古装

古装を仕立ててもらいました。
と言っても、時代考証をきちんとしている訳ではなく、古代の衣服とかを参考にしているだけのものだと思います。
自分の寸法に合わせて仕立ててもらったので、袖の長さが異常に長く、普通のお嬢さんには、まず着れないし、男性なら女装用に使えるかって言うと、ウェストが合わなくて無理だと思います。

こうしてみると、着物っぽいですね~
でも、日本みたいな幅の広い帯とかするわけじゃないので簡単です。
ぐるぐる巻いて、リボンみたいなヒモで結んだだけです。
下に襦袢を着ないと(日本にはあるけど、ここには手持ちがなかった)胸元がちょっと…スカスカ。
普段には着られません(^^;
これ着てお稽古に行ったら、先生、ひっくり返ると思う。
畳んでみると、こういう感じ↓ちょっと和服とは違うね
guzhuang

着てみて、iPadで自分で見ながら撮ろうと横から撮ったら、胸の中が見えそうで…その写真はボツにしました。
だって、ベットの上に腰かけて、胸元が…なんて写真が、嫌みなく似合いそうなのは壇○さんぐらいでしょう?
凡人には真似できない。

え?そもそも何でベットの上なのかって?
私の部屋は散らかってて、ここしかガラクタの写らない場所がなかったからだよん(^^;

亀も転がれば兎についていける

三弦を弾いているところをビデオ撮影されました。というのも、大学の対外事務室(留学生事務室も兼ねる)が何やら講義の参考資料(宣伝資料?)を作るとかで(データベースに外部からアクセスできるのか、内部資料なのかはよく知りません)、要するに講義を撮影させてと言われたので、OKしました。
あの、仁王様のようなトシミネ先生が、今日は口調が優しいの(笑)。
しかし、優しいのは口調だけで、一緒に弾いてくれた時なんて、「兎の猛ダッシュ」モードで走ってくれちゃって…
でもね…ついていけたんです(^^;
トシミネ先生が兎のように走るので、私は亀のように転がってついていきましたよ~
これが撮影されているというプレッシャーによるものなのか、久しぶりにトシミネ先生が曲の始めから終りまで、何度も一緒に弾いてくれたという、「わくわくどきどき」という楽しい気分がそうさせちゃったのか、よく分かんないんですけど、なんか弾けちゃいました…。

録画見せてもらってないけど、多分、すごい形相で、必死になってついていく私の姿が映っていると思います(汗)。
いつもどおり、叱られて、しごかれている画像は、生徒を増やそうとする資料には向かないでしょうけど(笑)、すごい形相でひーひーついていく私の姿も、「この学校で勉強したい」って思えるかどうか疑問(笑)

うちの大学は、留学生が少ないので(短期はともかく、学位取得できる正規の学生や聴講生は異常に少ないのです)、正直増やしたいらしいのです。
でも、少ないの当たり前よね。
語学の勉強なら、語言大、北京外大、師範大あたりに行くべきで、それらの大学は語学習得のノウハウを持ち合わせています。
社会科学とか人文科学やりたいなら、北京大とか、師範大へ行くよね。
音楽だと若い人で、プレヤ―としてやっていきたいのなら、中央音大、中国音大、上海音大あたりへ正規に入学するか、せめて進修生(学位は取れないけど、聴講できます)をしないと…他大学ではハクがつかないでしょうし。
舞台音楽制作や京劇伴奏系ならうちの大学は最強かもしれないですが…それ以外は、音大行った方が(ハク付けという意味)いいでしょうねぇ、多分。
美術系なら清華美術へ行かないとハクがねぇ…
伝統演劇(特に京劇)、舞台演出の場合は、うちの大学、この分野では最高学府って言われているけど、これ勉強しても、将来、本国に帰って仕事ないよね(笑)
ほとんどの外国人留学生は、もともと舞台演出や役者の経験がある人で、自国で確約された席をすでに持っていて、自国の演劇と京劇を結びつけようとか意図のある人です。
また、現職が政府の役人(日本で言うなら文化庁みたいなとこ)という人もいます。

私は器楽では今更十代の子と一緒に入試受けたりするのはキツイだろうと言われ、芸術理論系のことで博士課程へ行く事をすすめられました。
その合間に器楽の授業も受けさせてあげるみたいな、ちょっと変わった入学経緯なのです。
うちの大学は博士学位を出す資格がないので、北京大と共同養成するという変わったコースがあるのです。
でも、このコース、修士以上の学位をすでにもっていることと、中国語能力はかなり高いスコアを要求されるので、これも、留学生が少ない理由の一つなのでしょうね。
高い中国語能力なければ、授業にはついていけません。
ってか、講義によっては自分でPPT使って発表もしないといけない~~~
最後は一〇〇〇〇〇字以上の博士論文書かなくちゃいけない(もちろん中国語)。

めちゃくちゃ才能あって優秀な人は自国で大学教員や役者になっているでしょうし、普通の大学出て語学がある程度できる子は、芸術分野の訓練を受けてきていないことも多いし、というか、他の分野でいい仕事に就ける可能性がまだ残っている人が、わざわざ廃人になる選択するかいな…という矛盾(笑)
ちなみに、私は、もう、日本で普通に就職できる可能性がないので、むしろ、いつ死んでも思い残すことがないように、やりたいことをやるという廃人選択をしました。
無難なのは、若いうちに日本の大学に学籍を置いたまま、こっちで聴講したい科目だけ聴講することでしょうね。
廃人になる可能性は低くなります。

レッスン後、トシミネ先生と雑談。
正直、私のレッスンは、基礎練の期間をかなり短縮して突っ走って、飛び級のノリで不相応な曲を弾かせてしまったという思いが先生にはあります。
(まぁ、日本の趣味の人のお稽古はだいたいそうですよね)
かといって、子どものように無限の可能性があるわけでもないことは、先生も私も重々承知しているので、ある程度、はしょって先へ走ったのですね。
でも、上手くなれなければ私も弾いてきた意味がない。
目標を何処におけばいいのか、大人には難しい問題ですよね。
低すぎてもいけないし、高過ぎても、子どものような伸びは期待できない。
打ってスクうだけで、寿命が尽きるよ。
また、運動能力や、脳の神経系統の老化には、個人差ありますしね。

「やらないよりは、やったほうが上手くできるようにはなるんだから、ま、がんばりな」と先生も言うしかないンですけどね。

でも、最後に先生、
「今日の演奏スピードだけど、あれだけ、がちがちに力入ってるにもかかわらず、とりあえず俺についてこれるんだから、マシな方だと思うよ」だって。
あはは…マシだって~
亀も転がれば兎についていける~
でも、上り坂はやっぱり転がってついていくわけにはいかないので、明日からまた頑張って練習しなきゃ…はふ。

糸道

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糸道とは「常に三味線を弾く人 の左人さし指の爪の先に、弦との摩擦でできたくぼみ」ですが、自然についちゃう人もいれば、弾きやすいように自分で爪をそのようにカットしてしまう人もいるようです。

私ですか?
毎日の練習が終わるころには勝手についてしまいます。
で、他の楽器を弾くのにひっかかって不便なので、私はこれをよしとせず、三味線弾く前に爪の先に瞬間接着剤を少し伸ばしておいて、出来ちゃった糸道は後でやすりで削ってある程度、平らに戻してしまいます…
でも、多少は残ってしまいますね。
しかも、硬くなった指先の皮膚に食い込んだ糸の後は、消えませんね~
あまり皮膚が厚くなると、これもたま~にやすりで削ってしまいます(笑)

薬指は、以前はきちんと糸を押さえきれなかったのでボヤけた音しか出ず、仕方がないから爪で押さえてみたらと言われてしばらく爪を伸ばしてました。
でも、もともと深爪だったんで、伸ばすと割れるというか、上にめくれてきて、生爪剥がしという感じでやばいので、結局、切れるとこまで深く切ってしまいました。
わはは、指先はカチカチに硬いので、全然痛くないですけどね。
今は前よりも薬指の力があるので、ちょっとはマシに弦を押さえられますが、やっぱり薬指はおバカだよ。

楽器やらない人は、他人が弾いてるところだけ見て、優雅~と思うらしいけど、実際、その指先はゾウの脚みたく硬かったりして(笑)
しかも私の場合、人差し指の先っぽは斜めに平らになってしまい、先っぽの関節から歪んじゃったしなぁ…
鍛えてるんで、私のデコピンは、右手でも左手でも、普通の女子にやられるよりイタイと思います。
中国琵琶とかやってる子に五本の指で連続デコピンされたらイタイやろうなぁ…