私の好きな民謡に「虎じょさま」というのがあります。
何故、好きかといいますと、出だしの三味線の不協和音がぞくっとするから(笑)
確かに、ピアノで不協和音を弾けば、すごくイヤな感じがします。
だから「不協」和音なのかな~
十二平均律だから嫌な感じなのかと思いきや、私の中国三弦で弾いてみても、やっぱりただの不協和音だなぁという気がするんですよね。
中国三弦と三味線の違い、細かいとこを抜きにすれば、やっぱり「さわり」のせいかと思います。
弦が棹に触れることによって生ずるブーンという音、西洋人にとってはノイズですね。
二胡も倍音というかノイズの多い楽器ですが、そのせいか、日本人はこの音がすごく好きな人多いですよね。
職人さん曰く、ノイズを徹底的に失くしてゆくと、今度はバイオリンっぽく鳴ってしまって、味わいが減ってしまいます。
そういえば、三弦を始めたころ、姉弟子がフォームを変えたから、どうも力加減が分からなくなってしまって、自分の音もよく分からないから聴いていてくれと言われたことがありました。
「こっちの音とこっちの音、どちらがいい音?」と聞かれて悩みました。
だって「いい音」の定義が分かんないんだもん。
つーか、音の好みって国民性あるんだよね。
実は、たま~に私が好きな音と、こうあるべき音が一致しているかどうか自信ないです。
だから、最初に、その国のその分野ですごく上手いと言われている人の演奏を浴びるほど聴いて、「これが基準」って分かってないと、比べようがないというか…
骨董屋の奉公人も、よい品物、本物を見ることによって真贋鑑定の眼が養われると言いますよね。
でも、不思議なことに、数値的には上手い音が出ている(音程やリズム、強弱が割ときちんと合っている)人でも、全然、人を感動させてくれない場合っていうのも実際存在するわけで(現に私は必ずしも一流演奏家と言われる人の演奏を聴いて感動するわけではない)、一体、これはどうしたことか。
かと思えば、練習場所に困って、外で、でたらめ弾いていた私のお稽古の音に「何か感じるものがある~」と言った人もいたっけ。
ただのナンパかもしれないが…(^^;)
人間の感動のメカニズムを知りたいものです~
ホント!
印象派の(よく知らないけど)音楽は不協和音が使われるし、リズム、調子も統一性はあまりないように思います。
でも!私は好きなんです。
言っちゃ悪いけど、ベートーベンより好きです。
忍さん、こんにちは~
うん、うん、いいですよね、不協和音も。
私の場合は、不協和音続きだとちょっと息苦しいのですが、ところどころ入るのは危うい感じがして好きです。
そういえば、私の父は大のベートーベン好きで、私の場合、胎教がベートーベンでしたけど、私の感性に影響与えてるのかなぁ???