二胡の民謡調ビブラート

どういう練習をしたら、二胡のビブラートが効率的に身につけられるかという解説をしてくれる本や先生は意外と少ない…
多くの天才肌の演奏家や先生は、そのうちできるようになるとしか言わないでしょうね。
ある二胡の先生のブログが面白いのでたまに読んでます。
そこの記事で、演歌、あるいは民謡みたいなビブラートという表現が出てきて、すごーくマスターしたくなりました。
これは二胡のビブラートのうち、一般的なものではないと思いますが、面白そうだな〜と。

冗談抜きで、私、三味線伴奏付きで、津軽民謡を二胡で唄ってみたいのですよ。
二胡がうまく弾けるようになったあかつきには、どなたか兄弟子先生に伴奏していただきたい…真面目な話。
だって自分自身が唄うには、声は低めで全然綺麗じゃないし、肺活量が超少なくて無理無理だから。
もっとも三味線の練習中は自分で唄いながら弾いてますが他人が聞いたら笑っちゃう発声と音程(^◇^;)
聞きたくなくても聞こえちゃった先生と家族だけが知っている…
ほんと、哀しい…

大人の二胡

http://otonanoniko.blog102.fc2.com/blog-entry-150.html

音色を言語表現できないもどかしさ

音色という抽象的なものを言語化するのは難しいですね。
音楽一家に生まれた人とか、3,4歳頃から音楽英才教育を受けた人は、その生きて来た世界でのスタンダードとされてきた音を自然に「いい音」と定義して記憶していくのだろうけど、そうでない私みたいな人は、正直、「何がいい音なのか」は分からないです。
それは、国や文化による差もあるからね。
音楽は共通の言語だみたいな言い方は嫌いです(^^;;
そんなわけないやろ。
まぁ、ライブで言葉通じなくても一緒に盛り上がれるみたいな意味なのでしょうけど、言葉と一緒で、本当に分からない人には分からないですよ。

さて、「いい音」が分からない私も、正確にはある程度「音色の違い」は分かります。

一番、困るのは、先生にどっちの音が好き?とか、この音色とこの音色の違い、分かる?って聞かれることですねぇ。
何となく違いは分かっても、先生方と同じフィールドで生きてこなかった私は、先生との共通の言語がありません。
なんと説明したら、先生が私の言わんとすることを半分以上理解してくれるのか察しもつかない…。
私が期待外れの受け答えしたら、先生は私のこと音色の違いも分からない才能ないやつ、あるいはセンスないやつ、ってことになるんでしょうね。

先日、三味線の先生に、こっちとこっち、どっち好き?って聞かれました。
あはは〜結果として、私が好きって言った方の楽器の方が安かったです(^^;;
(それでも、私の楽器が数本買えるけど…)
別に先生はそれが心外という感じでもなさそうで、そっちが好きという人が稀というわけでもなさそうだったのですが、本当はどう答えて欲しかったんだろう…
それとも単純に、最近は一般的にどういう世代、どういう層の人間にどういう音色がウケるのか知りたかっただけなのかな。

大勢多数の人に合わせるのがフツーの人間が社会を生き抜くコツですから、他人だったら、どっちを選ぶだろうというのをまず考え無いといけません。
それをうっかり忘れて、私ルールでもの言ったり、行動すると変人になります。
才能や権力ある人だけが我が道を行く権利、意見を言えるわけですから。
いつも思うのは、外国人や芸術系の大学出たような人は、そんなこと考えないんですよね。
皆さん、場合によっては根拠のない自信に満ち溢れています。
羨ましいです。

ぶっちゃけ、私は安い方の楽器の音色を好きと思うこともあるし、クリアでない音の方がいいと思うこともあります。
一般的に私はぼんやりした音の方が好きみたいなんですよね。
柔らかさや温もり、かわいらしさ、親しみやすさを感じるからです。
私の言う「かわいい」音っていう表現も、人によって受け取り方がまちまちで、本当に言葉って不便だと思います。

ワンコイン先生

先日、岐阜県の実家に遊びに行ってきました。
母が一年位前から習い始めた習字を見せてくれたんだけど、一年前より上達してる~
母は昔は本当に字が下手で(今でもボールペンとかで普通に書く文字は子供なみ)、不器用な人なのだけど、先生のお手本見てなぞって練習してれば、上手くなるものなんだね。

ちなみに、習字に一回1時間程度のレッスンは250円なのだそうな…
まぁ、月に二回は行くから500円だって。
先生は60は超えたおば様で、自分で車を運転していろいろな場所に教えにいってるみたい。

「じゃ、私も一回、ワンコインで三味線教えてあげるけど、どう?」って言ったら、
「え~三味線はやだ~、二胡ならやってみたいかも」と言われました。

しかし、ここで現実的な疑問。
一回ワンコインで二胡教えるって言って、習いたい人、本当にいるんだろうか?
もちろん、腕はそこそこだけど本当に教えるのが上手い先生(もしくは教えるの下手だけどそこそこ有名な演奏家)がその値段提示するのなら、希望者はいっぱいいると思うけど、そうでない人、つまり安かろう悪かろうでいいという人、いるのか?どうなんだろう???

本当にいたら、教えるけど…
多分、この値段、ちまたの先生にふざけるなと怒られるだろうな。
どう考えても生計は成り立たないので、他の仕事で稼いで、ボランティア精神で教えなければこの値段にはできないでしょう。
きちんと(演奏及び教授法の)技術を身につけて、ちゃんとお金とれって叱られそう。

先日、夫と雑談してて、安物のお稽古用の三味線でこのくらいの値段かなぁみたいなことを教えてあげたら、
「え~入門用の楽器で、何万とかするの?俺、学生の頃、遊びでギター弾いたけど何千円だったよ」と言われました。
あなたが大学生の頃って、1970年代でしょ?
今どき新品で何千円って楽器あるの???
そういえば高校生が吹奏楽とかで使うフルートだって、最低でも7,8万はしたと思うけど…私の記憶違い?
私は、楽器の値段やレッスン料に関しては、感覚がマヒしてるけど、普通の人はこちらがかなり低いと思っている値段でも相当、高いと感じるんだなと改めて思いました。

沖縄のかんからサンシンじゃないけど、何千円~1万円で自分で楽器を手作りしていただいて、一回ワンコインで簡単な曲を教えるという文化講座なら需要ある?(^^?
つくづく、音楽ってお金かかるのに、その使ったお金は回収できないものだと思います。
まぁ、そもそも回収しようなんて思っている人は、音楽やりつづけないと思うけど。

特に演奏の才能があるわけでもない人が音楽をし続けたいと思ったら、相当、お金に余裕があるか、ボランティアの演奏やボランティア教授などの形をとって社会貢献することで、自分のしていることを周囲の人(家族?)に納得してもらうしかないんだろうね。
(費やしたお金と時間を無駄にしたんだね、と非難されたり、憐みの目で見られるのを回避するという意味…。)
まぁ、でも自分が楽しけりゃ後悔もなにもないのだけど、やはり、私は母に昔から「あんたはいったいそれで何になるの?」とか、「結局、失敗したんだね」とか「無駄にしたね」と言われるのが心苦しい。
ちなみに私は大学生のころから学費のために働いてきて、自分に相当の投資をしたけど、最終的にまともな仕事についていないので、親しい友人に投資額と収益のバランスが悪すぎて、会社ならとっくに倒産だねと言われたことがあります(笑)
そして、いまだに学生し続けて無駄な時間とお金の投資をし続けているし…

しかしながら、このボランティアでやるというのも、最近では、ボランティアなのに、プロの方に限るという募集があったりして、すごく滑稽だなと思うのでした。
子どものころから時間やお金を大量につぎ込んできて、才能もある方が、交通費すらお金採れないのは実に気の毒だと思います。
インターネットの発達で、小説にせよ、絵にせよ、音楽にせよ、今、タダが当たり前、そして、ブログやYOUTUBEなどによって、素人でもいくらでも、作品を公開でき、一億クリエーターの時代ですから、本当に運やカリスマ性がないと芸の道でお金はもらえないんだろうなと思います。