三味線の味付け

ところで、三弦のことを、私は日本語的に「さんげん」と言っています。
でも、これからは中国語的に「サンシェン」と呼んで、皆さんに覚えてもらえばいいのかなとも思ったりします。
二胡だってアルフ~と言っても最近は通じますもんね。

さて、その三弦(sanxian サンシェン)ですが、福建省南部の言葉で「samhian」と発音するそうです。
それが、琉球に伝わった時に、サンシン(三線)になって、三線を普通に読めばサンセンで、サンセンからサミセンと訛って、シャミセン(三味線)になったんじゃないかという説があるらしいです。

でもさぁ、何で、サミセンに漢字を当てた際に、「味」が付いたわけ?
三美線 三実線 三三線 三未線 三身線 とか、いっぱい候補はあるでしょうに。

どなたか、ご存じだったら、教えてください。
やっぱり、「味」があるからなんでしょうか???

じゃぱにーず らうんじ ないと

私のマイミクさんで、津軽三味線の小山貢山先生が、だいたい毎月一回、六本木のレストラン (アート・ バー?)で「ジャパニーズラウンジナイト」というイベントをやっておられます。

どういうイベントかというと、以下のようなものらしい…
(実は、私は日本滞在中、行きたい行きたいと思いつつ、機会を逃して、行ったことがないので、詳細は分かんない。)

日本文化に興味のある外国出身の方や実際に和楽器を習っている各国の生徒さん、もちろん音楽好き、英語で話したい、機会がないだけで着物でのお出かけ先を探している人、おいしいお酒や多国籍なフードを楽しみたいゲストやパフォーマーの集まっているイベントです。
(「ピンクカウ」 ウェブサイトから引用)

和楽器を習ってみたいけど、何か怖そう(?)と思って見学に行けない人とか、外国人との文化交流に興味のある方には、いいかもしれません。
私も昔は、和楽器のお師匠様は「下手くそ」とかいって撥が飛んでくるんじゃないかと思っていましたが(笑)、実際はそうでもないです。
私の調子外れな三味線でも、一緒に弾いて唄ってくださる…すごい忍耐力。
中国の先生の方が怖いです…軽く平手が飛んできますからね(これホント)

場所は
http://www.thepinkcow.com/index.php?language=ja

次回は11月18日 出演者は
http://www.shamimaster.com/informationj.html

三味線の「すべらない糸巻き」の体験できるらしい。
(私も行きたかったよう…)

ご興味があれば、是非、行ってみてください。
でも、「赤字だと、このイベントなくなっちゃうかも」だって…わ~ん、私が観に行くまで続けてください。

ちなみに、私は、年明け1月20日、中国三弦、ちょっとだけ弾かせてもらいにいく予定です。
和楽器じゃないけど、いいんかいなと聞いたら、いいんだよって言ったし…
まぁ、三味線の祖先なのだから、死ぬ前に一回、見とくのもいいんじゃない?
何せ、秦の始皇帝の時代からある古~い楽器なんだよ~
(といっても、今の楽器は改良されているので、弦もスチール使うし、昔のままじゃないけどね(笑))

中国の糸巻き事情

私の三弦の糸巻きは黒檀です。
前は水牛の糸巻きが主流だったそうですが、水牛は滑りやすいらしく、私が買った当時は黒檀の糸巻きにしろと言われました。
二胡は紫檀です(中国語で紫檀と言っているだけで、本当のところ、どういう木の種類か分かりませんが…)。

しかし、まぁ、乾燥がひどいと、木は呼吸をしている訳なので、たまに思いっきり、シュパッと一気に元に戻ったりします。
二胡と違って、三弦は微調整器具がないので、ほんのちょっとだけ音を低くしたいな~というときに、よく、弦を引っ張るのですが、引っ張ったはずみで、シュパッッということもあります(^^;

え?
駒の下の方の弦のところに微調整器具つけたらどうかって?
ダメなんですよ。
そこの部分でも弾くという奏法があったりしますから(笑)
そんなところまで使う曲なんて、滅多にないですけど。

そんなわけで、松脂を砕いて粉にしたものを、糸巻きに付けておいたりします。
まぁ、わりとよく止まるし、木を傷めることもない。
二胡もやっている都合上、松脂なんて、最後まで使いきれずに、乾燥気味になったモノがその辺にあったりするので、砕いて利用します。

ところで、日本の三味線に「滑らない糸巻き」っていうのがあるそうですね。
なんか、前は10万くらいしたのだそうですが、最近、お安いものがあるのだとか。

私は調弦がど下手なんですが(特に滑りやすくなっている先生の三弦の糸巻きなんかは、もう持ったままでは調弦できないので、一度下におろして両手使います)、結局、先生は持ったままちゃっちゃと調弦して、それで、シュパッと戻らないんですから、長年の勘とコツがあるんだろうなと思います。

ちなみに、私の握力は男性並みですから、力の問題じゃないんですよね…
こうやるんだよ、と三弦の先生にも三味線の先生にも教えてもらってますが、一向に上手くなりません。
これ、いつまでたっても下手くそだと、演奏まで下手に違いないという眼で見られるから、上手く回せるようになりたい…

逆に、倉庫に何年もほったらかしにしていたという、すごいアヤシイ三弦を姉弟子が持ってきて、糸巻きがカチカチに固まっていたために、二人がかりで、引っこ抜いたことありました。
姉さまが本体を自らの体重で支えて、私が糸巻きを回しながら引っ張るみたいな感じ。
ペンチもないし、音楽科って男子学生少ないから、その辺歩いてないし、ほんと困りました。