人工しっぽ

先日、テレビを見ていたら、障害のある方の義足を取り上げていました。
最近の義足はすごいんだね…
まだ一般的ではないけど、身体に残っている自分自身の膝からの神経信号を、膝下の義足が受け取ることで、例えば、踊るというような、足首の微妙な動きも可能みたい。

そこで、私は思ったんですが、義足ならぬ、義尻尾って技術的に可能じゃなかろうかと…。

ところで、私のお尻には他人には見えない、感じられないしっぽがついてます(笑)
楽しいとしっぽアゲアゲ、疲れてるとしっぽズルズル…怒るとしっぽをバンバン上から下に叩きつけます。
あと、ご機嫌な時にしっぽぐるぐる回し〜とかもあります。
もちろん、物理的にしっぽありませんから、私はしっぽの状態を相手に喋るだけですが、ごく親しい人は、理解してくれます(^^;;
あはは〜危ないですねぇ、こういう人。

なんで、人間はしっぽなくなっちゃったんですかね?
退化するものは必要ないから、なんだろうけど、世の中にはひとの顔、じーっと見れない人もいるんだよ〜
しっぽあると、相手が友好的なのか威嚇してるのか分かり易いのに。
人間は笑ってても、
実は、泣いてたり、
人を小馬鹿にしてたり
呆れてたり、
適当に受け流してたり
色々あるみたいなので、私は人間の表情ほど読み取りにくいものはないと思うのですが…
もちろん、大多数の人は、「自分の経験」で、相手は「笑ってるけど、本当は怒ってるんだ」とか、読み取るんだろうけど、読み違いもあるんだろうな。

というわけで、ここで一句、
「君いつも怖そうだよとあの人にあったらいいな人工しっぽ」

匂いも芸術作品

escapade
子供の頃、ニオイが苦手でした。
デパートの一階の化粧品売り場は地獄(今は覚悟して一旦足を踏み入れれば、そのうち慣れます)。
叔母が淹れてくれたお茶を受け取ると、ハンドクリームのニオイが湯のみに移ってしまうのか、非常に気持ち悪く、私は
「変なニオイがする(ー ー;)」と呟き続ける嫌な子でした。
特に昔の化粧品はニオイきついし、日本人は無臭が好きだよね。

でも、歳を重ねると世の中の製品にはいろんなニオイがあるとわかってくるのか、嫌ではなくなりました。
そういえば、昔飼ってたワンコは頂き物のシャネルの香水が大好きで、しょっちゅう、瓶をワザと倒してこぼれた液体を身に振りかけてご機嫌でした(笑)

ちなみに私は果物買う時、人目を盗んで、クンクン匂いかいで、匂いから味を特定して買います(嫌な客ですね…)
でも、イチゴなどは特に見た目がいくら赤くて美味しそうでも、匂いで甘いか甘くないか分かります(^_^)

ニオイって人の記憶と微妙に結びついていて、特定の匂いと特定の人或いは場所と結びつきますよね?
調香師が創る香水は芸術作品だと言われるのは、有る意味わかります。
匂いはある意味、色や音と同じで、イマジネーションが広がりますし、アロマテラピーとかの視点からみても、明らかに脳に働きかけてくるのでしょう。

ある男性はラベンダーやキンモクセイはトイレの芳香剤を思い出させるので、奥さんにつけてほしくない、嫌いと言ってました。
でも、最近の日本のトイレの芳香剤は「ブルーレット置くだけ」とか様々なアロマ系があって、石鹸や柔軟剤の香りとかもフツーにありますよね。

ちなみに、私の三味線の先生のお稽古場は、入ってすぐのところで独特の匂いがするのですが、あれは木の匂いなのですかねぇ?
私の中では三味線を弾く行為とその匂いは特定の結びつきがあって、別のところで三味線を弾いても、なんかその匂いを思い出すのです。
先生ご自身はそんな香りしないし、机の上はフローラル系の匂いなのですが。

ところで私は甘い香りが好きです。
分類で言えば、フローラル・フルーティーみたいなところでしょうか。

ただ、私はお金持ちじゃないので、滅多に香水は買いませんが、空港行くとつい、クンクン匂いかいで、遊びます。
昨日は、遊びが過ぎて、あまりにも長時間お姉さんに相手してもらってさすがに悪いと思い、一瓶買いました(うおぉ、無駄遣い)
ジパンシィの限定フレグランス「エール エスカパード」。
エスカパードとは、英語の“Escape”(エスケープ)を表す言葉だそうで、「逃避行」みたいなイメージよとお姉さんが教えてくれました。
ええ、失踪したい私にぴったりのネーミング。

香調:フローラル・フルーティ
トップノート: マンダリン、ホワイトピーチ、グレープフルーツの花
ミドルノート: ガーデニア、ローズ、キンモクセイ
ラストノート: セダーウッド、サンダルウッド、ムスク
引用…ジパンシィの公式ページより。

【2014年5月25日追記】
私が買ったものは2014年免税店限定の「Reve Escapade」でした。
エールエスカパードと同じ系列には違いないのですが…。
どうも、お姉さんが書いてくれた香りのノートと違うような気がすると思って外国のサイトを調べたら若干香調が違うみたいですね。

おそらく、
トップノート: ピーチ、キンモクセイ(Massoia woodという南国の木の樹皮らしいですが、モクセイの花のような香りが出せるそうです)
ミドルノート: ローズ
ラストノート: ウッディノート、インセンスノート(おそらくサンダルウッドなどの香り)

キンモクセイは香水にするのが難しいそうですが、上手に隠し味に使ってあって、トイレの芳香剤みたな匂いもしなければ、日本のお香のキンモクセイ(メーカーによって随分、匂いも違うけど)みたいな感じもしません。
限定品ということもあって売れてるようです。
男性がつけてても、平気そうな香りですしね。
【2014年5月25日追記】↑私はそう思うけど、やっぱり大人の男性はやめといた方がいいのかも…トップの甘いピーチが飛べばいいんだけどね。

これから、国際線乗る人はお土産にいいかも(^^;;
…って別に私、回し者じゃないけど、甘い香りベースで、こんなにスッキリしてて上品な香りはあんまりないな〜と思いました。

【余談】
化粧品売り場のお姉さん曰く、普通、人間の鼻は3つくらいのニオイ嗅ぐと麻痺してしまうのだそうで、いつも、コーヒー豆を瓶詰してお客様に嗅いでもらって鼻をリセットしてもらうそうです。
そういえば、麻薬探知犬の鼻を欺くため、ヤバいものをコーヒー豆で包み込むって話を聞いたことがあります。
でも、コーヒー豆の匂いはなぜ鼻をリセットしてくれるんですかねぇ?
うーん、でも、私は直接匂い嗅ぐとキツイので、かなり遠くから仰いで空気を嗅ぐためか、3つ以上の匂いでも行けるような気がします。
シュッってスプレーしなくても、瓶の口のあたりに付着している少量の香水でも十分匂いますしね〜

がおぉ~とは鳴かなかったけどポンポン踊った私の二胡

光舜堂さんへ行ってきました。
日曜休みの三味線屋さんとかあるけど、ここは日曜日しかやってない二胡屋さん…
今年の夏は、なんだかんだと行く機会がありませんでした。
五時までの営業なのに、飛び込んだ時はもう四時半回ってるし、で、自分は五時半に別のところで人と待ち合わせしてたもので、もう、お目当ての二胡を弾くだけ弾いたら、さようなら~
自分の見たいものだけ見て、弾くだけ弾いて逃げるように帰って行くなんという厚かましさ。
本当にすみませんでした。

ところで、私、楽器職人さん大好きなんです…
いろいろ工夫されて、楽器を改良したり、いろんな道具を開発されたり、本当にすごいと思います。
そういう職人さんのお話聞いたり、ブログ拝見するのは超楽しい。

ちなみに私は二胡を二把持ってます。
どちらも蘇州系の中国産の紫檀二胡です。
まぁ、ご存知の方も多いと思いますが、紫檀と言っても日本語の紫檀とは違います…
一つは、初めに買ったものなので、皮はもう緩いです。
習い始めの頃に、一日数時間弾きこんだもので、いまは日本に置きっ放しにして、二三ヶ月毎に帰って来るたびに弾いています。
もう一つは、二年ほど前に買った某先生制作のもので、よく鳴るものです。
まだCitesを取得したことがないので、ずっと北京で使用しています。
どっちも自分が選んだものではありません。
というのも、中国の二胡って、良いものは大体、先生方へ、そして先生方を通じて音大生や音大付属受験生なんかの手元へ行ってしまい、大体残り物が楽器屋へ行くんですよね。
もちろん、自分の腕に覚えがある人は、楽器屋で掘り出し物見つけられるかも…ですが、普通は無理なので、自分の先生から回してもらうことになります。

で、日本製の二胡といえば、私は光舜堂さんで弾かせてもらうたびに思うことなんですが、弾きやすい。
いえ、別に私、光舜堂さんの回し者じゃないです(・_・;
しかも、ここで、二胡本体を買ったこともないという…
でも、弾きに行くんです。
駒とか、道具類面白いですからね。

人間で例えると、ここの二胡って人当たりがいいんですよね。
すぐに仲良くなれる感じ。
中国の二胡は、鳴るものは確かによく鳴るんだけど、へたっぴが弾くと、ウルサイ。
もっとも、腕がよけりゃ、どんな二胡でも美しく鳴ると思うんですが…
光舜堂さんの二胡は、一昔前の写真のコマーシャルではありませんが、腕がある人はより美しく、そうでない人はそれなりに美しく鳴るという感じがするんです。

今回、弾いたのは十二角の二胡。
十二角と言っても、全ての辺が同じ長さの十二角じゃなくて、ちょっと角がまあるくなっている十二角って感じ。
だから、弓が変に角に当たらなくて、弾きやすい。
もっとも、すごく腕のある人にとっては、別にどうでもいい形かもしれないけど、腕が中途半端な私なんぞは、弾きやすいなぁと思います。
でも、自分はもう二把持ってるし、お金もないんで買わないでしょう(ごめん)…人には選択肢の一つとして教えてあげるかもしれないですが…

そうそう、バイオリンの駒からヒントを得たという虎駒、試しました。
駒の下に切り込みがありまして、これが振動をうまく伝えるので、よく鳴るという仕組みだそうです。
気になる方は、光舜堂さんのブログなどをチェックしてみてください。
虎駒、自分の日本に置きっ放しの一本目の二胡ちゃんで普通に弾いてる時は、うーん、確かにちょっと音量大きくなったような気がするけど、気のせいかもしれないし(科学的に測ってないのでわかりません)、劇的な変化というほどのものかなぁ、と感覚的にはちょっとよく分かりませんでした。
ううう…素人のワタシの耳と演奏家の耳は違うし、楽器の癖と奏者の癖もあるから、一概に言えないので、ご自分の楽器と耳で試してみてくださいね。

でも、オオッ!と思ったのは、ピチカート奏法。
ピチカートの音の粒がすごく綺麗に通りました。
弦を「擦る」では、さほど変化を感じなかった私の二胡ちゃんですが、弦を「はじく」では力を大いに発揮しました。
私の古い二胡ちゃん、普段は控えめな内気な子なのですが、なんかポンポコ踊りだしちゃいましたよ。
おお~ビックリ~