二胡LESSON96

いつも、わ~わ~ぎゃ~ぎゃ~うるさい子犬ちゃん達ですが、大人になったのか、何だか今日はゲージの中で大人しい。
しかも、ゲージの中でお座りして、こっち見てるし…
まるで、「わくわく(゜▽゜*)♪何弾くの?」って言ってるのよ。
それは、それで調子狂うなぁ~
でも、アガリ対策にいいかも。

長弓のキーワードは「静止」
何があってもブレるな、動ずるなということです。
とりあえず、私は落ち着いた状態で、普通に弓を推したりひいたりする分には、これといって大きな問題はないらしいんです。
それを呼吸するかの如く自然にできるかというと、無理。
でも、やりなさい、そういうことです。
ついでに、ちょこっと脱線して、演奏時の緊張の話になりました。
普段、我々が話している時の声っていうのは、当然、安定しています。
でも、一旦、緊張が最高潮に達すると、結構、声が上ずったり、震える人っているんじゃないでしょうか。
プレゼンテーターの声が上ずれば、聴衆は、その上ずりに気を取られて、話なんて二の次になります。
おそらく、話し終わる頃には、「あの人の緊張すごかったね~」っていう印象しか残りません。
演奏も多分、一緒です…
緊張しすぎて、一定の許容量を超えてしまえば、いろんな人がいると思いますが、手が震えたり、汗で手が滑ったり、手がつって言うこときかなくなったりとロクなことないわけで、そういう状態で弓を推したりひいたりすると、おそらく、音が無意味に震えます。
まず、音が滑らかな線条には聴こえないでしょうね。
で、聴衆は音楽なんて聴いちゃいないでしょう…っていうか聴けたものではなくなるわけですな。
最終的に、「あの人すんごい上がってたね」これで感想終了。
だから、日頃から長弓は、わら半紙を適当に折って手で切ったような切り口の音ではなく、ハサミで切ったかのごとく、切り口はスパッとクリアでなければならない。
そこまで基礎ができていても、きっと、人前で弾いたら、(人にもよるだろうけど)絶対に平常心ではいられずにある程度ブレるから、ブレは最小限度におさめましょう(笑)ってことで。

次のキーワードは「瞬発力」
アクセントの付け方、つまるところ中国語でいうところの「音頭」を如何につけるかという話になりました。
四つの同じ音符があって、一番最初の音にアクセント付けたい場合、最初の音の弓の速度を速くするってことです。
パッと弓の速度を瞬時に上げるというのは素人にはムズカシイんですよね。
なんだかんだ言っても、手首が問題なのだそうで、肘鉄ならぬ、「右手首で人をガツンってなぐるような勢いで弓をひいてみなさいよ」と言われたんですが、意識すればするほど手首って固まってしまって…余計動かない。

ここで…疑問と言うか泣きごとですが…
音の頭をクリアにして、アクセントをつけるというのは何も二胡に限らず、いろいろな楽器で必要な技術です。
そこで必要なのは「速さ」です。
弾く系の楽器なら、爪が弦を通過する瞬間の速度、擦弦なら、弓の速度です。

若い人には関係ない話でしょうが、歳をとっている人の場合、力(圧力)みたいなものは、年齢に関係なく、鍛えれば鍛えただけ強くなりますが(例えば、弦を押さえる力みたいなもの)、速さは個人差が顕著に出ますよね?
これがスポーツなら、中年が50メートルを若者と同じように全速力で走れるとは誰も思わず、適度に自分の楽しみとしてマラソンとかに挑戦したりして、それなりの楽しみを見つけたりするんですが…
音楽となると、大きな筋肉を使うわけではないので、中年以降でも、出来る人には出来るけど出来ない人には、今から努力しても無駄よってのが、実際あるんでしょうね。
歳とってても出来ちゃう人ってのは、おそらく、もとの運動神経がよいとか、子どもの頃にそうとうな訓練をしたことがある人とか…かもしれません。
年寄りは、どこまでだったら、努力してみるべきなのか、努力しただけの成果が得られるのか、私には分からないというか、自分の身で試してみるよりほかはない(^^;
でも、別にプロになるわけ(あるいはなれるわけ)なくても、趣味として、アマチュアのオケとかで弾いて、一年に一度くらい、人前で弾きたいよねぇって思う人は、世間にも普通にいると思うんです。
いくら、仕事として弾くわけでもないから、といってもあまりにヒドイ演奏なら、誰も聴いちゃくれないだろうし(義理で聴くにも限界が…)、ある程度、聴かせられる演奏したいよね…
で、「速さ」って、全曲通して、速い曲なんて、普通の大人には無理がありますが、部分的に速く弾く(アクセントとか)ために、速さを追及してみる、これ、どういう風に練習したら、年寄りでもある程度は速くなるんでしょうね?
あるいは、私の先生方(三味線を除く)が、基本的に将来のある中高生、大学生を教えているせいで、そのノリで指導してくださっても、私にはもう無理なことなのか、やらないよりはマシなことなのか、本当に前例を見たことがないので分からないんです。

と、ここまで、書いてきて思うんですが、もし、私が二胡教室のアシスタントでもやったら、本当に自分自身の身をもって、こういう練習と、これだけの時間を費やしたことは有効だったけど、これはやっても無駄、年寄りの冷や水だよって、言えるっていうのはあるかもしれないですね(笑)

7 thoughts on “二胡LESSON96

  1. チョット外れてるかも知れませんが
    リズム・テンポも大事ですが
    速さが揺れない程度の速度で、
    ゆっくり正確にが自分の練習課題に
    速さは、自然と早くなると思ってやってきました。

  2. >>ドラゴン先生

    コメントありがとうございます。
    おっしゃっていることは、多分、私の二胡の先生がよくいってることと同じような気がします。
    でも…
    ドラゴン先生に喧嘩売るわけじゃないんだけど、「先生」というのは、子どもの頃(最高に遅くとも20代前半まで)から、才能に恵まれて、環境に恵まれて、半端ない時間を練習に費やしてきた人たちなんですよね。
    同じことを年寄りの凡人がしたところで、どこを目標にすべきか分からない、どこらへんが限界なのか、見えないというか…(個人差激しいと思います)
    だから、多分、私の哀しい気持ちは分かりづらいんじゃないかなと思います。
    例えば、「六段」「二上がりメドレー」「じょんから新節」等を師匠と同じくらいのスピードで弾くというのなら、私はどんなに歳くってても健康な人であれば、時間さえかけりゃ、何とかなると思います。
    もちろん、すべての音がクリアかどうかは別問題だから、合奏なら問題ないでしょっていう条件付きです。
    現に私が何とかなってます(笑)

    でも、例えばドラゴン先生と同じレベルで、秋田荷方節がソロで弾けるようになるか、これは無理でしょ。
    十代の子が真剣にそれなりの師匠についてお稽古するなら可能性は大いにあるでしょうが…
    簡単に出来たら、そもそも師匠もドラゴン先生も兄弟子先生方、皆、失業ですよね。

    だから、一度でも理想の音楽が奏でられるのなら、悪魔に魂売っても構わないって、本気で思っちゃうんですよね。
    それが割に合わないことだなんて、考えたこともなかった(^^;

  3. 游鯉さま
    確かにそうですね~
    寝ないで練習もしましたよ~
    苦痛でなく楽しかったから
    三味線難しいから皆さん習いに来てくれるんですよね~!!

    そうか
    25歳くらいが才能を伸ばせる限界ですか
    お弟子さんの男の子そろそろ22歳
    あの子練習してないからもったいないです。
    このこと伝えてあげよう
    ありがとうm(__)m

  4. >>ドラゴン先生

    私もよく十代の他学部の子から
    「何で、そんなに毎日練習続けられるの?」
    と聞かれますが、そりゃ、あーた、本人、努力してるぞ~なんて思ってない、やりたいからやってるだけで、だからすごくもなんともないんですよね。
    その点、ドラゴン先生も私も大差ありませんが、
    哀しいことに、才能と過去の環境に差がありすぎなんですよね(^^;

    ところで、本当は25なんて遅すぎですよね(西洋楽器のピアノやバイオリン、中国楽器なら二胡を例にとれば、4歳頃からやって14、15歳で完成品)。
    20代前半と言ったのはあくまで、特殊なマイナー楽器の場合、大学時代に初めて出会って始めて…でそのままプロになってしまった人、いるにはいますから、そう言っただけで…。
    体力的、生物的な意味で、プロアマ関係なく、10代のうちに完成しとかないと、超速く弾くのは無理なんだろうなという意味で言いました。
    もちろん、手が回りゃいいってもんでもないですが、分かりやすい魅力ですしね。

    そう思う反面、その人の運動神経というか反射神経、経験などによっては、40だろうが80だろうが、意外とある程度、なんとかなる部分もないこともないと思ってます。
    そう思ってなかったら、私なんてほんと、痛すぎるもんね。

  5. 子供の頃から一定の目標で楽器をしていない人の一番の問題は
    「練習の仕方を知らない」って所かなぁ。
    その「仕方」には練習の基準(出来上がり や している間の注意基準)も入るでしょうね。

    そして游鯉さんのレッスンには、先生の教えている事(伝えようとしている事)を
    生徒に分かる様に噛み砕いて説明してくれる人も必要かもしれません。
    一つの指示は周りには10や20の言葉にされない注意を伴っている場合もありますから。

    まあ、「多くの他人にできる事は 当然自分にもできる」と思って私は練習してますけどね、厚かましく。(^o^;)

  6. >>くるみさん、こんばんは。

    >>「練習の仕方を知らない」って所かなぁ。
    私もそうだと思います。

    二胡のナナ先生は、わりと教学そのものにもご関心があるので、練習の仕方や、分かりやすい比喩を一生懸命考えて喋ってくれる方だと思います。
    他の先生はそうでもないので、私が勝手に、似たような問題がある時、こうしてもいいかもと応用してるかな。

Comments are closed.