あがらないためには?

三弦のレッスンにて、先生の前で本番だと思って通して弾いたら、極端に緊張してズッコケました…
怖いくらい手が言うこと聞かない(^_^;)
このあがりとか緊張と言われるものの正体が知りたくて、これまでにも医学的、心理学的なエッセイなど読んで勉強したので、なぜ、あがると、身体が言うこと聞かなくなるのかという仕組みは一応、分かっているつもりです。
要するに自律神経…交感神経が高ぶっちゃうことで、心拍数増加や震えなどが出てくるんですよね。
でも、じゃあ、どうしたらええねん、という有効的な解決策が思い浮かばない。
実際、極度に心拍数が上がってしまった時の応急処置はせいぜい、首を冷たくするくらいですね。
とりあえず心拍数を下げられれば、ある程度の身体的不都合(ふるえや発汗などなど)は緩和されます。
でも、これは本番前に首冷やしたって、弾いてる最中にまたぶり返してきたら、どうしようもないわけよ(^_^;)
対応策は、頭の上に氷乗っけて弾く?

ちなみに、プロの演奏家でも、あがるわけですよね。
これは本を書いたお医者さんとかがアンケートとか取っているので、そうなんだろうと思います。
私も、演奏家や役者など舞台に上がる人に、事あるごとに「ねぇねぇ、舞台で緊張とかする?」って聞いてますけど、全然ないと答える人っていないですもんね。

さきほど、たまたま読んだ記事で興味深いことが書いてありました。
プロの演奏家は素人の演奏者と同じくらいあがってしまっていると身体的数値が示している場合でも、筋肉の収縮には影響が出ない、そんな特殊な状況でもコントロールが効くのだそうな。
もっとも、自分の能力一杯一杯のところで弾いているのではなく、能力の数割程度しか使っていないからできるんだろうなと思うのでした。

ぐだぐだと前置きが長くなりましたが、特殊な状況下でも、手が言うこと聞いてくれるようにするには、結局のところ場慣れしかないわけですね。
どんなに日頃練習して完璧だとおもっていても、あがる時はあがる、そういう習性の人は、多分、そう簡単その習性は治らない…。
そういうもんだと受け入れて上手に一生付き合っていくしかないみたい。

三弦の先生曰く「寮にはいっぱいお友達いるでしょ、暇さえあったら、聴いてくれ〜って三弦持って友達のところへ遊びに行けば、多少マシになるはず」
え?今日から三弦の門付ですか?(^_^;)
そうだな〜回って歩いたら、誰かお菓子くれないかなぁ…

私の二胡の先生も「ちょっとミスったくらい何よ?誰もそんなこといつまでも覚えていないわよ、コロッと忘れて気を取り直して弾き続けなさい」とおっしゃったのですが…「実は、私、割とそういうところよく覚えていて、次にその演奏家に会った時、ふと思い出すんですが…」って言ってしまいました(^_^;)
えぇ、私は多分、妙なところで記憶力がいいのです…
好きな演奏者なら、なおのこと、ちゃんと聴いているので、その人のミスった部分を覚えています。
「でも、いくら、あなたでも、24時間、演奏者のミスを思い出して反芻しているわけじゃないでしょう?だから、気にするな〜」と先生に呆れられました。

ちなみに私は、誰かと一緒なら、それほど緊張しません。
三味線の大合奏などがいい例ですが、別に冷や汗出たりしません。
だって、自分の音、ほとんど聞こえないし、お客さんも、私なんて見てないもんね。
それに、誰かと一緒なら、相手に合わせるのに忙しくてあがるどころではない(^_^;)
多分、意識が、自分に向いていないからだと思います。

自分の能力の3割程度で楽に弾ける曲って、今のところない。
だから、あがればパフォーマンスの低下は避けられず…
やっぱり、頭に氷乗っけて弾く以外、有効な手立てはないのかもしれない。