週末はナナ先生は外地(北京の外っていう意味、具体的に何処行ったか知らない)で演奏のお仕事をしていたので、お休み~
月曜日にレッスンに行ってきました。
さっき家に戻ったばかりというナナ先生、ワンちゃん達にご飯をあげていました(二匹をつがいで飼っているので、今、子犬が産まれて四匹います、賑やか)
【長弓】
キーワードは「呼吸」です。
皆さま、当たり前ですけど、よほど具合の悪い時でもない限り、自分が今、息を吐いた、吸ったなんて意識してないですよね。
ゴミを吹き飛ばそうとか、お茶を冷まそうとかしてない限り、ふーふー と故意にやることないと思います。
呼吸するように弓を使うことを目指してくださいと言われました。
ははは…これができたら超一流だよね(^^;
私の三味線の師匠の奥様は二胡奏者ですが、あるとき何かの拍子で二胡の話になって、師匠曰く「カミさんが、『弓を使う時は、目をつぶっていたら、今、推しているのか引いているのか、どこで折り返したかなんて分からないほど、滑らかに弾くことができるのが境地に達している人』だって言ってたな~」
で、試しに目をつぶって、ナナ先生の長弓をしばらく拝聴しましたが、たまに折り返した時、分かるかな。
でも、それは私がナナ先生の音をよく知っているからで、ほんと、まろやか~
ナナ先生の音は絶品のミルクティーを飲んでいる感じだわ~
ちなみに、私の音は温度間違えて、紅茶とミルクが分離しちゃってる飲めたもんじゃね~って感じかしら???
【音階練習】
ポジション移動、下手なんですよね、私。
特に一の指の音を引き終わって、下から上へ(音で言えば高い音から低い音へ)行くときに、次の音を小指が担当する場合。
小指の音は合ってるんですけど(っていうか、耳で聴いて合ってなきゃ調整するくらいの知恵はあります)、実際には虎口(棹に触れている人差し指と親指の間)が元の位置に戻りきっていないので、いつもそそくさと、321と指が戻っていくときに微妙に虎口も上げていきます。
そりゃ、マズイわな。
ここで、ナナ先生のアドバイス
「あなた、音程ばかり気にして、手の感覚を忘れてるでしょ」
これには、はっとしました。
そうなんですよね、私は音程外して人に笑われるのを人一倍気にするタイプなので、とにかく音を合わせようとするあまり、手の動き、手の感覚なんて感じたことないんです。
「目の見えない人ってさ、手触りで何でも当てるし、ものすごく手の感覚が発達してるでしょ?あれ、見習おうよ」
「なるほど~」
「人はとかく視覚と聴覚に影響されやすくて、あなたはまた人一倍、音程気にするから、脳がますます音だけ聴くことに集中して、手がどういう動きしているかなんて言う感覚、覚えてないでしょう?」
そこで、最初は音出さずに(弓ひかずに)、あくまで左手の動きだけの音階練習して、手から余分な力抜けてるなと思えたら、右手の弓も加えてみると、前よりはポジション移動の時に音がブチ切れにくくなっているかもしれないとのことでした。
確かに、実は三弦でも、最初は音出さずに、(右手はお休み、左手もまったく弦を押さえない状態)棹を上下行ったり来たりして撫でてろって言われますものね。
しかし、三味線の先生でそーゆーこと言った人はいないですね。
どうやって彼らは棹の上を自在に滑れるようになったのか、語ってくれませんね。
余談ですが、日本の三味線奏者は一般的に指スリつけてますよね。
人差し指と親指の間に指スリがあれば、棹が滑りやすくなるので、ポジション移動が楽です。
だから、三味線できる人で二胡も弾くという人で、指スリ使用される人もいるらしいとか、ちょっとネットで聞いたんですが…
二胡の棹にパウダーはたいて、滑りやすくするとかいう話も聞いたことありますが…本当?
よほど、激しく速い曲を弾くのでなければ、そこまでする?んて思っちゃいますけど…
ってか、私は普段、三弦弾く時に何も付けないので、三味線もそのまま弾いてることがよくあります。
よく弾けるね、と言われたことありますが、弾けますよ、そりゃ、夏で手が汗でべとべとでない限り、いつもやってることですからね。
でも、これも思うに、指スリをつけない状態は、摩擦抵抗が大きい筈ですから、中国人の方が力を余分に使ってポジション移動してるのかな?
で、普段そういう人が指スリなんてつけたら、滑りすぎちゃうよね(笑)
で、本題に戻りますが、人は見た目が8割とか9割と言われてます。
まず視覚に頼り過ぎてて、そのあと聴力がきて、その他の感覚が物事の判断に使用されるパーセンテージはもっと低いらしいです。
見た目がいいお料理見ると、よほど不味くない限り、「美味しい」と五つ星付けてしまって、実際には舌でどのように感じたかあんまり思い出せない人もいます(お料理関係の職に就いている人は別でしょうけど)
演奏も容姿がいいと、上手そうにみえるので、弾く前から人より余分に10点稼いでいる人もいますよね。
だから見た目が超普通なのに、演奏家や大学の先生になっている人なんて言ったら、そうとう、技術が優れた人なんだよね、とナナ先生は某先生のことを語ってました(笑)。
そんなこんなで、私は手先で感じる「手感」をおろそかにしていることを今更ながら反省しております。
ま、とにかく、私は明日から目が見えない人になります。
北島マヤがヘレンケラーを演じた時に、やった体験学習でもやってみるかな(「ガラスの仮面」というお芝居の世界を描いた漫画です)。
【賽馬】
相変わらず、これ弾いてます。あきてきたぞ~
私はプロの演奏者の演奏を100%のスピードとした場合、せいぜい85%ぐらいでしか弾けませんからね…
【春詩】
練習不足よ~と言われました。ええ、とにかく音符を弾ききるのが精いっぱい。
「春」と言っても、人それぞれ「春」は違うんだから、まずあなたにとっての「春」っていうイメージを先に明確にしてから弾きなさいよね~みたいなこと言われました。
【余談1】
ナナ先生から、二胡のハードケースを格安で譲ってもらった。
ナナ先生はハードケース持って演奏旅行に行くのは、重すぎてイヤらしい。
まぁ、二胡は割と機内に持ち込めるからねぇ、ハードいらないんだよね。
近々またお引っ越しするそうなので、要らないものを整理している最中とか。
自分が今、メインで使っている二胡もハードケースに入れてるけど、これとナナ先生のハードケース比べてみたら、ナナ先生のケースの方が背負い勝手がいいので、貰って来ました~
私のは背負った時、3点で支える構造だけど、ナナ先生のは4点で支える構造だから、肩に背負った時の重さの感じ方がちょっと違う。
ケースが先生のお下がりなんて、何だか、ケースにナナ先生の空気の一部がつまっていたようで、嬉しい
↑こういうこと言うのは、アイドルの追っかけやってるオタクっぽい人ですかね。
ケースもお下がり持ってるだけでご利益ってないのかなぁ?
【余談2】
ナナ先生のお家のワンちゃん達は、いつもいい子なのに、週末ナナ先生がいなくてよほど寂しかったのか、うるさい、うるさい。
どうしようもないと感じたナナ先生はレッスンが終わるとそのまま、部屋の中で放し飼いにしました(もちろん、私は犬好きで平気だからOKってことで)
二胡を片付けている最中に、四匹が走るわ、走るわ、私にじゃれてくる…うおぉ~
こういう快感久しぶり…
で、喜んだワンちゃん、おもらししました(あちゃ~)
子犬、連れて帰りたかったよ。
もし、ここが日本なら、私間違いなく、もらって帰ってきたなぁ。
ポケットに入る大きさ。
ちなみにうちの父も昔、子犬をお得意先からもらってコートのポケットに入れて、2時間電車に乗ってしらばっくれて家に連れてきました。
ナナ先生もどうせ、あと1カ月もしたら、子犬はあげるか、ペットショップに売りに出しちゃうし。
かわいいよ~