音を食べても美味しくない

タイトルの「音を食べる」は、我が中国三弦の師匠の本日の迷言(?)ではなく、器楽の先生がたま~に使う言葉です。
音大生の俗語なのでしょうかね?
「吃音」と書くそうです。
(注:中国語の場合、「吃」が「食べる」という動詞として一般的に使われていまして、「音」が名詞です。日本語のような差別的意味ではありません)

先生のご出身は中国音楽学院なので、中央音大や上海音大で通じるかは知りません(笑)

音を食べるとはつまり、何らかの原因により、音が抜けてしまうことを指しています。
ポジション移動が間に合わなくて弦を押さえきれなかったか、右手と左手のタイミングが合わなかったか、根本的に楽譜の音を見落としていたか、指が弦に当たらずかすってしまったか等等、まぁ、そんな理由により、音は抜けますわな。

音って食べても美味しくないので、皆さん食べ過ぎにご注意!!!

2 thoughts on “音を食べても美味しくない

  1. 「音を食べる」って雅な言葉ですね。
    日本語の「吃音」はご存知のように「ドモリ」の意味で使われていました。
    今は差別用語として放送禁止用語です。
    「音を食べた人」は雅な雰囲気があっていい。
    漢和辞典を引いたら第一義は「どもる」になっていましたが、「食べる」という意味も載っていました。
    もともと(多分)の意味の方が面白いし、余裕があるように感じます。
    音は食べても美味しくないでしょうか?
    食べて味わっている人は羨ましい。

  2. 忍さん、こんにちは。

    お久しぶりです。
    「吃音」…あわわ、放送禁止用語を想起させる意味もあったんでした。
    中国語の場合、「吃」が「食べる」という動詞として一般的に使われていまして、「音」が名詞です。
    「吃」は食べる以外には、「消費する」等の意味もあります(日本語でも貯金を食いつぶすとか言いますよね)

    そのようなわけで、日本語読みしたときに、放送禁止用語を想起させることに気づいてませんでした。
    日本語のような意味も辞書には10番目ぐらい、一番最後に載っていました。
    ご指摘ありがとうございます。
    しかしながら、私は中国語として書いており、使っている方も、私の演奏に対してそういう方の症状を例にダメ出ししているわけではないので、原文そのものは訂正せずにこのままにしておこうと思います。
    でも、ビックリされた方が他にもいたかもしれないので、配慮しておきます。

    演奏者は音を食べちゃいけません…でないと聴衆が耳で味わえませんもの(笑)

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