今回、シンガポールで私は妹の前で泣いてしまったのだけれでも、妹も私の前で泣きました。
当然だけれども、音楽をやっている子たちは、子どものころからやっているわけで、親の期待も大きい…
それに応えられなかったらどうしよう、というプレッシャーは計り知れない…
ちなみに、文化系大学院の博士課程で、将来の見通しが立たなくて休学する子は多いけど、音楽系の彼女らの場合、高校生くらいでそういう問題に直面するらしいのだ。
ヤバいと思ったら、休学しなさいと高校生が中学生にアドバイスしていました。
そして、秋から中三の妹チエちゃん(三弦専攻の姉弟子のことです)は、私の学歴が高いことを知ると、即座に
「勉強の方法論を教えて」とたずねてきました。
私はよく、どうしたら中国語上手くなるかと聞かれますが、はっきり言って、特別効率のいい方法なんてないと思います。
あえて言うなら、「どうしようもなく、そのことが好きで、寝ても覚めてもやっている」か「どうしようもなく、それが出来なければ生きていけないような環境に自分が置かれているか」という二つのどちらかに当てはまる場合にだけ、信じられない程、何かが出来るようになることだけは確かです。
そのどちらにも当てはまらない場合、そもそも、それが自分が生きていくために必要なことではないのだから、無理してやる必要もないような気がします。
妹の場合、三弦は問題ないでしょうが、おそらくその他の学科が問題なのでしょうね。
語学できないなら、好きな音楽のことでも書いてある原書でも読んでみるといいのですが、そういう回り道には興味なく、手っ取り早い方法論を教えてくれと言われました(笑)
まぁ、あえて言うなら、記憶と言うのは、一日後と3日後に忘れる度合いが大きいみたいですので、覚えたいことがあれば、一日後に再チェック、3日後に再チェックすることかなと言っておきました。
ついでに言えば、これって楽器の練習と一緒なんだよね。
一日、練習サボると、自分的に手が動かないなという認識があって、2日練習サボると先生に練習してないことがバレます。
そして3日練習しないと、聴衆に明らかにバレます(笑)
今回、シンガポール滞在期間中、数日、楽器に触れませんでしたので、明らかに指がなまってしまい、戻すのに苦労しました。
私はレイトスターターだからということもありますが、妹たちのように、子どものころから10年精進してきた子でも、1,2日練習できないと不安を覚えるようです。
毎日、こんなにやってても、将来どうにもならない、というのは実に不憫なのですが、本人好きでやってんだから、しゃあない、という…
で、妹の中には、好きでやってない子もいる…というのは本当に不憫…