撥買っちゃった…

撥です

セールをやっているという相模原市の三味線屋さんまで行ってきました。
三味線本体を買ったお店ではないのですが、ちょっと見てみたかったので…

撥ってある程度の大きさの約束事はあるみたいですが、実際ほんと、いろいろな大きさや重さがあるものですね。
でも、ギターのピックとかに比べたら、値段が値段なので、あれもこれも買って使って試すっちゅーわけにもいかないのが辛い。
結局、どれがいいといっても、本人の手の大きさや好みと言う問題もあり一概にどれがいいとは言い切れないというか…
私は割ってしまった撥の大きさ、重さを基準に選ぶつもりだったのですが…
結局、前のよりちょっと高いものを買ってしまいましたね。
だって、握った感じが心地よすぎて
「もう、君を離したくない」というトレンディドラマでも言わないようなセリフを私に吐かせてしまったからです。
黒水牛台だそうです。
木のものが滑りにくいと聞いていたので、それも試してみたかったのですが、店頭にはなかった~残念。
商品になる前の握り部分を見せていただき、これに重りを加えるんだということを教えていただきました。

撥先もちょっと柔らかいかなぁ。
でも、私は硬くてピシッとした音より、ちょっと柔らかい音の方が好きなんですよ。
しかも、この鼈甲の色、すごく綺麗なんだよなぁ。

そして、重さをはかったら、170グラムもありました。
店では160グラムと言っていたけど、うちの秤ではかると170なんだけどなぁ。
演奏に使用する撥の重さの目安は
 女性94~131グラム、
 男性は131~169グラムが目安(何が根拠になっているのかな)だという記事もみたけど
えへへ、それがホントなら、私のは重め???
重い方が楽なんだけどなぁ。

世の中には重りを入れられないために、かなり軽くなってしまうスケルトンの撥っていうのも存在するみたいだけど、
80グラムしかないと、相当、叩かないと糸に負けちゃうんじゃないかなぁ…
アクリル製のスケルトン撥ってどういう音するのかなぁ。

あぁ…貧乏。
下手なのに、こんな撥持ってて恥ずかしいかもしれない。
君に恥ずかしい想いをさせないように、私は今日からがんばらなくては。
撥にも名前つけてあげるべきかな?

のんびり歩く馬(二胡LESSON80)

引き続き、課題曲「賽馬」

ナナ先生に指摘されたのは
「あなた、多分、これを頭から最後まで何回も繰り返し弾くという練習ばかりしたんじゃない?」

う~ん、半分当たってますが、半分、そうでもないです。
59、60
69、70、71
92、93、94
108
などの小節はそこだけ抜きだして、スピードをかなり落として何度も練習しました。
が、確かに通しで何度も弾きました。

ナナ先生のアドバイス。
「賽馬」は確かに速い曲だから、速く弾きたくなるのは分かるけど、「良宵」をひくくらいのスピードで練習しなさい。
ひょぇ~
ここまでスピード落とすんですか…
ちなみに私は四分音符=110前後くらいで練習してました。
原曲は多分150前後ですよね。

馬が走る感じ、たったか たったか・・というすべての音をきちんと弾けるまで、スピードをあげてもしゃ~ないってことなんですね。
例えば7小節目の6についている装飾音5ですが、いくら装飾音でも、ないがしろにしてはいけない。
ゆっくり弾いて練習したときに、きちんと綺麗な音を出しておく、そうすれば、最終的にスピードが上がっても綺麗な音がきちんと出ているそうです。
57小節目の33361とかも、大半の人が33という十六分音符が適当に流れて行ってしまうのは、やっぱりきちんと練習していないから。
93小節目は多分、この曲の一番やっかいな場所。
推弓から入って、換弦を含んだ十六分音符の連続。
速くなると、弓がくるくる回転しがちですが、あくまでちゃんと左右に動いていることを意識してと言われました。

ちなみに私はどんな楽器でも、右手のスピードが速く、左手がそれについていけません。
かといっていつまでも左手に合わせていたんじゃ、のろまな亀スピード。
どうしたらいいんでしょうかとお尋ねしたら、
例えば1234 1234と四本の指すべてに負担をかけるメロディをいきなり繰り返し弾きつづけても、いつまで経っても速くはなりません。
最初は232323…242424とか、二本の指だけ速く動かして、そのうちにだんだん234234にしてみるとか、指の負担を変えながら練習していくしかないとのことでした。
確かに三弦でも13231323という単純な基礎トレがありますが、これがどうにも理想のスピードに上げられない場合は、232323を理想のスピードにしてからもう一度1323にしてみろっていうのがあります。
同じですね。

私のお馬ちゃんが競技に参加できるのはいつなのでしょうか…
こんな賽馬、聴いたことないって言うほど遅いスピードで練習中です。
誰かに聴かれたら恥ずかしくてしょうがないけど、速いけどテキトーで中身のない音を弾くよりはマシだと思い、分かる人には分かってもらえると思い、地道にやるしかないんですよね…

競争ではなく散歩する馬

久しぶりに二胡のレッスンに行ってきました。
ナナ先生宅のドアをノックするとワンちゃん達が大騒ぎ…で、ドアの向こうから「あ~ちょっと、待ってね!」と慌てるナナ先生の声。
六時にって約束してて、きっかり六時なのだけど、この慌てようは何だろう???と思っていたら、
最近、ナナ先生はお疲れ気味で、知らず知らずのうちに眠ってしまっていたんだそうな…

さて、タイトルの「賽馬」ですが、二胡ではおなじみの曲ですよね。
もう、聞きあきたよっていうのが、先生方の本音かもしれません。
二胡の初級者が必ずと言って弾きたがる曲…
私はというと、別に大した思い入れはないのだけど、もう何弾いていいか分かんないし、この際、今、快弓の練習している訳だから、賽馬はちょうどいいんじゃないかってだけの理由でナナ先生にやってみていいかと聞きました。
それから、二胡やってて、これ弾けないっていうのも、将来、何だか恥ずかしいかなと思って…

快弓の訓練にはもってこいの曲だそうです。
でも、特に複雑な技巧や変化がある曲ではないし、心情や情緒をなどを深く追求するような曲じゃないので、あんまり一生懸命、こればっか練習する必要はないよ、って言われました。
さっさとクリアしてほしいみたい。
ナナ先生はこういう俗っぽいのはどうも、好みではないのかな(笑)
私個人の感想としても、もし、これが遅い曲だったら、難しくないですよね?

昔、職場の同僚が、「游鯉さんも二胡やってるんですね~僕も前に習ったことあるんですよ、賽馬とかやりました?」とお聞きになるので
「習ったことはないけど、自分で手探りでさらってみると、馬が走ってくれずに、歩いちゃうんだよね~」と返事しました。

しかしながら、最初から速く弾こうとすると、絶対に穴があくというか、手落ちだらけのスカスカの演奏になってしまうので、それじゃ練習の意味がないから、始めはめっちゃ遅く弾きなさいとナナ先生に言われました。
つまり、明日から馬を歩かせることになりました。
ちゃんと歩けるようになったら、小走りへ…小走り出来たら、ちょっと気合い入れて走ってみて…
今週中に全速力の競走馬にはなれないと思う(^^;

基礎練の方ですが、相変わらず、弓の引きと押しの境目が綺麗じゃないようで、なかなか美しく弓をかえすことができません(あ~ん)

ところで、私は、課題曲を弾いている期間中は、いつも誰か特定の方がお弾きになる課題曲ばかりを繰り返し聴きます。
毎回、同じ人と言うわけではありません。
その人のその曲が収録されたCDっていうのが存在しないということもあるし、真似したくても、1%も真似できそうにもないという場合もあって、別の方の音源を聴くこともあります…本当は特定の方のばかり聴く方がいいのだろうけど。
今回の賽馬は誰がいいかと検討したところ…普通、二胡の伴奏と言えば、普通は楊琴とかピアノですけど、津軽三味線の伴奏で賽馬というのがありまして…これにしました。賽馬ってラドレミソラ~という民謡音階と相性がいいんですよね。
「響蘭」小山貢、玉蘭、小山豊 2,800円(税込) の中に収録されています。
最初に聴いた時は、何かううむ~って思ったのですが、何回も聴いていると慣れてくるというか…でも考えてみたら、二胡のメロディを唄だと思えば、三味線で何とでも伴奏できちゃいますよね。
いつか三味線の兄弟子先生が、私の賽馬の伴奏してくれると嬉しいなとひそかに思っています。