二胡LESSON108

実は、先週、次回は絶対に途中で止まらずに、とりあえず最後まで「賽馬」を披露せいと言い渡されていました。
だから、弾きましたよ、最後まで全力疾走…
(曲の演奏が馬の競争っぽくあるべきであって、あんたの心臓が走ってどうするって感じですが…)
当然、途中で、本人もピッチが若干高くなってきたと分かっているので(ポジション移動したときに往々にして若干高くなるのです)、何とか次の開放弦がくる前に戻そうとするんだけど、戻りきらずになんつーか、悲惨。
でもね…ナナ先生、褒めてくれました。
「それでいいのよ、それで。どうせ、どこまで上手くなったとしても、問題は残っちゃうんだから、問題が起きた時に瞬時に誤魔化せるようになればいいんだから。それにあなたの場合、全体にピッチが上がるっていうだけで、個々の音程がデタラメに狂っている訳ではないから、ちょっと気を付ければ済む問題なんだし。」
演奏はともかく、私の姿勢というか態度、意識の進歩を喜んでくださったということのようです。
でも、瞬時に直せる運動神経がないのと判断のスピードが遅いので、最初から狂わない方がいいんですが…といっても不器用だから誤差を最初から最小限にすることもできない。
あ~、二胡って本当に残酷な楽器だと思う。

というわけで、技術篇はここらで一段落、次から演奏に表情付けようね~という訓練が始まるのでありました(^^;
まだ、「賽馬」終われへん…

そおいえば、季節の変わり目、なんか二胡ちゃんの弦の真ん中くらいのAの音の雑音がすごいわ…。
これって、楽器の構造上、ある程度は仕方のないことでして…
駒とかいろいろ見ても、別に問題なさそうなので、結局、弾きこむしかないのよってことで、しばらく雑音無視して思いっきりガーガー鳴らして調整したら、少し好くなりました。
でも、ガーガーいわせている私とナナ先生を横目に、ぐーすか寝ていられるナナ先生ん家のわんこはスゴイなぁ。
ナナ先生いわく「子供の頃から聴いているから慣れてんのよ」

【余談というか覚書】

「賽馬」の表情の付け方は、細かいところは人それぞれだろうけど、一応、楽譜から読み取れる表情の付け方を教えていただきました。
当たり前のことなのかもしれませんが、実際、やれてない(^^;

まず出だしのラは、フォルテシモ、きちんとアクセントをつけて大きな音を出すには、弓の速度が肝心でして、すばやく弓を引いたら(ある意味、ここの動きはほとんど目に見えないくらい速い)、すぐに弓の速度をかなり落とすとアクセントの出来上がり(言うは易し…)
大きな音と言っても、実際のところ、どこまで大きな音が出せるかは個人差があるでしょう。だから自分の出来る範囲の大きめの音を出す。そしてこの先は、この音との対比で強弱をつけるしかないわけよね。
5、6小節目のラソミソ*4は、ラにきちんとアクセントをつけること。そして、音量をだんだん大きくしていく。
7、8小節、23、24小節の装飾音はきちんとその音符の上に付けること。他の音符を侵食してはいけない。
11、12小節及び15、16小節、21、22小節のレミレド*4は、5、6小節目のラソミソ*4と基本同じ。
17、18小節のレーラドの後16文音符は均一に崩れないように。
25~28小節のフォルテシモ、ここからは、弓をいっぱいまで使いきる。29~32小節は前のフォルテシモとの対比でピアニシモ。
52小節のミレ(八分音符)はピアノ、音量をすとんと落とす。
57~68小節 たーたた たったのリズムを綺麗に。
69~72小節 換弦に気をつける(遅くならないように)
73~88小節 ピチカート奏法 私が弦をはじくとまだ音量がイマイチ足りない感じだったりする…できるだけ、綺麗に弾くには指のほんの先っぽだけで弾くのではなく、指のもっと下の方(第一関節のちょい上ぐらい?)から指先まで使っちゃっても大丈夫らしい。
92~100小節 十六分音符をキチンと均一に、音の粒が綺麗に聴こえるように弾く
105~小節 音量をだんだん大きく…
109~112小節 ミレドレ*8 はミにきちんとアクセントをおく。
113~115小節 ラは最後の方でちょいとビブラートをかける。

幼児向けアプリは楽しすぎ〜

珍しく、ゲームにはまってしまいました。
実を言うと私はゲームは大の苦手で、子供の頃からほとんどやりません。
何故なら、頭悪すぎて、ルールが理解できないから^^;
本当の話です…
碁や将棋、チェスもルールを覚えてみたものの、本当に弱すぎて、自己嫌悪に陥るので精神衛生上やりません(たかがゲームにさほど落ち込まんでもええがねと言われますが、頭悪すぎを再三自覚するのが辛い…)
ルールが簡単でも、例えば、車の運転、スポーツのシュミレーションゲームとかいうのは、視覚的に怖すぎて、ちっとも面白くないのでやりません。

そんなゲーム嫌いの私がハマったのが幼児向け学習アプリ…
「コビトの音感♪レストラン」
要するに、幼児の音感トレーニングアプリですね。
和音ごとに果物や野菜が割り振られていまして、例えば、ドミソは苺、シレソは蜜柑、ミ♭ソシ♭は大根、ラド♯ミは胡瓜という具合です。
レストランにウサギちゃんが座っていて、注文すると和音が鳴ります。
それで、聴こえた和音と同じ果物又は野菜をウサギちゃんに食べさせるのです。
当たれば、ウサギちゃんは美味しいって顔するし、間違うとウゲェって顔になります。
(ウサギちゃんは無料ですが、キャラ(楽器)を増やすオプションは200円とかかかります。タヌキとか欲しいなぁ)
テスト終了後は、成績表に花マルとか、ガンバッタネとかいうスタンプを押してもらえるのです。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ルール簡単すぎで、スゴイ楽しいぞ!
わーい。

実際の三味線や二胡のお稽古でも「よく出来ました」スタンプ押してくれると嬉しいのになぁ。

さて、聴音といえば、子供の頃、ピアノ教室の聴音で、ドミソとかシレソとかやりましたね。
成績良くも悪くもなかったけど、和音のイメージを苺とか胡瓜の匂いや味で覚えちゃうと案外、間違えないものですねぇ。
私の場合、無味乾燥な文字のドとか、ソとか考えているうちに、短期記憶が薄れちゃって、一回しか聴けないテスト問題の和音が脳裏から消えちゃうけど、匂いやイメージって残りやすいものですね。
なんでだろう?

そういえば、色聴と言って、絶対音感保持者の中には、音に色がつくという感覚の持ち主がいます(イメージとして色を連想するのではなく、マジで色が脳裏をかすめるのだそうです)。
曲の調性によって色彩が見える人もいます。
共感覚といって、耳は音、目は色、鼻は匂いなどと分業化されずに、どれかとどれかが同時に感じちゃうみたいです。
そういう人は疲れていたりすると、音聴くだけで色がチラチラして疲れんだろうなぁ。
でも、良い曲に会うと、すっごい綺麗な色がまるで絵画のごとく脳裏に浮かぶこともあるんだそうですよ。

ふと、このまま、このアプリで遊びすぎると、和音と味、匂いが結びつきすぎちゃって、交響曲なんか聴いた日には、創作料理が脳のテーブルに並ぶんだろうか…(笑)
あはは、昼過ぎにダウンロードして日が暮れるまでハマりました。
こんなの初めて。
でも、アップルストアのソフトウェアのレビューみると、結構、面白くないと書いている人もいたので(書いているのは大人)、何というか、おそらく、小学校入学前の子供本人以外は、面白くも何ともないアプリなのかもなぁ。
こんな単純なアプリで半日遊べる私って単純すぎか?

二胡LESSON107

ところで、私は、間違えたり、音程やリズムが狂うと止まってしまう悪い癖があります。
練習ならそれでもいいのでしょうが、通しで弾かなければならない場合、困りますよね。
音楽なんて一秒後には消えてなくなる音の粒の集まりですから、ある程度のミスは目をつぶって次にいかないと、ブツ切れでは、いつまでたっても形が見えてきません。
ある程度の音程の狂いは、その場、その場で直すべきなのです(一流の先生だって音外すことあるわけで、それを瞬時に修正なさって素人には気付かれないようにしてるんですものね)。
でも、できない…
ナナ先生にいわせると、私は止まった後、1,2秒後には、最初から弾きなおすとか、まったく音程が分からなくなってパニックに陥るというわけでもなく、ちゃんと正しい音程或いは正しい旋律をすんなり繋げて弾いているのですから、瞬時に直せないわけがないといいますが…
ナナ先生も、日本人のそういう真面目で細かいところについて、「もし、あなたがもう少し若い頃からやってたら、あるいは日本で二胡が発展したらスゴイことになるわね」とおっしゃいました。
何でもナナ先生の知っている先生が、日本人と一緒に仕事をすると細かいことに厳しいので、驚くことが多いけど、出来あがりはやっぱりいいのでスゴイと言っていたらしく、ふと、私や以前教えたことのある日本人を思い出したのだそうです。
ははは…私はすでに中年、あと20年経ったらもう老年ですから「もし」は絶対にないのが本当に悲しくてしょうがない。
でも、日本で二胡が発展したら…って言う話はもう、ほとんど実現してると思うけどな。
日本の都会だと、大人に教えるのが上手な先生が普通にいると思うし(大人になってからやってる人が多い)、私程度なら、ちょっと習った人なら、誰だって弾けるやん…

「いちいち止まってたら、舞台に上がった時、困るわよ」と言われると、
「こんな腕じゃ、舞台に立てねぇよ」と後ろ向きにつぶやく自分がいてちょっとウツかも…。
やっぱ、もう、今からピアノか筝に転向するかな(笑)
これなら、少なくとも、音程だけは気にする必要はない…
でも、私は右手と左手が違う旋律をひいてて、同時に10個の音が出せるというのは耳がついていかなくて無理…
あうぅ、やっぱり二胡とか三味線じゃないと弾けないよう。
(でも、これだと、やっぱりヒドイ音しか出せない…)
天賦の才能と環境に恵まれた人が死ぬほど羨ましい…