフ巻いてたなぁ。
辞めるって言った時、私はダメダメ生徒だったから、「ふ~ん」で終わるかと思ってたら「こんな時代だし、音楽は心を豊かにしてくれるから、続けてほしいなぁ」と言われちゃいました。
今思うと、大学なんて行かずに、ずっとバイオリン弾いてた方が幸せだったなぁ~

三味線のお師匠様のところは、お稽古場と生活の場は切り離されているので、生活は見えない(いや、決して見たいわけではない…)
こちらは、犬の匂いではなく、お香の匂いがするんだよね。
お弟子さんが焚くのが好きなのか、お師匠様ご自身、その香り気にいってるのか知らないですけど…
私に三味線ケースを見せてくださるために押入れ開けたら、何かいろいろあるんですね…(押し入れだから当然ですが…)
それから、邦楽の人って、舞台で着物を着ているからといって、家でいつも着物をきているわけではないんだね…ということに初めて気づきました(笑)
お師匠様、アクセサリー好きですよね…首とか腕に何かつけてたりしますが、舞台の本番では、着物だから見えないだけなのか、外しちゃうのかどっちだろう。

三味線の兄弟子先生のところは、壁に筝がいっぱい立てかけてあって、何か通りづらくて狭かったです。
兄弟子先生のことを知っているから、別に怖くなかったけど、初対面だったら絶対怖かったような気が…
だって、筝の間の狭い通路を通って、この先の部屋に、一体何があるんだろうみたいな気がしちゃって(笑)
いや、普通のお部屋があっただけです。
兄弟子先生が押し入れ開けたら、つけっぱなしのパソコンがありました。

某演奏家のお宅は、弾いている楽器は民族楽器なのに、家具がヨーロッパ調で驚きました…
なのに、レッスン室には三弦、三味線、シタールとか、置いてあるんですよね。

古筝専攻のミズキちゃんは、前に王中山先生(中国音楽学院教授で演奏家)のお家に行ったことがあるそうですが、何か変わった家だったと言っていました。
どう変だったのか、具体的に教えてくれなかったけど(笑)
本人は、すごく背が低かったそうです。
ミズキちゃん自身は169センチと言っていたから、女の子にしては高い方で、それより低かったからと言ってすごく低いわけでもないと思うが…
でも、確かにコンサートでは、弾いてる時は大きく見えるけど、弾き終わって帰って行くときは、小さかったような…
ミズキちゃんの武勇伝。
王中山先生の前で先生本人が作曲した曲を弾き、途中で弦が切れてしまったけど、隣の弦を押して音の高さを上げ、切れてしまった弦の代わりにすることで切り抜け、弾ききったとか。
「何で、変なビブラートをやたら多くかけるの?」という先生の問いに
「だって弦が切れちゃったし…」と答えたら
「何で、はやくそれ言わないの、替わりの弦あげたのに」って。
弦、切れた時に、気付いてくれよって(笑)
王先生、お家のくつろぎモードでぼ~っと聴いていらっしゃったのでしょうか。

どうも、我々が観ている舞台でのイメージと本人の日常というのは、一致しないこともあるようです(^^;

私の部屋ですか?
「のだめカンタービレ」ののだめちゃんの部屋と大差ないと思ってください(汗)
でも、私の場合は、食べかけの物とかがそのままとか、洗わないってことは絶対にないです(いつも洗い物や洗濯をしているアライグマと言われています)
ただ、片付けられない性質(病気かも)でして、読んだ本とかが積み上がっていってしまうのです。
洗濯しても、乾いた洗濯ものをタンスにしまうのを忘れる…
しまいなさいよって言われて、あぁ、そのままだったんだと気付くわけで…(汗)
じゃあ、何で洗いものは、ため込まずに次から次に洗えるのかというと、忘れる間もないうちに次から次に洗うから忘れないだけです。
(ある程度、たまってから洗わないと非効率で洗剤や電気の無駄なんですけどね)

あなたが日本に帰ってくると、床やテーブルの上に物がいっぱいになる、「まるで路上の出店」と叱られています~

三弦弾きにマルチプレーヤーが多いワケ

三弦を弾く人で、他の楽器が出来ない人って、まずいません。
何でか…まぁ、ありていに言えば、アンサンブルやオーケストラに入れてもらえない楽器なので、他の楽器を弾かざるを得ないという…現実的な問題があったりして。
かといって、オリジナルの独奏曲が少ないので、お客さんのニーズもない。
新作を創るにも、作曲の心得のある三弦弾きは少なく、作曲出身の人は三弦のことをよく知らないので、創ってくれない。
筝などは、簡単に音律を変えられるので、現代曲をどうにでもカッコよく弾けますが、三弦系はどの国でも民族性の強い楽器らしく、なかなか溶け込みにくいようです。
そして、音が皆で弾くと三弦だけ突き抜けて浮いちゃうらしいんですよね。
かといって、皆で三弦を弾く大合奏っていうのも、そもそも弾く人が少ないから、お目にかかれない。
私が動画で見たことあるのは、トシミネ先生の母校、中国音楽学院の小学生無料三弦教室の子どもたちの大合奏ぐらい。

トシミネ先生は大学時代、オケでは大阮を弾いていたらしいです。
その関係で、副科の学生には中阮や大阮も教えてます。
先輩方は圧倒的に、子どもの頃に琵琶をやっていた方が多いですね。
そして、大抵は今でも琵琶をお弾きになります(ニーズがあるからですね)。
同じように弾く系の楽器ということで、古筝を後で習い始める人もいます。
音程問題がないということと、姿勢などが楽なので幾つになっても始められるのがいいんですよね。
ちなみに、三弦の河南曲子板頭曲なんかですと、筝の楽譜がメインに流通しているし、三弦の名手は古筝の名手でもあったりします。
変わったところで、二胡やってたっていう先輩もいます。
何でか、とりあえず、すごく普及している民族楽器なので、子どもの頃にやる機会があったらしいです。
でも、大学受験に際しては、マイナーな楽器に転向することで、競争率がぐんと下がる、そういうことです。
だから、バイトとかで、三弦教えられないけど、初心者に二胡教えていたりします(^^;

私があれもこれも、やっちゃった理由の一つが、作曲とか編曲したいので、自分がその楽器についてある程度の知識が欲しかったっていうのがあります。
でも、人間、体力にも時間にも限界があるので、ほどほどにしないといけないですね。
しかしながら、大人からのスタートだと、一つの分野で高みに達する希望がないので、2つくらいなら同時にやってもいいんじゃない、どっちもそこそこでいいんじゃないかという気もします。
「質より量」とおっしゃった先輩もいます。
日本の大先輩は、きっと渋い顔されると思いますが、私は妙に納得しちゃいます。
子どもの頃から才能と環境に恵まれてきた人には、分かんないかも、この気持ち(笑)

でも、一つの楽器がある程度のレベルに達していないうちに、他の楽器に手を出すとマイナス面もあったりして。

遊びで筝を教えてもらったら、私、やたら、音の場所を間違えるんですよ。
何でかなぁと思ったら、三弦は自分の手前の太い弦が低音で、外側にいくにつれて高音ですよね。
筝って自分から外側へ離れていくにつれて、低音なんだよな…
日本でも地唄とか、三絃弾きは筝弾きでもある筈で、皆、何で間違えないのかなぁ…

それから譜面。
三味線の文化譜って、数字がツボの場所を表しているわけですが、中国民族楽器で普通に使う数字譜と、一瞬、錯覚しちゃうときがあるんですよね。
4と書いてあると、つい「ファ」って読みそうになる(^^;
いちばん、困るのが0って書いてある三味線の「開放弦」が、二胡や三弦は「休符」だってことなんだよなぁ(笑)