実は、先週、次回は絶対に途中で止まらずに、とりあえず最後まで「賽馬」を披露せいと言い渡されていました。
だから、弾きましたよ、最後まで全力疾走…
(曲の演奏が馬の競争っぽくあるべきであって、あんたの心臓が走ってどうするって感じですが…)
当然、途中で、本人もピッチが若干高くなってきたと分かっているので(ポジション移動したときに往々にして若干高くなるのです)、何とか次の開放弦がくる前に戻そうとするんだけど、戻りきらずになんつーか、悲惨。
でもね…ナナ先生、褒めてくれました。
「それでいいのよ、それで。どうせ、どこまで上手くなったとしても、問題は残っちゃうんだから、問題が起きた時に瞬時に誤魔化せるようになればいいんだから。それにあなたの場合、全体にピッチが上がるっていうだけで、個々の音程がデタラメに狂っている訳ではないから、ちょっと気を付ければ済む問題なんだし。」
演奏はともかく、私の姿勢というか態度、意識の進歩を喜んでくださったということのようです。
でも、瞬時に直せる運動神経がないのと判断のスピードが遅いので、最初から狂わない方がいいんですが…といっても不器用だから誤差を最初から最小限にすることもできない。
あ~、二胡って本当に残酷な楽器だと思う。
というわけで、技術篇はここらで一段落、次から演奏に表情付けようね~という訓練が始まるのでありました(^^;
まだ、「賽馬」終われへん…
そおいえば、季節の変わり目、なんか二胡ちゃんの弦の真ん中くらいのAの音の雑音がすごいわ…。
これって、楽器の構造上、ある程度は仕方のないことでして…
駒とかいろいろ見ても、別に問題なさそうなので、結局、弾きこむしかないのよってことで、しばらく雑音無視して思いっきりガーガー鳴らして調整したら、少し好くなりました。
でも、ガーガーいわせている私とナナ先生を横目に、ぐーすか寝ていられるナナ先生ん家のわんこはスゴイなぁ。
ナナ先生いわく「子供の頃から聴いているから慣れてんのよ」
【余談というか覚書】
「賽馬」の表情の付け方は、細かいところは人それぞれだろうけど、一応、楽譜から読み取れる表情の付け方を教えていただきました。
当たり前のことなのかもしれませんが、実際、やれてない(^^;
まず出だしのラは、フォルテシモ、きちんとアクセントをつけて大きな音を出すには、弓の速度が肝心でして、すばやく弓を引いたら(ある意味、ここの動きはほとんど目に見えないくらい速い)、すぐに弓の速度をかなり落とすとアクセントの出来上がり(言うは易し…)
大きな音と言っても、実際のところ、どこまで大きな音が出せるかは個人差があるでしょう。だから自分の出来る範囲の大きめの音を出す。そしてこの先は、この音との対比で強弱をつけるしかないわけよね。
5、6小節目のラソミソ*4は、ラにきちんとアクセントをつけること。そして、音量をだんだん大きくしていく。
7、8小節、23、24小節の装飾音はきちんとその音符の上に付けること。他の音符を侵食してはいけない。
11、12小節及び15、16小節、21、22小節のレミレド*4は、5、6小節目のラソミソ*4と基本同じ。
17、18小節のレーラドの後16文音符は均一に崩れないように。
25~28小節のフォルテシモ、ここからは、弓をいっぱいまで使いきる。29~32小節は前のフォルテシモとの対比でピアニシモ。
52小節のミレ(八分音符)はピアノ、音量をすとんと落とす。
57~68小節 たーたた たったのリズムを綺麗に。
69~72小節 換弦に気をつける(遅くならないように)
73~88小節 ピチカート奏法 私が弦をはじくとまだ音量がイマイチ足りない感じだったりする…できるだけ、綺麗に弾くには指のほんの先っぽだけで弾くのではなく、指のもっと下の方(第一関節のちょい上ぐらい?)から指先まで使っちゃっても大丈夫らしい。
92~100小節 十六分音符をキチンと均一に、音の粒が綺麗に聴こえるように弾く
105~小節 音量をだんだん大きく…
109~112小節 ミレドレ*8 はミにきちんとアクセントをおく。
113~115小節 ラは最後の方でちょいとビブラートをかける。