三度の飯より唄が好きなのは誰

osuwari
放鳥…犬のお散歩と同じで、たいていのインコ飼いさんは朝晩カゴからインコを出して部屋の中で気ままに飛ばせたり、遊んであげたりしているかと思います。
鳥のストレス解消、運動不足解消というわけですね。

当たり前ですが、鳥には羽があるので、クリッピングと言って風切羽を切って高く飛べないようにしている子を除いては、かな〜り、自由に飛びます(^_^;)
うちのも自由に飛んでます。

一時間近く遊んだら、お部屋(カゴ)に帰って欲しいのですが、やっぱり外が楽しいので、なかなか帰りたがらないんですね。
だから、カゴの外では絶対にご飯やおやつはあげません。
お腹空いたら、カゴの中でお食べください…ということにしているのですが、結構、おなかすいても我慢してるみたい。
子供の頃は、好物の粟穂で釣って、カゴの中へ誘っていましたが、だんだん知恵がついて、粟を奪って食べて、カゴに入らないというズルいことまでしでかす有様。

どうやってインコをカゴに戻すかは、カゴの中に入ると良いことがあるとインコに学習させるしかないんです。
食べ物だと相当ギリギリまで空腹を我慢してますわ〜

よそのインコの例だと、カゴに入るとおもちゃがもらえる、おやつがもらえるなどがあります。
中には、カゴに入ると頬をカキカキしてもらえるのが気持ちいいから戻る子というのもいるみたいです。

最近、うちのインコが三度の飯より唄が好きなんじゃないかということに気づき、さっそく試してみました。
インコがカゴに入ると私がご褒美として唄ってあげて、インコがカゴから出ると唄も止めるという作戦。
これを繰り返した結果、インコが私に唄ってとせがみ始めた頃、すかさず、カゴの入り口に誘うと大人しーくカゴに入るようになりました。

すご〜い。
止まり木を叩いて「お座り!お座りしないと唄わないよ」、これでこんなに素直に言うこと聞くなんて、びっくりポンですわ。

でも、インコがカゴに入ったら絶対にご褒美として唄ってあげないと学習効果が意味を無くすので、放鳥の途中でも、インコがカゴに入るたびに唄う羽目になり…

インコ以外の私の家族は大迷惑しております(^_^;)
上手くもないのに大声で民謡唄うからね(だって、鼻歌だと許してくれないのよ、冗談抜きで!)

盆踊り唄

前にも書いたかもしれないけど、私は岐阜県民謡の郡上節が大好きです。
そんなわけで、つい、買ってしまいました。
郡上踊りの本。
でも、残念、三味線や太鼓の詳細な譜面までは入ってなかったわ。

私は別に郡上八幡出身というわけではないけど、小学・中学と岐阜県の美濃地方で過ごしているため、地理的に近いせいか、地域社会の盆踊りでは、もう、とにかく郡上節のなかでも、「かわさき」、「春駒」、「ヤッチク」などが何度も演奏されていました。
「ヤッチク」というのは、どうも、昔、「八枚の竹」を打ちならして門付芸をした人達のことみたいで、「アラヤ~チクサッサ~」というお囃子は「ヤッチクさんが来たよ~」ということ。
盆踊りの時に、自分の下駄で地面を蹴ってワザとカンという音を出しながら歩くのが面白くて、よく踊りました(この「ヤッチク」という盆踊りは、右手と右足、左手と左足を同時に出すという、小学校の運動会の行進でやると、すご~く恥ずかしい動きが入ってますが(笑)誰でもマスターできる超簡単な踊りです)

ちなみに「春駒」は、唄のだいたいの意味と踊りを小学校の授業で習いました。
私より20歳近く年上の旦那は、東京の下町出身なのだけど、盆踊りができないし、習ったこともないっていうんだけど、これは地域差なのか、年代差なのか…ついでに言うと旦那は紋付袴とまでいかなくても、着物自体を着たことがないとか…
ええぇ~オドロキです。
(現代の子供の方が、学校で伝統芸能や民謡なんかに触れられる機会が多いのですよね、きっと)

思うに、現代の日常の中では、職業三味線弾きではない私みたいな人は、節の難しい民謡の伴奏なんて弾く機会ないし、だったら、盆踊り系の民謡って、その地方の出身の人なら、だいたい知ってるものだから、全国の有名な盆踊り唄ばかりを徹底的に練習してみたら、まだ、ボランティアとかで需要あったりしないかな~?

しかし、ヤッチクの歌詞はすごく長い(歴史物など、いろんな歌詞があるけど、基本的に物語を皆さんに聞かせるというものなので…)
この本の13ページ分あるけど、途中で以下省略があっても、この長さかい!
yachiku

雅号授与式

先週、三味線の雅号授与式に行ってきました。
天気予報によると午後から雪とのことで、一門には雨男が少なくないと聞いてますが、私はものすごい晴れ女なので、私が家に帰るまで雪は降らないだろうと思っていたら、案の定、その後、東京には雪は降りませんでした(^^;

賞状みたいなお免状と木札をいただきました。
晴れ女のくせに、雅号に「雨」とは、これいかに…
免状は壁に掛けとけばいいのかと思うのですが、木札ってどうすればいいの?と思い、先生に伺ったら、壁に掛けるというより、立てかけて使ってる人が多いというお返事でした。
多分、踊りや三味線などの和の芸事で名取になると、木札をいただけるのだと思いますが、みなさん、どこにどうやって置いているのでしょうね…
興味のあるところです。

kifuda

結構、大きいのよってことが分かるように、電子ピアノの上に置いて、隣にボールペン置いて写してみました。

しかしながら、名前持ってても、実際、あなたすぐに伴奏できる曲、いったい何曲あるのよって聞かれたら、ものすごく恥ずかしい数しか言えないので、本来、ブログに書くものではないのですが、敢えて書いたのは、これから頑張りますよって意味です、ハイ。

ちなみに家族に、名取になるのに50曲ぐらい覚えたの?って聞かれました。
なんで、50という数字だと思ったの?と聞いたら、落語の立川流では二つ目になるのに古典落語を50覚えて、試験ではその中から抜き打ちで出るんだとか(立川談春さんの本に書いてあるらしい)。
プロの落語家になるのと、普通の芸事の名取じゃ全然違うわけだから、そんなに覚えてなくてもいいし、試験は中国の音大の大学院の試験とは違って(日本の音大のことはよく知りません)、数曲の課題曲のうち、当日、くじを引いて決めるわけではないのですよ…

小山流では、名取試験は課題曲と自由曲の二つで、課題曲はあらかじめ分かっていますし、自由曲はあらかじめ決めておけます。