譜面のプリントミス

譜面のプリントミスって、意外と多いですよね。
二胡、三弦、三味線、いろいろ見つけてしまいます(^^;

私は譜面読むの苦手で、聴いて覚える方なので、何度も聴いた後、確認のために譜面見ると、あれ?と思うことがあります。
逆に、市販されているCDとかでも、演奏家がミスってる(数音すっ飛ばしている)というのもないこともないですが…こっちは、稀ですね。

でも、今日、発見したのは、中国三弦のむか~しの曲で、もとはと言えば、口伝だったもの。
だから、演奏家によって、ところどころ、違うのは当たり前だったりします。
そんなわけで、私も間違ってるんじゃないかと判断できず、でも、1年前の、先生の演奏録音を聴いたとき、譜面どおりに弾いてない…ということでお尋ねしたら、先生も即答できない…と悩んじゃいました。

結論は、曲全体の構造からみて、私が指摘したパターンの方が道理に合っているので、多分、そっちが正しいだろうと…
実際、先生だって無意識に、当時、譜面見てたのに、譜面どおりではなく、私が思ってたように弾いてたわけだしねぇ。
おそらく、先生も子どもの頃、そういう風に習ったから、無意識にそう弾き続けてきたんじゃないんですかねぇ。

翻訳の校正とかでもそうだけど、人って自分の見たいようにしか見えないんですよ。
譜面も、そう思ってるとそういう風に見えてしまう。
だから、何年も誰も気づかないまま、時が過ぎていることもある(^^;
で、私のような素人は、玄人の方と違って、見たいように見えるものがまだ育っていないので、先入観なしに譜面を見るから、気付くわけですな(笑)
譜面の校正は、高弟にさせるのではなく、初心者に一度弾かせた方がすぐに分かるんでないかい?(笑)

余音を引きずる

私は、現在、3つの楽器を同時に習っていることになるわけですが、これらの楽器に共通する特徴はフレットがないということです。
で、フレットがないゆえに可能な表現といえば、滑音なわけですが、私はこれが聴覚的に大好きなのに、運動能力的に超苦手です。
私の三弦の先生は、「重箱の隅をつつく」という表現が適切なくらい細かいことを指摘して妥協を許さないお方でして、それはホント、しつこいので、ぐったりすることもあるのですが、ある意味、ここまでしつこく悪いところを指摘してくれると、実は他の楽器やってるときも、他の先生は妥協してか(あるいは私が落ち込むのを避けるためにか)、あまり触れないようなことでも、あぁ、同じような悪いところがあると自分で分かって便利でもあります。

で、滑音にはおおざっぱに、二種類あります。
一つが前の音と後の音の間、押さえた指を指板から外さずに滑って、少し高い音(あるいは低い音)の余音を次の音に巻き込む方法です(実滑といいます)
二つ目が、前の音を弾いた後、次の音に移るとき、そのまま指板から指を外さず、余音をリズムに基づいてひっぱってきて、実際にはその音は弾かず、余音だけで出す音というものです(虚滑といいます)

虚滑が連続して続くと大変なことになります。
たとえば、レミ、レミ レミ と弾くとした場合、レはちゃんと弦を弾く、ミは弦を弾かずレの余音だけで出します。
でも、次のレは当然また弾き、ミは余音だけです。
それを早く繰り返すと、ミからレに行くときも、指が指板から離れず、すべて滑った音がつきまとうことになります。
これをトシミネ先生は、「ねばねば」と表現します(^^;
ぬかるみを歩くようだとも言います。泥がくっついて離れないってことですね…

二胡なんかも、指板がないから、いつも必然的に指が弦の上にのっかっているわけですが、
例えば、弓を返さない状態、一弓で、G調の第一ポジション、人差し指だけ使って、外弦ミソ ミソ ミソ…とやって、ミとソは滑って、ソからミに戻るとき滑音をなるべく出さずに弾けますでしょうか?
ゆっくりならともかく、速くなってくると、私はアヤシイです。

三味線はサワリがつくので、きっと余音があって当たり前の状態が多いですし、私の師匠は私に甘いので何かをおっしゃることはないのですが、きっと、めちゃくちゃなスリ方をしていると思います。
っていうか、私はそもそも、三味線には何種類のスリがあるのか知りません(^^;

変な余音を残さないようにするためには、押さえた指をとっさに指板から離して(二胡だとさらにやっかいなのは、弾く系の楽器と違って、右手の弓はずっと擦っている状態ですから、一瞬軽く、右手も力を抜いている瞬間があるはずと思います)、ポジションを異動する必要があります。
でも、きちんとした滑音をだすために、前の音を弾く時は、きちんとした圧力によって指が指板を押さえていないといけないので、その力がとっさにぬけましぇ~ん(;_;)

一体、どうやったら、脱力してポジション移動できるのさぁぁぁ!!!
誰かコツを教えてください。
と叫びたいですが、
聞いても「一年や二年で、悟れるもんじゃないんだよ、気長に練習することだね」という回答しか得られません。
そらそうだな、音大生だって少なくとも10年以上弾いているし、先生に至っては、20年も30年も弾いているわけだとは思うものの、
(しかも、その10年20年は趣味の人とは練習量が違うことも知ってます)
往々にして先生とか演奏家ちゅうものは、優秀な人ほど自分が簡単に出来ちゃったから人にあれこれ教えられないんですよね…
ナナ先生とかは、知らないうちに、いつの間にかできるようになった、としかおっしゃらない。
すごく不器用な人で、天賦の才能に恵まれず、イタイような努力だけで先生になった人、いないんでしょうかね…
↑普通は、本人辛くて途中でやめるし、長い年月、時間とお金のかけられるような環境は普通の人にはないから、いないんでしょうねぇ…

生の音はいいよね

三弦は独奏は、よほど上手い人じゃないと、すご~くさびしい。
背景音楽があると嬉しいけど、二胡みたいな伴奏CDなんてもんは売っていない。
(そもそも、三弦楽曲だけを収録した演奏家の普通のCDすら、ちまたには売ってないのだ~)

だから自分でMIDI音源作りました。
なんと、二胡との合奏のつもりで起こしました。
どっちも旋律パートじゃん。
だからよく、この二つの合奏なんて無理無理って言われましたが、私は別に変だと思ってないもん。
私の師匠は、三味線で二胡の伴奏しますよ。
でも、私の場合は、あくまで三弦に主旋律弾かせたいので、二胡には、全く同じ旋律を弾くのではなく、よく似た旋律を追いかけてもらいます。

でも、私のパソコン音源では、二胡はないので、バイオリンで代替です。
バイオリンでも、よい音はしません(^-^;
音源どこで手に入れようか…
それとも、誰かに貸してもらって、録音してMP3に変換するか?

実際、どうするか、今のところ決まってませんが、もしボランティア演奏の日、予定が空いてたら、お友達(日本留学中)がはるばる遠方から来て、二胡弾いてくれそうです。
やっぱり、機械演奏より、人間の方がいいよ~
だって、私が機械に合わせるんじゃなくて、彼が私に合わせてくれるだろうし(^^;おいおい。
「いつか一緒に弾いてね~」と2年くらい前に言ったよーな気がするが、その時「いいよいいよ」と言ってくれたのだけど、ちゃんと覚えてくれてたんだね(T-T)感動。
もし、今回は都合つかなくても、また今度「いいよ、いいよ」って言ってくれそうとわかったから、なんか嬉しい~
でも、ちゃんとしたお礼できるように、私もお金持ちにならないといけないよね。
「なんじゃ、こりゃ~、いくら十数年二胡弾いてるからって、こんなにひどい素人の演奏に合わせられねーよ」
と思われないように
残りの日々、練習に励みます。
そもそも、この譜面、自分のパソコンで再生する限りは変じゃないと思うけど、実際に弾いたらどう感じるか分からないしな~
手堅く、筝に伴奏させる譜面書いて、中国古筝演奏者の友人なんて日本にいないから、和楽器の筝演奏者を捜して合わせてみるべきだったか???
↑でもこっちの方が絶対変だ