早く人間になりたい……と言いますのも、私が弾くと、人間味のない、ブチブチ切れのある、まるで、電話かけて機械に応答されたみたいな、そんな音しかでないからです。
まだ、本当の機械音やコンピュータサウンドなら、音程やリズムが超規則正しいのでマシなわけですが…
私の場合、ミスプログラムされた機械音じゃ、どうするよ、って感じですね。
あぅ…
でも、10年、20年やったところで、ナナ先生みたいになれるかと言えば、あり得ないわけで。
彼らの幼いころの10年と私の10年は質が違いすぎるからね。
雲の上の人、別世界にいる人たちと同じ土俵で物事を見ても仕方がない。
でも、せめて、ドラえもんとか、初音ミクちゃんのように、人間ではないけど、二胡で人間並みに話せるようになりたいよう~
さて、相変わらず、注意点はあまり変わらないので書くこともない…
「次の課題曲、決めてきた?」とナナ先生に聞かれたので
「『牧羊女』あたりがいいかなぁと思って。私、新疆とか、少数民族系の旋律好きなんですよね。」と言ったら
「あらぁ、だったら、『葡萄熟了』にしなさいよぉ~これ、私、大好きな曲で、大学に入る前までは、暇さえあったら弾いてたわ~綺麗よね~」と言われてしまいました。
ここで、突然、余談ですが…
私の経験によると、幼いころから音楽専門教育を受けてきた先生方に「先生の得意の曲は何ですか」とか、「好きな曲は何ですか」と聞いてまともに答えてもらったためしがないので、ナナ先生が、これ好きって自主的に言ったのには驚きました。
もの心つく前から楽器やってるような人は、あれもこれもできるし、また、あれもこれも弾けないようじゃ使い物にならないので、どれも得意って言うよりしょうがないのかと思っていました。
また、「得意な曲」っていうのは、自分が主体的に思うものではなく、結局、他人に「XX先生はYYを弾かせると最高だ」みたいに受動的に評価されちゃうものなのかもしれませんよね。
でも、「好きな曲」は、実はやっぱ、あるんですねぇ。
で、本題に戻る…
「え???だってこれ、難しいよ~」と思わず叫んでしまいました。
「しかも、A調だよ、私、A調の曲なんて今までひとつも弾いたことないし、スケールも毎日練習してない調子だよ」というようなことを立て続けに言ってみたら
「だから、新しいこと覚えられるし、いいんじゃないの~」とにこやかに言われ、次までにこれの頭の部分をさらってくるように言われました。
いくら、新疆の旋律が好きッて言っても…できるかなぁ(^^;
ナナ先生の意図は、私に好きな曲を弾かせて、人間味のある演奏をさせることのようです。