そういえば、日本人の楽器関連の持ち物ってお洒落ですよね。
そういうものに日本人って結構、こだわるような気がしますし、そして楽器屋さんもそのようにお商売しますよね。
例えば、楽器ケース。
中国人が持っている物ってダサいというか、とにかく黒とかフツ―で種類が少ない。
中国製であっても、外国へ輸出するために作っているものは、色も豊富。
二胡とかを収納するするとき、田舎の中国人だったら、松脂が弦に触れるのを防ぐために、フツ―のタオルとかを弓と弦の間に挟んで、フツ―のケースにしまうだけでしょうけど、日本の楽器屋だったら、お洒落で可愛い専用のカバーとか売っていたりしますよね。
専用カバーを買うのがもったいないと感じる人は、お洒落な手ぬぐいとかを使っている人もいますね。
お洒落な手ぬぐいも高いと感じる人は、それこそ、百均の可愛いバンダナとかもありですね。
ちなみに、私は某楽器店の可愛いカバーを使用してます。
いずれにしても、フツ―の白のタオルっていうのはあまり見ないな~
それから日本の三味線も胴かけ、長袋、撥ケース、どれも種類が豊富でお洒落です。
先日も、大学の姉弟子に当たるウタちゃん(仮名)が、レッスン室で私の三味線の胴掛けを見て「かわいい~!どうしてうちらの三弦には、こういうのあらへんのやろ、あったら、もっと三弦弾く女子が増えるのに!」と憤慨していました。
ちなみに、私の胴掛けなんて、皆さんがわざわざ買ったり、注文して作るようなお洒落なものではなくて、楽器屋さんがおまけでくれた花柄でっせ。
長袋は、紫に小花柄の紐だったりしますが、これも三味線買ったときにセットにしてあげると言われたもので、単独で買う場合には、さほど高価な部類のものではありません…
でも、中国三弦なんて、どんなに高い楽器を買っても、何もおまけについてこないなぁ…
棹についた汗などをふき取るために、三味線だと皆さん、つや布巾や手ぬぐい使われますが…
まぁ、楽器店の名前入りのつや布巾もあれば、自分の手ぬぐいという人もいますね…
でも、やっぱりフツ―のタオルっていう日本人はあまりいないような…
タオルであっても、キャラものだったりしますよね。
そうそう、日本だとコンパクトで持ち運び便利じゃないと、お稽古ごととして流行しませんから、軽量で便利なケースというのも豊富です。
中国なんて、リュック式のものは一生懸命捜さないと見つからない。
楽器店をはしごして聞いて回るものの、「そんなもの、ねぇよ」とぶっきらぼうに言われることも多い。
作れば音大生にそれなりに売れると思うのだが、そういう気は全然ないらしい。
我らが三弦専攻の学生さんたちは、でかくて重い楽器を片方の肩だけで支えるのは辛いので、背負えるようにと自分でもう一つ紐をつけたって子が多いです(不格好だ~)
最初から、背負えるようなソフトケース作ってくれりゃいいのにさぁ…
そうそう、私は二胡の駒の予備をあざらしの形をしたコインケースにいれているのだけど、先生に「なんとまぁ、かわいい~いいなぁ、私も欲しい」と言われました。
これ実は、3個で200円のガレージセールだったりします…
それから、琵琶や三弦、古筝系の楽器を弾く子は、爪が必要になるわけですが、爪を入れておくケース、私はお菓子のちっちゃな缶を使用しています。
以前、キティちゃんの缶に入ったクッキーを姉弟子にお土産としてあげたら、爪入れにしてくださっているようです(^^)
大きめの缶には、弦や音叉とかいろいろ道具をしまっています。
三味線の撥は、昔は手ぬぐいに包んだみたいですが(私のお師匠さんがそう言ってました)、今じゃそんなことしないので、包み方を忘れたとも言っていました。
三味線屋さんで、お洒落な和柄の入れものが売ってますからね。
また、オーダーで使い勝手の良いものを作ってくれるというのもあるようです。
いずれにしても、中国では、あくまで、使えればいいじゃんというものがあるだけで、「楽しむ」という考え方はないのでしょうね。
もっとも、中国の都会では、ピアノ、ギターなどを趣味で楽しむ人はいるでしょうけど、三弦を趣味でやってる人ってあまり聞いたことないしなぁ。
まぁ、芸人、演奏者、先生、音大生という身分でやっている人ばかりだよね、今のところ。
地方出身の先生が「僕らが子どもの頃は、地元では音楽なんて飯を食うためのものだったから殴られながら必死にやったけど、今じゃ、趣味っていうのもありなんだね」と言ってたなぁ。
これから、そういう楽しむためのグッズっていうのも出てくるのかな…