「芸術評論」の講義に出たら、先生は講義を早々にお開きにして、皆にミュージカルのチケットをくださったのでありました。今から観に行っておいで〜19時半開演よ、ってな。
大型原創民族音楽劇「大紅灯籠」、英訳すれば、ミュージカル レッド ランタン ですかね。
制作者は北京大学芸術学院民族音楽及びミュージカル研究センターで、つまり我々の先生方が芸術監督だったり、脚本家だったりするわけで、上演場所も北京大学内の劇場(初演は天橋劇場だったと思います)。
だから、二階席の安いチケットが先生のカバンの中にどっさり~
まさか、期末試験は、これ観た感想書け(芸術評論しろ)じゃないだろうなぁ?
張芸謀が映画化もしてるから、皆あらすじは知っていると思うけど、簡単に紹介すると、こんな感じです。
時は民国時代、江南のお金持ちが4人目の奥さん(つまりお妾)をもらいました。
当然、家の中は、4人の女性の愛情争奪戦。
4番目の奥さんはそれに疲れて、旦那さんの息子に恋して告白するも、息子は同性愛者だだったんです~ショック!
3番目の奥さんはお医者様との不倫がばれて、制裁されて井戸に落とされ死亡。
4番目の奥さんは、それを見て発狂。
それでも悲劇は終わらず、発狂している四番目の奥さんの傍らで、5番目の奥さんをおもらいになるところで幕が下ります。
このミュージカルの芸術的意義は、「伝統と現代の融和」。
題材は古い時代の話で、長い袖をヒラヒラなびかせる古典的な舞踊もあるけど、お面を付けた黒服の人たちがラップ踊ってたりもします。
こういうストーリーだけに人物の心理描写が大事なわけですが、第4夫人や第3夫人のもやもやした心境は、お面付けた怪しげな黒服のダンサーさんたちが見事に表現してくれていたような気がします。
蛍光色の線だけがワザと目立つように真っ暗な舞台で踊ってる時とか、気持ち悪かったですぅ。
そして、西洋ミュージカルっぽさを取り入れつつ、京劇を思わせるような歌も歌われます。
舞台美術は、全体的に綺麗でした。
クライマックスに雪(花吹雪?)が降り始めますが、狂った第4夫人が舞台前面、バックで第5夫人が嫁いでくる賑やかさのアンバランスに不気味さを添えていましたね。
音楽はどうだったって?
えと、生演奏じゃないんで、さびしかった~
私的にはやっぱり、京劇みたいに舞台わきで、又はオペラみたいに舞台下でオケが生演奏してほしかったなぁ…
パンフには民族打楽器中心の音楽と書かれていて、実際にも心理描写シーンなどでよく使われていたんだけど、今っぽさを出すためなのか、普通の場面ではピアノの音色が大活躍だったと思います。
まだ22日、23日の晩もやってるはずです。安い席で多分50元くらいかな。
芸術学部って、映画見たり、舞台見たり、美術作品観たりするのが仕事だから、いいなぁってか?
う~ん、批評しようと構えて(いわゆる仕事的に)観るのと純粋に趣味で観るのとは違うような気がするなぁ。
でも、普通、映画や舞台が好きな人が、評論家になったりするんだよね?
分析すればするほど、直観的な感動は無くなってしまうんじゃないかと思うけど、そこはどうなんだろう?
ついでに言うと、私は専門家でもないのに、どうも子どもの頃からドラマ等の見方がおかしいようで、楽しむために観ているというより、「何でここでこの人の顔をアップにしたのか→多分、この人を怪しく見せて犯人だと視聴者に想わせる作戦なんだな→でもこのドラマ2時間枠だし、時間的にこの人が犯人だとしたら間が持たないから、この人は犯人じゃないんだな」ってな具合に制作者の意図を探ってしまうのです(^^;
なんとも、まぁ、しょうもない癖ですねぇ。
中国の劇場ってもの凄く大きいですよね!?
緒方大作知ってますか
知らないでしょうね~
今はいませんから
ムシャク(漢字が?)
上海
蘇州
唄の現場にいって公演したことあるの思い出しました!
劇場大きいのは人間も多いからかしらん。
芸術系の専攻もってる大学の劇場は、大ホールと小ホールっての両方ありますねぇ。
緒方大作さん、名前は知ってます。
だって中国語講座といえば無錫旅情?だったか有名デスよね。
あ、どーゆー唄なのかなぁ、ネットで探してみようかしら。
三味線で伴奏できるのなら、大三弦でもできないのかしら?
お客受けする唄ってのも覚えないとなぁ、この先、ボランティア演奏できないし…
追加レス。
youtubeで見たけど、無錫旅情、中国語バージョンっていうのもあるんですねー
私のように日本語バージョンをよく知らない人が最初にこれ聴いたら中国の唄かと思っちゃうね。
これを三味線で伴奏したんですか?
私、親が歌謡曲を全く聴かない、唄わない人だったんで、ホント、演歌とか大人になるまで知らなかったんですよね(・・;)