二胡LESSON92

なんかね、力入ると、弓が琴筒から少し浮いちゃうみたいなんですよね。
浮けば当然、それは正しくない音がします…
午前中、す~っと三弦弾いてて、正午に三弦のレッスン受けて、三時に二胡のレッスンってちょっとキツかったかも…です。

【賽馬】
ついに弓使いを譜面どおりにしてある程度の速度で弾くように言われましたが、撃沈。
まぁ、この道何年の先生方と比べちゃいけないですが、タッタカと馬が走っているようには全然聴こえません。
じゃあ、アマチュアの上手い人が弾いている程度に馬が歩いているかと言えば、歩いているにも程遠い音しか出せないんですよね。
あ~もう、やめたいかも(^^;
23212321 とかの連弓は、もう誰でもそうだと思いますが結構、乱れるんですよね。
乱れないために、心の中でちゃんと唄えと言われました。

それから、相変わらず、感情がこもってないなぁと言われました。
ってか、前から言ってるけど、気にしなければならないことが多すぎて、手が自由自在に動かないので、演奏に心が入り込む余地がないんですよね。
淡々と弾いてるっていうんでしょうか。
演劇なら棒読みです、ハイ。

もっとも、習って1年未満の中年以上の人よりは、手が回ってるかもしれないでしょうけど、ほんと情けないくらい手が動かないですからね。
若い人で弦楽器経験者なら、三年もやったらもっと手が動くんだろうなぁ。

【春詩】
うわ、これはもう練習不足だって、さんざん叱られました…
書くこと何もないです。
ナナ先生にも、出来るべきことが出来てないうちに次の課題はあげられないから、言うこともないって言われちゃったし。

基礎を固めるのは大事だけど、ここまできたら、いろいろ弾いて、今からきちんと楽曲を弾く(すなわち、楽曲を解釈した上で、感情などの味をつけろってことですかい?)癖をつけようと励まされました。
それには受動的ではなく、自主的に思い入れのある弾きたい曲を弾くのが一番だというので、次までに何が弾きたいか捜してらっしゃいと言われました。【賽馬】はもうあと1、2回でとりあえず仕上げたことにして(いわゆる人前で弾けるかという私の基準で判断すれば全然弾けてないけど)、次に行こうってことらしいです。

ぶっちゃけ、二胡は誰かの演奏にすごく感動したとか、弾きたくて弾きたくて、どうしようもないから習ったという経緯ではないので、心から弾きたい曲って思い浮かばないんです(汗)
あえてキッカケを白状すれば、柳琴弾いてた時に二胡と合奏してもらって、酔っ払ったみたいに(お酒飲めないのにね)気持ち良かったんで、二胡でもやってみるかなってぐらいの気持ちしかなかったです。
二胡は弾く人が多いので、以前は絶対にやらないとまで心に決めていたほどでした。
私は基本的に、人のやらないことをやるほど、快感感じるので、何千、何万人もの人がやってる楽器と言うのは、テンション下がるんです(笑)。
だから、二胡の場合、「これぐらい弾けないと恥ずかしいよね」とか、習った年月に照らして「これぐらいは弾けた方がいいのかな」っていう基準でしか見られない。
頭、まっさらにして、適当に二胡の曲がいっぱい入ったCDかけて、技術とか調性とか一切考えずに、これ楽しそうって直感で思った曲をナナ先生に言うしかないですね。
いちおう、純粋な気持ちで聴けば、二胡の音色そのものは好きです(ただ、上手な人が弾いた場合に限ります…)
あまり上手でない人(もちろん自分も含まれます)の音色は、正直、聴いているのがつらい。
いつも思うのは、何の楽器の先生にせよ、すごく忍耐力があるなぁと思います。
(お金を払って客として聴く耳と、お金をもらって仕事として聴くあるいは、指導者・教育者として聴くのは別の耳ってことですよね、多分)

【余談】
さて、三連休の間(中国のお盆みたいな祝日です)、ナナ先生は故郷にお帰りになっていたので、ワンちゃん達は甘えたくってしょうがなく、ず~っと、ぎゃんぎゃん騒いでおりました。
さすがに音を聴かなくてはならないレッスンの妨げになるということで、怒ったナナ先生(結構、コワイ)、子犬ちゃん二匹はそれでも言うことを聞かず、ついに洗面所に隔離されてしまいました。
でも、ず~っとがうがう騒いでんの…
ちょい可哀そうになって、吠えずにおイタもしないなら、その辺走り回ってても、私は気にしないから、洗面所から出してみたらと提案。
子犬ちゃんたち、洗面所のドア開けたら、飛び出してきてご機嫌。
で、よく見ると濡れてるのね…
あららぁ、おトイレに落っこちちゃったんだわ、こりゃ…
君がいつまでも吠えるから、こうなっちゃったんだから、私を怨むなよぉ~

今日は本当にいいお天気ですねって弾け!

昨日は日曜日ですが、連休でつぶれた金曜日の振り替えで、三弦のレッスンがありました。実は先生方のご都合で午後に二胡のレッスンも入っていて、初めて同日にレッスンを受ける羽目になったのですが、めちゃくちゃ疲れました。

ドロドロに甘いもの欲しくて仕方がないです。

三弦のトシミネ先生から学んだこと。
同じような旋律のフレーズが二回続く場合、後のフレーズは普通、強調を意味しているそうです。

先生の迷言劇場~
私の演奏は、

「今日はいいお天気ですね」(前のフレーズ)と言ったら、
「そだね…」(後のフレーズ)と返しているようなもの。

正しくは、
「今日はいいお天気ですね」と言ったら
「あぁ、本当に 今日はいいお天気ですね♪」って弾け~~~!!!

こうやって書いても、見てる方は面白くもなんともないでしょうが、
トシミネ先生の顔、すごい面白いんですよね(笑)
(幼児並みの頭しかない私に一生懸命説明すると、こうならざるを得ないんだとは思いますが…)

私が三弦でしたいこと

ruan
写真は、中国の民族楽器「阮」(中国語読みでRUAN、日本語読みだとゲンです)によるコンサートを収録したDVDであります。
タイトルが三弦なのに、なにゆえ別の民族楽器の説明から入るかな。
でも、前提としてちょっと関係あるので…
阮は唐代にはすでに存在した古い楽器でして、現代のものですと四本の弦で、ピック使って弾きます。
最近の楽器の改良などを経て、大きさ(音域)によって大阮、中阮、小阮とあります。
まぁ、ギターなんか弾ける人には簡単な楽器かと…
フレットありますから、多少音感悪くても何とでもなります(笑)

これも三弦と同じくらいマイナーな民族楽器ですから、ちまたに流通しているCDやDVDの数は少ないです。
このDVDも珍しい類、中央音大の楽団の世界初演の作品ばかりを集めたものだそうです。
基本的にすごく西洋っぽい演奏でした。
最初の曲なんて、阮とオーケストラの共演で、西洋音楽(きらきら星変奏曲、エリーゼのために、ボレロ等、誰でも知ってる名曲ばかり)のメドレーだもんね。
さすが、音の粒が美しい現代的な演奏でした。

う~ん、阮は楽器の音色とか構造上、西洋音楽と融合させやすいんだよね。
それに比べて三弦って…音が特殊すぎで、オケの中でメロディ弾くと浮くし、かといって声楽以外の楽器の伴奏をさせると何かチョット変。

私は民族楽器で西洋音楽を聴く(又は弾く)のは嫌いじゃないですが、本当に弾きたいものは、伝統的な曲なのです。
中国の人の発想は、楽器や音楽を改良・発展させて、西洋に出来る限り近づこうとするけど、私にしてみたら、西洋もんは西洋の楽器がやればいいわけで、私から見た中国も外国なので中国らしさ、捨ててほしくないんですよね。

唄手さんに歌ってもらって、三弦伴奏するのも、まぁ、それはそれで面白いけど、
私が本当にしたい事は、具体的に言えば、二つか三つの民族楽器だけを使用した室内楽です。
昔は、琵琶、筝、三弦、二胡などの楽器で、芝居の前座又は唄の前奏として、ユニゾン合奏したわけですが…
でも、ユニゾンで弾くって、今の人にとってはきっと、ツマンナイんだよねぇ。

大合奏も人数多ければ多いほど、音量とインパクトはあって、演出として見る分には豪華だけど、西洋的感覚に慣れた人からしたら「何で同じ旋律を皆で弾くかな~」ってことなんでしょうね。
私も見る分には楽しいと思うけど、自分が弾く側だったら、あるいは目が見えなかったとしたら、別にあんまり感動しないです(三味線の師匠もたまにこのブログ見てらっしゃるだろうから、問題発言かな…好みの問題だから、しょうがないよね)。

私はメロディとメロディが交差するような合奏ができないか日々、夢を見ているのですが、今のところ、本人の勉強と技術不足でできません(笑)
お友達のミズキちゃんは、筝とチェロのデュオCDでお薦めの曲があって、すごく素敵だと言っていました。
↓こういう感じです。
http://v.youku.com/v_show/id_XNDkyOTU5NDQ=.html
でも、三弦とチェロは…ビミョ―だろう(^^;
しかしながら、私は三弦と二胡はいけると思っているのです。
とりあえず、ボランティア演奏で試しにやっちゃうつもりです(^^;
失敗だったら、ゴメン。

だって、例えば大鼓(唄い手さんが、太鼓と板を自分で打ちながら唄って、三弦などが伴奏する伝統芸能です)の前弾及び伴奏なんて、三弦、四胡、琵琶だしねぇ。
あれから、唄を取ってしまい編曲しなおしたら、現代人が聴いて楽しい音楽、できそうな気がする。
事実、そういう独奏曲はある…

ちなみに京韻大鼓という大鼓の一種はこんな感じ。
私の好きな駱玉笙先生

http://www.56.com/u72/v_Mzk4OTM3MTc.html

冗談抜きでうちの大学の「民族音楽概論」という講義をとると、これ唄わされます(^^;
でも、こういうのを唄わさせられる音楽科は他大学ではないんじゃないですか(笑)
もう、忘れちゃったぁ~

ちなみに、大学の民族器楽専攻でやる三弦は、三弦の規格をある程度統一してしまい、地方の伝統芸能を寄せ集めてきて、興業の前座で弾かれた小曲、または歌唱の前の前奏部分が独立して残っている器楽曲、伝統芸能を元にして作られた現代の独奏曲、少ないですが西洋オケとのコンチェルト、中国の筝や琵琶から移植した曲、外国から移植した曲(例えば、モーツアルトの「トルコ行進曲」、日本の筝の「さくらさくら」等)を演奏しているわけです。

三弦って筝と違って、ピアノみたいに十二平均律とかでもいい音がするわけじゃないし、その土地の文化にドロドロに染まった変わった音がするんだから、無理に外国に迎合するより、伝統に染まっちまった方がいいんでないかという気がするんです…
でも、以前、ネットの動画で見た三弦と新疆手鼓にアレンジされた鼓動(原曲は吉田兄弟さんの三味線曲)は悪くなかったです。
でも、あれは、伝統をぶち壊す今っぽさというよりも、ものすごく伝統を意識してるような気がするんですが…。