卒業=失業

現在の私の周囲には芸術関係の学生さん多いですが、卒業=失業…です。
卒業後、別の学部に入り直したり、大学院行ったりするのは、よくあることで、これが経済的、能力的に無理だと、もう後は適当に何でもありの職業に就て、今までの人生捨てる、これもよくあることのよう。
しかしながら、誰でもなりふり構わなければ、何らかの職に就けるというわけではなく、いわゆるツブシのきかない子は、どうしようもないわけですね。
先日は、法学部に入り直したいという板胡専攻の子に、「あなたって、以前、法学の院生だったんでしょう?法律って就職先どうなのかな」って聞かれました。
先日も三弦専攻の先輩がどこぞのショッピングモールで、ネイル塗ってたという話を聞きました。
苦労して音大行って、お金も随分かかったのに、中卒、高卒でもできるネイリストかよって、言われちゃうわけですが、本人が幸せなら、それもいいんでしょう。

学部の学生さんの悩みというか、愚痴を聞いてるとたまに、「あなたは悩みなくていいね」って言われます…
ひど…私だって、若い頃は、胃も心もボロボロだったのよ。
三度ほど、前の人生捨てたかな。
他人が「この道、30年、40年やってますが…」とか、「勤続年数50年表彰」とかって聞くと、本当にすごいと思います。
「とても運がいいんですね」と言いそうになるのを、やっとの思いで呑みこみます…ごめんなさい。
今、私が何の悩みもないように見えるのは、オバサンには何の選択肢もないから悩んでもどうにもならないから、笑うしかないだけです。

そういう私も近頃、心の調子がよくないデス。
すごく虚しい…
もう、頑張らない、一生懸命何かをしないと決めたのに、気づくと、くそ真面目に一生懸命になってる…
でも、一生懸命何かをしても、最終的に運がなければ、結果なんて何にもないから、心にぽっかり穴が空いたまま埋まらない…
(ちなみに運も実力のうちと言いますから、別に天を恨んでもいません)

病まない人は、結果でなく過程を楽しめる人なのでしょうね。
でも、現代社会では、過程なんてどうでもよくて、数字や結果が全て、これが現実。
若い人に、「無駄なことなんてないよ」と口ではいいながら、
自分が一番、それを信じていないという矛盾(・_・;

ちなみに、職業適性検査などをやってみると、私はクリエーター分野だけ異常なほどポイント高くて、後はボロボロ…
接客とルーティンワークの事務業が一番向いていないと出る…そんな分野の適性だけ高くても、超人並みの才能や技術がなければ、ビジネスとして成り立たないので廃人になるしかないではないの…苦笑。