三弦合奏譜

合奏譜

先日、「曹東扶筝曲集」という譜面を手に入れました。私は別に筝(日本語口語的にはお琴というべきか)が弾けるわけではないのですが、これには合奏譜が付いているので買っちゃいました。
板胡、中国琵琶、中国十六弦筝、中国三弦での合奏譜って、ちまたに流通していないですからね。
初版は1979年なんですが、2000年に第二版が出ており、なかなか書店でお目にかかれなかったのですが、先日、ふと本棚にあったのでGET。

前にも書いたことあったような気がするけど、私は合奏してみたいんです。
できれば、同じ楽器だけで同じメロディだけを一緒に弾く大合奏ではなく、別の楽器を使って、別のメロディを弾きたい。
別に中国楽器だけにこだわっている訳でもなく、和漢折衷でも面白いかもしれない。
でも、三弦入れてどうやったらいいのか、分からないので、勉強したいと思います。
三弦系の楽器は、その国の文化にどっぷり浸かり過ぎているので、合奏的に扱いのムズカシイ楽器みたいで、作曲家に嫌われているようです。
昔は普通に三弦の入った合奏が存在してたのになぁ…

日本ではおそらく中国琵琶をかなりのレベルでちゃんと弾きこなせる人は少ないと思うし、私自身は中国琵琶に対する思い入れが全くないし(これが入ると華やかなとこを全部もっていかれてしまうので、そこは三弦にやらせたい!)、ついでに言うとD調面倒くさいんで、私としては、二胡、筝、三弦あたりでG調として、編曲しなおせばいいんではないかと思ってます。
日本には二胡や筝が弾ける人はかなり多いと思うし。

宝くじ、当たんないかなぁ~
当たったら、好きな演奏家を口説き落として、こういうマイナーで商業ベースにのらない楽曲を弾いてもらって、マニアックなCDを制作して、毎晩聴きたいと思います(笑)。
最近お疲れ気味なので、もう、変な妄想が止まらない。
先日の悪魔に魂売る話ではないけど、悪魔さんにお願いして、大金持ちになって、音楽家のパトロンになって、変な室内楽団作って、コンサートホール建設してみたいかも。
半端ではない大金持ちになれるんだったら、CD制作しなくても、毎晩、生聴きゃいいか~
で、死後は悪魔さん家のメイドとしてこき使われる…
それもいいかもしれない。

…朝からバカな妄想してる場合ではなく、今日はとりあえずレッスン行って、叱られてきます…

どうして音楽には美人さんばかり出てくるのよ?

先日、三弦のレッスンで「柳青娘」という曲の最初の方だけ教えていただきました。
普通にググると潮州の民間筝曲ばかり出てきてしまいますが、私の課題曲は北方芸人さんの間で、三弦弾きになるならこの曲は必須でしょうと言われている三弦曲の方であります。
実際は個々の演奏者によって若干違うので、誰それの演奏譜というものが流通している訳ですが、譜面見てもさ~、なんかさ~、いわゆる音楽の塊が、西洋音楽と違って、やっぱ、耳で覚えないとワケ分かんないわ~

さて、曲のタイトルですが、あんまり良く分からない…
一説には古代の名妓の名前であったとか、美人の芸子さんの総称だとか、言われているようであります。

そういえば、民謡などでも、評判の美人の名前はよく出てきますね。
「みよこ」とか「おしま」とか。
ふと思ったのだけど、すごいブスを唄った曲って、ないのかな。
なんかね、自分が美人じゃないから、敢えて言うけれども、美人じゃない人だって、美人さんが出てくる曲を弾かなきゃいけない(あるいは、弾きたい)わけで、人間、努力すれば、ある程度、化粧等で錯覚を引き起こすことはできるし、演奏が絶妙であれば、普通の人が美人に見えるかもしれない…

不格好で面白おかしい(でも可愛い)という女性が出てくる名曲でもあって、ぜひ、一流の美人演奏者に苦労して弾いてもらいたいわ~とか思う私って、すごい性格ひねくれてますか???

週末は二胡LESSONが定番なのだけど、何せ、レッスンに行っていないので書きようがない(汗)。実はやる気なくて、北京に戻っているのに、ナナ先生に戻ってきたよと連絡してない…来週からちゃんとやります。

三板で心のリハビリ中

sanba
三板とは、ご存じ、沖縄の打楽器。
もとは中国から来た楽器を沖縄の人たちが自分たち独自の打ち方をするようになったもの。
中国の竹製のものは、持ってるんだけど(もちろん沖縄とは打ち方違います)、何処にしまい込んだんだか、出てこない。

で、打楽器好きの私は、DVD見て一時間練習しました。
なんだか、速度は遅いですが、五本の指でトレモロらしきことができるようになりました。
わ~い、楽しいぞ。

もう、ぜ~んぜん上手く鳴らない弦楽器は諦めて、打楽器に転向しちゃおうかな~

結構、まじでこの3日間落ち込みました。
もう、三弦も三味線も二胡もぜえ~んぶ、やめちゃえ!と思ったけど、これらを止めるってことは、私にとっては人生を止めちゃうのとおんなじ意味なんだよね。
やめたら、他にやりたい事もないし、別に子どもがいるわけでもないので思い残すこともないので、死んじゃうしかないんだよね。
ほんと、もう哀しくなっちゃってさ~
今日は、基礎練だけして、ず~っとお出かけして、帰ってきてからは三板で遊んでただけ。

まぁ、考えてみたら、プロの一流の人だって、誰からも好かれるとは限らないし、どんなに素晴らしい技術を披露したところで、「ツマンナイ」って言われることあるわけよね。
基本的に他人ってよほど好きな人じゃない限り、全然聴く気ないわけだし…(笑)
そういえば、昔、ピアニストの郎朗さんが、聴衆ってもっと、もっとを期待するから、期待に応えるのは大変みたいなことを言ってたな~
ものすごい領域に達している人ですら、前の演奏と今日の演奏を比較されて、他人にあれやこれや言われるわけでしょう?

ましてや、超マイナーな楽器で、知らない曲を私が弾いたんだから、ツマンナイのを通りこして我慢の限界だったんだろうね。
先日の演奏で、前の方の人は好意的というか、気を使ってくださってたのだと思いますが、はっきりと言葉と態度でツマンナイを示してくださったお客さんがいらっしゃいまして、面と向かって言われたわけではないけど、すべてハッキリと聴こえていたりして…(まぁ、ワザと聴こえるように言ったのかな?)
確かに私があちらの立場であったなら、自分の興味ないことに付き合わされるのは、凄く辛いもの。

おそらく、この先、何千回、何万回と言われ続けるであろうことなので、早期に非常にショックな形でガツンと言われたことには、(ある意味、感謝しているという意味で)一生、忘れないと思います。
我慢して聴いてもらわなきゃいけない人に、無理矢理、義理とかで聴かせなくてすむようにするには、きっぱり止めてしまうか、成長するしか仕方がないんですよね。
マイナー楽器で知らない曲を弾いても、人を魅了する演奏技術と人格が伴う人も、世の中にはいるわけですからね。
でも、そういう人は、ものすごく数少ないし、現実には素人には無理な話なんだけど、建前、目指そうという気持ちは失くしちゃいけないんでしょう(笑)

でも、私はともかく、音大生とか音大院生で十何年も時間もお金もつぎ込んで、見た目もよくて、技術もそこそこある人でも、報われない人って、世の中にいっぱいいるんだよね~
容姿一般、下手くそ、時間もお金も、まだまだつぎ込み足りない自分が、落ち込む理由もないわな~と思った次第(私って多分、神経鈍いから生きていられるんでしょうね)