先日、お稲荷さんを二合分作りました。
ハイ、私の得意料理でもあります。(油揚げに詰めるだけじゃんと言わないで…)
でも、その辺で売っているお稲荷さんではありません。
油揚げは、かなり大きめ、薄味、しかもあまり甘くないです。
中は酢飯ではなく、ヒジキと人参の混ぜご飯だったりします。
つまるところ、これは旦那のリクエストに応えて作る旦那仕様のお稲荷さんなので、旦那以外の人が食べても美味しくないかもしれません。
ところで、ピアノなどの演奏家も、聴衆が誰かということによって、演奏処理を変えてくるということが分かっているそうです。
幼稚園のお誕生会での演奏と、コンサートのアンコールでとでは、同じ曲でも弾き方が異なるそうです。
幼稚園のお誕生会では、転調したときとかに音を強調したりすることによって、より分かりやすく、そして明るめに演奏し、コンサートのアンコール曲として弾く場合には、聴衆がある程度、知識を持っていることを踏まえて、曲の構造がより明確に浮き上がることを意識して弾くそうです。
(心理学の分野での実験によると、だいたいそのように言われてます)
プロは、聴衆の反応まで予測した上で計算して弾いてるんですね。
でも、計算違いしたら、きっと美味しくないんだろうね。
で、プロではない人は、誰が聴衆であることを想定して弾けばいいんでしょうね?
まぁ、毎回のレッスンは、先生が聴衆だけど、先生という人種は普通の聴衆として聴いているわけではないから、どんなに努力しても感動してくれるはずもなく…
間違えずに弾けばそれでいいわけですが、先生によっては「私に語りかえるように弾け」とか、かなりハイレベルの要求を出す方もいます。
でも、私の技術はまだ自動化されていないので、弾くたびに
音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った、音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った、音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った、音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った、音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った、音程狂った、リズム狂った、音色悪い、雑音入った…
と、頭の中がぐるぐる回っているだけで、語るものが入り込む余地が何もありません…
もちろん、世の中には自己陶酔しているだけで聴衆はしらっとしているというケースもあるかもしれませんが、これだって見方を変えれば、自分という聴衆に対して満足のいく音楽を提供しているわけですから、それはそれで立派です。
私は自分自身をも喜ばせられない。
ハイ、かなりスランプかもしれません(^^: