二胡LESSON97

えっと、前回からちょっと間が空いております。
それは6月12日の端午節の休暇のために、先日の土日が月火の振り替えになって、中国では土日出勤、月火水と休みとなるために、ナナ先生の予定も狂いまくったからです。
火曜日の4時半においでと言われていたのが、午後になって「ごめん、オケのリハーサルが終わりそうにもないので、水曜日じゃダメかな?」とメールが入り、水曜日の午前中にレッスンとなりました。

久しぶりにナナ先生の前で音階を弾きました。
音程が低い高いという注意ではなく、
「上にのぼっている感じがするから、もっと、地面に向かって弾けないかな」とワケの分からない注意を受けました。
ううむ…上へ行くのではなく、下に行けと…
「下に水が流れているか、砂地に立っているような気分でひいてみて」と、なんともまぁ、音楽家の言う例えは奇妙ですなぁ。
つまるところ緊張して弾いてる感じがするということなので、落ちついて弾いてみたらOKでした。

最近、気付いたんですが、私、人前で弾くと、呼吸が不自然なんですよね。
どこで、息吸っていいか分らないというか、息を吸うタイミングが変と言うか、50Mの全力疾走のときみたいに多分、息吸ってないのよね。
酸欠甚だしく…
それが分かっているので、練習中はなるべく息を吸ったり吐いたりするリズムと手のリズムを合わせてみたりするんだけどね。
そう言ったら、ナナ先生は「私だって、家で一人で弾いている時と、オケで弾いている時は多少違うわよ。口が渇くもの」とおっしゃってました。
おバカでない限り、それは当り前の生理反応だから、気にすれば気にするほど、苦しくなるから気にしないのが一番よとも言われました。
ううむ…

相変わらずの課題曲「賽馬」
ナナ先生の感想は「ほんと、なんというか、相変わらずドラマのない弾き方するのよね」
ごもっともでやんす。
息苦しいので、「早く終われ~」と思いながら弾いてます。
ドラマチックじゃないという弾き方は、要するに演劇で言うところの棒読みです。
科学的に言えば、音の強弱とか、弓の使い方の長短、アクセントの付き方等、対比すべき部分がきちんと極端に使い分けられていないということです。
「京劇とかだと、もっと明確に、強調させたい部分の前にタメがあったりして、次の音がはっきり強調されたりするでしょう?メリハリちゃんとつけなさい」と言われました。
おっしゃるとおりだと思います。

昔、私も、三味線の師匠にこう言ったことがあります。
「師匠が弾くと、“駆け落ちして、波乱万丈の人生送ってます” みたいにドキドキするけど、某さんが弾くと“真面目な公務員と結婚して平凡で幸せな日々を送ってます”って感じがするんですよね。」
前者はお芝居の脚本になりますが、後者はならないですよね。
まぁ、自分も人のを聴いてる時は、そういうことが大切って分かってるんですけど、自分が奏者になると、とたんに弾けないんです。

本日のナナ先生の迷言↓
「演奏とは無いものを有るかのごとく人に感じさせることです」
私の解釈↓
「演奏家って…ずいぶんヤバい人じゃん」

さて、ずいぶん前に「葡萄熟了」の前半をちょっとやってみようと言われてた話は書いたと思いますが、結局、私が「もう、弾きたくない」と言って流すことにしました。
無理だよ、あんなに綺麗な曲は、まだ…
自分が好きな曲だと、がんばって弾けるようになって、自信をつける人も多いんだろうけど、私なんかは、理想が高過ぎるので、だんだん嫌気がさしてくるのよね。
世にも美しい曲が、自分の腕にかかったせいでどんどん地に落ちて行くのが、耐えきれないというか。
そういう意味では、賽馬も、世間では人気があるみたいだけど、私は何とも思っていないので、続いているのでしょう。
そういうことで、「喜送公糧」やってみようということになりました。
全然、思い入れのない曲だけに、こっちの方がやりやすいです。

2 thoughts on “二胡LESSON97

  1. 馬鹿は風邪をひかない
    テエコトハ、利口は風邪をひく

    裸の王様は自分が裸であるのに気がついていない
    ⚪⚪⚪はちゃんと着ているのに、自分が裸かだと思っている

    さて、あなたはどっち?

    注)さっきまで⚪⚪⚪のいい例えを思いついたんだけど、思い出せない。これを老化という。

  2. 忍さん、こんばんは。

    私はおバカだけどよく風邪をひくし、インフルエンザとか、ノロウィルスとか、すぐかかる…(^^;
    私の三味線の師匠は「インフルエンザ?なにそれ、美味しいの?」ってなぐらいに、風邪というものがどういうものか知らない人だけど、おバカじゃないと思うので、これ当てにならない…

    >>思い出せない。これを老化という。
    □に何が入るか思い出したら、教えてください(^^;
    次から次に脳内で何か浮かんで消えていくので、そのままだと、何かを忘れたってことすら覚えてない人もいる…それ私。

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