練習は時間じゃなくて頭を使え!

はい、耳に痛いタイトルです。
私は練習時間が多いです。
それは何を意味するのか…
以前家族に「これだけの練習時間を子どもがやってたら、間違いなく演奏家のはしくれにはなれると思う」と言ったら、
「そうかもね」と言われました。
これも、歳のせいかなと思いますが、それだけでもないでしょうね。

一番いけないのが、盲目的に曲を何べんも弾くこと。
全然意味ないにもかかわらず、疲れていたり、落ち込んでいたりすると、やりがち(楽だものね)
そして、無駄な練習を繰り返す、あるいは間違いを繰り返すことにより、ますます自信を失っていく…
ダメじゃん。

やるべきなのは、まず最初に

練習の目的をはっきりさせること

これ、どこの音大の先生でもそう言ってるし、聞きあきた言葉なのに、実践してない人多い(^^;
今まで、どう、実践したらいいのか分からなかったんです。
手帳術みたいな本読んでて、ふと分かりました。
まず、人の記憶力や、「XXやるぞ~」という意気込みはすぐに消えますので、練習ノートをつくることです。

1、自分の思いっきり好きなデザインのノートを買う。私は先日、めちゃくちゃ可愛い猫のノートを買いました。

2、ノートの記念すべき一頁目は、自分の憧れの先生に座右の銘を書いてもらう。
(私のクラスメイトは琵琶の劉徳海先生に「弾琴快楽!」と書いてもらった譜面を大事にしてます。頑張れとかそういう堅苦しい意味じゃなくて、直訳すれば「楽しく弾けよ~」と言う感じのエールですね(笑))

3、先生に書いてもらえない場合は、自分で好きな言葉を書く。私は「熟能生巧 勤能補拙」(熟練すれば巧妙になるもんだよ、真面目に練習すりゃ、非才を補えるよって、何か凡人には嬉しい言葉じゃんないですか(^^;)

4、さて、二頁目からは見開きになるわけで、
左に問題点とこうあるべきだという理想を書く。右の頁には左の頁の問題点を改善できそうな練習案を書く。

5、問題多いでしょうから、私の場合、一つの見開きが「音程」(左手の問題)の問題、次の見開きが「右手問題」、次の見開きが音色の問題というカテを作りました。

6、後は効果を確認して、意味のない解決案は線を引いて消し、「何かいいかも」と感じた案を継続して練習します。

7、課題曲なんかがある場合は、何小節目、XX問題点とか書いていくのもありですわな。

というわけで、これで少し、練習時間の短縮になりました。
コンクールとか、発表会とか近いうちにリミットがある人は、上記に加えていついつまでにXX完了と書くのもありですね。

お稽古ごとの先生日中比較

この手をご覧になれば、分かる人には分かると思いますが、古筝(日本語だとお琴と言った方が分かりやすいか…)を弾く手でございます。
手先につけているのは鼈甲の爪。
日本だったら、こんな感じのアメ色の鼈甲だと小さくても結構千円超えちゃいますけど、両手分8枚で日本円で千円切りますけどね。

古筝専攻のミズキちゃんにとりあえずちょっとだけ教えてもらいました。
やらなくてはならないことが多いので、筝はあくまで遊びとして、ちょっとだけかじりたいと思います。

さて、今更ながらですが、日中の先生比較(お稽古編)してみます。

私が中国人の先生に対してありがたいと思うのは、ホントきちんと叱ってくれることです。
こっちの方が年上だろうがなんだろうが、「あなたのため」といって、ビシッと怒ってくれます。

その点、日本人の先生は叱ってくれませんからね…
多分、今更叱っても、大人の習い事なんだし、大事なお客さんを逃がしちゃよくないし、大人は一生懸命育てても、どこまで上手くなれるか分かんないし、ってことなのかもしれませんね。
あるいは、生徒の方も習い事で叱られたくない、ゆっくりの上達でいいから、長く楽しくやりたいって人が多いのかな。

じゃ、何で中国人は叱ってくれるのか。
多分、まだ「大人のお稽古」がそこまで社会現象になっていないからなのか???
自分が習ってきたように教えているのだと思います。

次に中国の先生は身体で教えるのが好きかも。
今までに師事した中国の先生の手は、私、どの先生の手がどんなんだか、よく覚えています。
だって、場合によっては手をつかまれたり、こう言う感じだから触ってみろって言うんですよね。
中国人は普段から友人同士など、ボディタッチ多めだから、あんまり気にならないんでしょうね。
子ども相手だとこう言う感じになってしまうのかと思ってみたりしたけど、私、子どもの頃、ピアノやバイオリンの先生の手触ったりしたことないと思う。
今、例えば三味線の先生に、先生の手触っていいかと聞いたら、引かれるだろうなぁ。
セクハラで訴えられるか、変な勘違いされて破門???(笑)
実際、今日もミズキちゃんの腕や肩に触れると、ほんとよく脱力できているのが分かりました。
(触れって言うから、触ったんだよ~ もし私が男だったらミズキちゃんもここまでしてくれないのかな?)
でも男性の先生の場合は、異性の生徒相手に、これぐらいの「力加減」だということを、身体の差しさわりのない部分を押さえてくれたりしますけどね…
(え?セクハラかなぁ?)
私なんて中国三弦の師匠(男性)の手がいかに暖かいかよく知ってます。何かよく分からないけど、彼は体温高め。
(別に変な関係じゃなくて、うちの門下生は皆知ってることです…)
でも、私、日本の三味線の師匠又は兄弟子の手の暖かさなんて知りません。
手の大きさですら、そんなにマジマジ見せてもらったことないなぁ。

中国の先生は、メモ取らせるのが好き。
今回注意したことを生徒が忘れてしまって、次回も同じことやらかすと、このやろ~って思うのかもしれない。
確かに、録音したり書きとめないと、先生の言ってたこと忘れちゃいますよね。
私も外国人の日本語の作文を直してあげて、文法注意したのに、次回、また同じような言い回しで間違えた文章書いてくると「てめ~この間言ったこと覚えてないのか」と思います(笑)
間違った言い回しが癖になっているので、本来は厳しく言った方がその人のためにいいいのでしょうけど、もう言うのも面倒くさくなって、もう一度直してあげるだけだったりします。
多分、日本のお稽古の先生も、そう思ってしまうのかもしれないですよね。

ある意味、日本の習い事は、生徒のレベルがよほど高くならないと、師弟関係と言うよりビジネス関係でしかないからなのかなぁ。
その点、中国は「人間関係」がものを言う社会だから、熱心に教えてあげることで「うちの人間」にするっていう意識が強いのかもしれない…

痴漢に遭ってしまった。

さて、月曜日の夕方、タイトルを読んでのごとく、痴漢に遭いました。

一言でいうなら、すごくムカつき、気分を害しました(一言で済んでないか…)。

中国で痴漢に遭ったのは3回目ですが(2回は自分で、一回は隣にいた友人)、いつもなぜかさほど込んでいない電車やバスの中なんですよね。
バレバレだろうと思うんですけど、敢えて行動するんですよね。
(日本でも痴漢に遭ったことありますが、ものすごく混んでいる電車だったりして、意外とどの人か特定できないことありますよね…)

今回の方は、行動が言い訳できそうな範疇にあるものですから、結局、怒るわけにもいかず、正面向いて睨んでみたら、別の方のところへ行きました。
その別の女性は携帯メールに熱心で、そのおじさんが、揺れに乗じて肩に触れてきたりするのに気付いてませんでした。
つまり決定的に痴漢だと言いきれる場所は触らず、肩とか腕とか背中とかを揺れたりよろけたりするついでみたいに、自分の体と接触させたがるんですよね…
傍から見ていると滑稽なくらいオジサンの魂胆が見え見えなんですけど、何分、微妙に言い訳できそうだから、逆キレされても困るんで、その女性にご忠告はしなかったんですけどね。

一番、我慢できなかったのは、髪に触れられたことです。
髪なんて、感覚ないんだからどうってことないと思うでしょ?
まだ、お尻ポンと触られた方がマシですよ…
満員電車じゃよくあるし、私の母の世代だと、課長が○○チャン元気~とか冗談でお尻ポンっていうことは多々あったらしいじゃないですか…(今やったらセクハラだけど)
髪はといえば、実は私、この間まで、男性の美容師さんに切ってもらうのも嫌だったんですよね。
男性で私の髪を触っても気持ち悪くなかったのは、父と夫ぐらいだったんです。

初めて中国で痴漢に遭った時は、逃げたら、追っかけてきて抱きつかれたんだよな…痴漢って言うより変態ですよね。
しかし、痴漢って、結局、触れられれば、相手の女性の歳や外見ってどうでもいいみたいですよね。
う~ん
ホント、運が悪かったんだな。

あ~ほんと、そんなに女性に触りたければ、そういうサービスを提供してくれるところに行ってくれ!と言いたいですが、多分、そういうとこに行くお金ないから、電車に乗るんですよね…